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シャドバデッキ解説 HOR機械ネメシス

お久しぶりです、切札です。

新環境の事前評価については、環境直前マイローテーションに打ち込んでいたため、今回は配信で触れるのみとなってしまいました。そのおかげで記事も長らく更新できていませんでした。申し訳ございません。

ということで、環境も新たに始まりまして、皆さんは楽しんでおりますでしょうか。

私は早速(6/30)グラマスに到達しました。今回は登頂に使用したデッキの解説となります。いつもは色んなデッキをローテーションしながらやるのですが、今環境は珍しく、この「機械ネメシス」ほぼ一本でゴールした結果となりました。(他にも一応「進化ネメシス」「ゴーストネクロ」等を少し触っていました。)

登頂中の戦績は結構凄くて、
・10連勝越え 3回
・勝率8割以上は固い
という中々のもの。その割には、ミラーもあまりなく、Twitterを見る限りもあまり取り上げられていないのが不思議なくらいでした。
他のデッキに寄り道していなかったら、かなりのスピードで登頂できたかもしれないという後悔さえあります。

過去の記事を見ていただくと分かるのですが、私は前弾「AOA」にて機械ネメシスが登場し、記事に取り上げ、擦り続けてきました。
今回も強化が入っただけで、大きな回し方の変化はないです。だとすれば過去記事を見ればいいような気もしますが、今環境の対面への理解も含めて、今一度この記事で基本から皆さんにお伝えしていきたいと思います。

※こちらの記事をご覧になるにあったって、是非過去記事も参照ください(一部カードが能力変更前、追加前となっておりますのでご注意ください。)
https://note.com/fairy_x/n/n4831ff6942f8

※今回も例のごとく、構築、思考は絶対的なものではありません。考え方の一つとして参考程度にご覧ください。

構築


正直可能性しかない。

前回ご紹介した記事内での構築とあまり変わる部分はないかもしれませんが、一度能力変更、アディショナル追加に伴い、
・「無謬の偶像・ライル」を3枚フル投入できるようになった
・「レジェンドティーチャー・ルシウス」「ミカエル」の採用
ここまではAOA環境のお話です。

今環境では「機構の暴走」の追加により、このデッキの達成したい「機械・学園フォロワー破壊数」を一気に稼ぐ手段を獲得、今までは「トイズレポーター」を引かないと稼げるか稼げないかに大きく関わってしまうため、課題点となっていましたが、その点が改善されました。
前回記事でも挙げたように、このデッキの問題点として「ドロソがない」というものがありました。だからこそ、「トイズレポーター」が引けるかどうかに依存しているのは致命的であり、一番の悩みでもあったのですが、これでデッキの中に鍵となるカードが6枚体制になり、かつ低コストのカードの割合が微増したことによって、全力でこの6枚を探しに行くマリガンを出来るようになりました。


駆動の領域・グレティナ

能力変更によって、このデッキのメインウエポンとなった切札。直接召喚条件と攻撃時効果の謎のズレが解消、しかも「学園・フォロワー」も破壊数の対象に追加されて、「無謬の偶像・ライル」のフル投入に伴い、3枚積んでも事故が気にならないほどにまでなりました。

着地のターンも大幅に短縮、早いと6t,遅くとも7tには直接召喚が始まります。また、「ミカエル」についても似たような条件で直接召喚が発生するので、回復も見込みながら邪魔な守護をどけつつグレティナの打点を全て顔に通しやすい状況が簡単に作れます。こちらは連携10が条件になるため、5t,6tからのスタート。回復が本当にありがたいです。

無謬の偶像・ライル

学園・フォロワーが対象になったことにより、3投することができるようになりました。
「ライルの人形」も学園フォロワーのため、2コストでカウント2を稼げる優秀なフォロワーに。また、直接召喚枠に「ミカエル」が増えたこと、「グレティナ」も3枚投入できるようになったことで「カシム」とともにデッキ返還の役割も増えています。
また、自身の3枚積み可能によって、フィニッシャーとしての運用も。「ホバーバイカー」と並ぶ低コスト打点です。

しかし、手札を一枚失い、デッキが一枚分厚くなってしまうのは、やはりデメリット。引きたい6枚のうち1つも引けていない場合などは、先のゲームプランをある程度予想して、どうしても投げるしかない場合かどうか見極めが必要です。

勉学の職人・ホフレ

機械2コストフォロワーの一つで、2コストでカウント2もしくは3稼げるカード。
今環境では「機構の暴走」追加により、「トイズレポーター」がなくてもゲームができるようになったこと、3tの「アニマルパペッター」の選択肢の重要度がかなり低下したことにより、2tにわざわざこのカードを切るよりも、後半のドロソとしての役目をはたしてもらう価値がぐんと高まりました。このカードで一旦手札を稼ぐことができれば、終盤の選択肢が増え、かなり安全なゲームができるようになりますし、2コスト帯には「ライル」や「カシム」の選択肢も今環境は強くなっていますからね。

レジェンドティーチャー・ルシウス

学園フォロワーということで新たに採用。
スタッツの良さ、序盤の面押しに有効であり、数少ない確定除去持ちでもあるため採用しています。カウント稼ぎとは別の話ですが、連携は稼げるので、「ミカエル」の直接召喚には貢献もしてくれます。
また、OTKが基本狙えない都合上、回復や守りが多いビショップクラスには不利なようにも見えますが、このルシウスの進化時打点で大きくアドを稼ぐきっかけも作れます。結構便利なカードではあります。「アニマルパペッター」と似たような認識。

百獣獅子王・グライアス

今環境の影のキーカード
今の環境で猛威を振るっている「結晶ビショップ」に対する最強の択です。
「機構の暴走」によって3tに機械フォロワー3面以上の状態を簡単に作れるようになった今、序盤をアミュレット設置で過ごすこの対面に対して「グライアスの威光」を打ち込むだけで相手を詰ませられることがほとんどです。
結晶目線、この「グライアス持っているかどうか」は基本割り切るしかなく、かなりの上振れでない限り、触りきることができませんので、ここで作った有利を起点にこちらのペースで勝負を展開できるようになります。
回復ビショップは結晶ビショップよりも難易度は低いものの、刺さって勝つことは普通にありますので、ビショップ対面かつ先行なら「グライアス」をキープしてもいいとさえ思います。

それ以外の対面でも、この「グライアスの威光」択がかなり取りやすくなっており、状況が許せば積極的に狙っていいアグロ戦術になりました。
デメリットとしては、終盤の選択肢を一つ失っていることと、破壊数カウントがそのターンあまり進行できないということです。
しっかり後の展開を予想することがこちらも重要です。

機構の暴走、トイズレポーター

このデッキの要の6枚。
破壊カウントを1枚から3枚、4枚分作ることができます。
このカード達を引けるだけで、簡単なゲームが可能なため、全力で引くことを狙いましょう。しかし、結晶ビショップ等、面ロックされる恐れがある対面には一番危険な二種類になりますので、相手の対面に応じて、どのような展開をすれば、面ロックが気にならないのか、「グライアス」がない場合は特に注意してプレイしましょう。(逆に、「グライアス」を持っている場合は、恐れずに切っていってプレッシャーを与えましょう。)

回し方、対面ごとの対応

マリガン

先攻(上から優先度高い順)
・2コスト帯の動き
(基本的な優先度の例)バイカー>スモー>ホフレ≧ライル>カシム
・機構の暴走、トイズレポーター
・その他3コスト帯の動き(アニマルパペッターorルシウスorグライアス(対面による))

後攻(上から優先度高い順)
・機構の暴走、トイズレポーター
・2コスト帯の動き
(基本的な優先度の例)バイカー>スモー>ホフレ≧ライル>カシム
・その他3コスト帯の動き(アニマルパペッターorルシウスorグライアス(対面による))

先攻も後攻も基本的なことは何も変わらないのですが、後攻は

・トイズレポーターを4tに間に合わせる必要があること
・そもそも後攻の不利を取り返すために、より確実にこの6枚(暴走orレポーター)が欲しいこと
・ドローが1枚多く見れるため、一番多い2コスト帯は引ける期待値が高いこと

以上の理由から優先順位を微妙に変えています。
カシムやライルに関しては刺さる対面の場合のみキープ(カシムはタイプ持ちではないため、ライルは山札を増やしてしまうため、極力持ちたくはないです。)
しかし、アグロに近い動きが強力な今環境では、ライルの価値はかなり高いと個人的に感じています。これは、実際に試行回数重ねて感覚を養うしかないかも。

序盤の動き

このデッキは2tからスタート。
上記マリガンに従えば、基本的に2tまでの段階で、2t,3t,
4t,5tくらいまでの動きが揃ってしまいます。(要するに最初の進化ターンくらいまで)
その段階で、相手の動きを予測したうえで、仮のゲームプランを構築。
(このターンにはおそらくこれを出すだろうな~くらいの)
各ターンのトップドローを見ながら、よりよいものが来たならプランを必要に応じて変更し、ゲームを進行します。

※正直他のデッキでもこれは普通にやるべきことなんですけど、練度+強力な対面理解がないと難しいこと。でも、このデッキはドロソが少なくて、かつ序盤のムーブ構築が簡潔なために、これが容易に出来ちゃうと思います。

進行の上で気にすることとしては
・機械、学園の破壊数カウント
・相手の盤面の展開力(ロックされる危険性、自分の手札の処理能力が足りているか)
・10達成直前で相手にスルーされない面をできるだけ作ること
(自ターン中に達成する、ライルの人形で10体目にする、進化置き等)

終盤の動き

10達成後になると「グレティナ」「ミカエル」が無料でデッキからやってくるボーナスタイムに突入。
6tは強い動きを手札から作りにくいので、ここで10達成できたなら、6tと7tをどう過ごすか改めて先に考えておくといいでしょう。
通常のムーブだった場合は6tで決めきれるのはまれなので、一旦きちんと耐える択を選択することもよくあります。

7tには強力な「キルザエル(一位おめでとう)」や「グライアス」で強力な盤面形成+特大打点を生み出し、」ゲームを決着させましょう。
「キルザエル」は非常に相性が良く、耐久盤面も作れるうえ、ちょうどこのターンあたりでなくなりかける手札を回復することもできるので積極的に狙いたいです。
「グライアス」本体のプレイははランダム能力ということもあり、出来るだけ使用ターンは遅らせたいです。ただ、排出内容によってはOTKも出来ること、「グレティナ」を全て使い切ってもまだ高打点を見込める、コントロール対面に有効なプレイになります。

その他「ホバーバイカー」「ライル」など低コストで打点貢献が可能なカードもきちんと打点を理解しておくのは当然必須です。ここで「ホフレ」を利用して手札を確保できていると、択を沢山選択できるのですが、出来ていないと、自然と択が絞られていくので、ここでも前述したように事前のゲームプラン構築が重要になってくるということです。

対面について

とは書いたものの、あまり進行がデッキごとに大きく変わるわけではないので、個々の環境に存在するデッキへの理解を深めていくことがそのまま対策に繋がるのですが
・グライアスの威光がどの程度刺さるか、そもそも決まりやすいか
・相手の持っていると予想される回復カード
・破壊枚数を稼ぐ難易度がどの程度か

という点に着目して対面のデッキを評価するといいと思います。

ここでは例えば「結晶ビショップ」について考えてみましょう。

この対面は序盤のフォロワーの横展開を触るカードがそこまで多くなく、触ることは不可能ではないものの、かなりの要求値があります。
そのため「グライアスの威光が決まりやすいか」については、比較的決まりやすい、と言えるでしょう。
そのため、マリガンにおいて「グライアス」の価値は高まっているということになります。

しかし、結晶ビショップ側が
・「雷導の神鳥」+「スカルフェイン」
・「ミュースクラウン」+「神域の狼」
等を序盤に繰り出してきた場合、その時点でこのプランは強い盤面の上では決まりにくくなる、あるいは決まりはしても、あっさり処理される可能性が高く、その時点でプランの変更をして、最速直接召喚を狙う方が吉と出る場合も多くあります。
また、盤面を作っても
・「サファイアプリースト」+「ダイヤモンドマスター」
等で処理される可能性は考えておくべきでしょう。(これを切らせる動き自体は実は相手の打点をはかせつつ、弱いうちに捌ける択を取らせているのでいいのですが、次のターンにもし捌けるハンドがなかったなら、本末転倒だよ、ということです。)

前述の通りこの「グライアスの威光」ルートは、面に甘えた相手を一気に追い込む奇襲択ではあるものの、そのターン本来稼げた破壊カウントを放棄するプレイにもなります。
つまり、もしこの択を取って勝負の決定打にすることができなかった場合、相手の面には結晶ビショップとは言えども破壊カウントを稼げる面が立つはず、そこでプラン変更できていれば1ターン早く直接召喚にこぎつけることができたかもしれないのに、無謀なグライアス択を取って失敗してしまう、
というのは相手の運がいいわけでもなく、あなたの運が悪いでもなく、あなたのプレミです、となってしまいます。

回復カードについて次は考えてみます。
結晶ビショップは比較的回復が多めですが、条件やタイムラグ付きのものが多く、ケアがしやすい、透けやすいのが特徴です。
・アズライトメイデン(結晶5プレイ、3点)
・オーキッドの試験場(チョイスによって2点or6点、タイムラグもある)
・神域の狼(ラストワード2点)
・スカルフェイン(基本アクセラレートで公開情報として透ける。4点)

このように、相手の回復値はかなり予想しやすいデッキとなっていますので、そういった側面では、ビートデッキである機械ネメシスにとって比較的戦いやすい対面なのではないかと言えるわけです。

相手の回復カードを見る(読む)ことはこういったビートデッキにとってはかなり大事な要素ので今回具体的に挙げましたが、その他にも
・ジュエルシュラインによる体力の高い多面守護
・効果ダメージ耐性持ちの多面守護盤面
といったそもそもこの機械ネメシスにとって向かい風な他の要素がかなり多いのも事実。これらを見過ごしてはいけません。

破壊回数を稼ぎやすいかどうかについては、稼ぎやすい方、と言えるでしょう。
結晶も基本面を作って戦うデッキなので、序盤はアミュレットばかりでも、中盤以降はほぼあて先が現れます。だからこそ、グライアスの威光プランだけに意識を向けるのは得策ではないというわけですね。

これらを総括すると、結晶ビショップには、5分から微不利くらいかなーという評価が決定されるという感じ。いつも私はこんな感じで対面評価出してます。

他の対面もこんな感じで考えていくと自然と有利かどうか、どのようなゲーム進行が有効か見えてくるはずです。
今回はとりあえず「回復」要素に注目しましたが、カードの知識がきちんとあれば、デッキ全体の内容から、相性の見極めが出来、より精度の高い対面理解が得られると思いますよ。


まとめ

ということで、今回は対面への理解について、かなり詳細に私の普段の思考について詳細にお伝えしてみました。これができると、かなりランクマッチでは勝ちやすくなるはずです。ぜひやってみてください。
それでは、また次回

投稿がかなり遅れてしまって申し訳ありません。
ちょっとRAGEの調整も始まってて忙しいので、次の投稿はひとまず未定でお願いします。

切札 隼


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