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シャドバデッキ解説 AOAad葬送ネクロ

どうも、切札です。色々忙しさや、調整の試行回数稼ぎ等もろもろの事情で、今回がアディショナル実装後初の投稿です。お待たせしました。
いっぱいネタは用意してきたので、次のパックの情報公開まで、いくつかご紹介していきたいと思います。

と思って記事を作っていたんですが、最中に能力変更が入ってしまい、あまり強さに変化はなかった異例の修正ではあったものの、構築は確実に動いたので、作り直しになっておりました。しかし、マジでもう次弾まで時間がない。GF、アニバーサリーまでに頑張っていっぱい記事を書きます。

さて、今回は環境で頭一つ抜けた強さと言わざるを得ない「葬送ネクロ」を改めてご紹介します。
前回アディショナル前の記事では、少し特殊な構築でしたが、今回はほぼ流行っているものと同じような構築となります。環境トップデッキということで、深い部分までお伝えできればなと思います。是非、ランクマで差をつけるためにご活用ください。

例のごとく、構築や回し方は絶対的なものではありません。あくまでも考え方の一つとしてご覧ください。

※この記事は一部能力変更(5/30)前に作成しております。確認は入れておりますが、現環境にそぐわない内容の記載がなされている場合がございます。ご理解の上ご覧ください。

構築について


構築例1
現在(6/5)使用者は一番多い型(主観)


構築例2
個人的に好きな方、ランクマで勝ちまくるのにおすすめ

今回は、構築を2つ載せてみました。どちらも大きなゲームプランは変わらず、葬送5回の達成、墓場20の達成をいち早く目指し、デッキを全力回していくというものになっています。
2つで異なっているのは「ゲームスピード」です。2の方は基本7tに勝っているという状況を作りに行くデッキ、代わりに回復が少なかったり、スペルの量が少し多めなため、事故率がほんの少し高いものになっています。
1の方は少し速度を遅らせて、回復多め、安定感と今までになかったラスワカウントの達成も見ることができるデッキとなっています。とはいえこっちはこっちで「大幽霊」とか「フギン&ムニン」とか事故要因になっちゃうこともあるなという実感があります。

冥焔の獄犬・ケルベロス

このデッキの中で、個人的にはかなり大切なカードだと考えています。
・葬送札
・手札内のフォロワーの枚数を変えず維持できる
・そもそもトークンが優秀
・トークンはコスト1なのでドロソや葬送の玉として使いやすい

など、パッと挙げられるだけでもこのデッキの中でかなりの役割があります。

このデッキ自体はとても攻撃的なデッキなので、「ココ」の回復能力よりも「ミミ」のダメージ能力を活用することが多いです。葬送の玉になりやすいのは「ココ」。ドロソの玉や本体出ししやすいのは「ミミ」というイメージを持っておくとよいかもしれません。

また、「ドロソの玉になりやすい」というのはこのデッキのカードの中でも、数少ない、貴重な役割になります。1コストのフォロワーはそんなに多くないんですよね。葬送を経由しないドロソの「枕元の不吉」「霊魂の統率」はどちらかというと終盤よりも序盤に切りまくりたいので(ミロエル後は葬送カードを多用したいため)、出来るだけ少ないppで切れる状況(1コストの打ち先)を生み出す必要があるわけです。
2ターン目はケルベロスからスタートできると美しく動ける試合になることが本当に多いです。色々考えるだけの知識や対面理解がない場合は、ひとまず2ターン目はケルベロスうっとけ、としてもいいくらいです。

ちなみに、2の方ではラスワカウントの方は5枚すらほぼ無理だと思った方がいいです。かなり対戦を重ねましたが、この効果のおかげで勝った試合は、あるかないか程度(少なくとも記憶には一度もない)ほどなので、狙う方が負けやすくなるまであります。こちらは意識せずにゲームしましょう。


ミカエル

能力変更までは入れることにすら個人的に疑問だったカード。「幽霊犬」の能力変更によって渋々採用したくらい別になくていいかなカードなんです。
そもそもデッキとの噛み合いがそんなに良くないんですよね。
・重宝しているのは直接召喚の回復なのに、引きまくるため素引きする確率が高い。
・葬送の玉にはなるが、本体としての仕事は薄い(元々面には十分触れるデッキだから)
・素引きすると何も山を掘れないのに素出しも弱い地獄のトップになる。

という感じなんですが、ミラーや復讐Vなど、今環境は分割で削りを入れてくる強力なデッキが多く、これらを見るにはミカエルが出せるかどうかでやりやすさが大きく変わるという側面もあるため、「幽霊犬」がデッキから外れて、様々なカードの検討をした結果、入れてみたという形です。

どちらも着地はおそらく5,6,7ターン目のいずれかになることがほとんど、1枚素引きしてしまうことはよくあるので、出て1枚という気持ちでプレイするといいと思います。
また、直接召喚で面が埋まって葬送ができない、ロックされる危険があるので、葬送ネクロでも連携の確認をログでしっかり行い、何tに出るのか把握しておきましょう。これは当然このデッキを対面にした時も同様です。

2の方では「統率」があるので、6ppで「統率」→「暴食」による最大14点のダメージを出す動きもできます。早めに墓場がたまりかつ「ミカエル」が直接召喚される状況になった時のために頭に入れておきましょう(その分山を掘りまくっていることになるのであんまりないですが)。

甘味の死霊術師

1では2枚、2では1枚の採用。「幽霊犬」の代替品として一番近いカード。
回復能力によって微妙なリーサルラインのズレを発生させることが今環境では非常に有効なため、採用しています。また、2の方でもミカエルを入れているのは、この甘味の採用に際して、回復力に意味を持たせる最低限の必要パーツだと判断した結果になっています。(これはちょっとデッキを組む上での難しい話。余談程度に流してください)
デッキの葬送札が「幽霊犬」の喪失によって3枚減少しましたが、それを最低限に止めておく意味でも、3枚は過剰な気がしますが採用しておくのが安定すると思います。

フギン&ムニン

1の方での採用。「統率」の代わりに入ってます。
このカードによって、ラスワカウントの進行、2でのデメリットであるデッキの総スペル枚数の減少、「枕元の不吉」の打ちやすさの向上、手札補充がより簡単になるといったメリットが得られます。
今回は1コストスペルというのを重く見て「不吉」を残してます。その影響でゲームスピードが少し遅くなっているというわけです。
ドロソの採用をどうするかは、まだまだ改善の余地があると思うので、皆さんも自分の手になじむ枚数を探してみてください。

3tに雑において、ラスワカウントと手札を稼げるのが最大の強み。デッキの重たさが気になりますが、きちんと連携を稼いでくれるので、「統率」に限りなく近い仕事をしてくれます。

亡き街の大幽霊

1の方のみでの採用。7ppでの「ケリドウェン」から出す運用がほとんど。
2の方での採用がないのは、このカードが概ね7tに出し、8tに決めに行くという運用から、ゲームスピードに追い付いていないというものがあります。前述の通り7tで基本決めに行くプランですからね。

効果も強力ですが、潜伏10点として「暴食」のような扱いが出来るのが魅力かなとも思います。実質「暴食」4枚体制みたいな。
効果は刺さらない対面も多いし、「ケリドウェン」から「ラカンドウラ」を出したいという対面もよくありますので、葬送するかどうかを選ぶ余裕がある時は考えましょう。


これは余談ですが、1の方でさらにラスワを進める+妨害用として「ファイトコープスドッグ」も採用のうちに考えることができます。
他にも、前述の通り、ドロソを調整、変更することで可能性は無限に広がるという感じです。個人的な構築はお見せしましたが、いかんせん能力変更から日が経っていないので、色んな可能性が残されていると思います。

回し方、流れについて

今回は2デッキお見せしましたが、ほとんどやることは両方同じなので、ご安心ください。そこまで長くはなりません。

マリガン

先攻、後攻問わず、
・ケルベロス
・ケリドウェン
・フギン&ムニン(このカードのみキープとなる場合)

先攻は、ケルべロスとセットで
・「不吉」or「統率」
ケリドウェンとセットで
・「古霊」or「霊床震脚」

後攻は
・ケルベロス
・ケリドウェン
・古霊
・メタトロン
セットキープは先攻と同じ感じでいいですが、
「霊床震脚」は上記4枚のうち「ケリドウェン」しかない場合は返した方がいいです。
後攻はドローの総数が多いのと、欲しいカードも多いのでできるだけ上振れを狙いに行きます。

形としては1tは何もせず、2tにケルベロススタートor1コストで2回葬送を実行するのいずれかを狙い、早めに「古霊」を埋めること。これを狙います。

序盤の流れ

最初は前述の通り
・1tノータッチ
・2t「ケルベロス」or2回葬送
から始め、
墓場20,葬送5回の達成を目指し、とにかく山を掘ります。
「ラカンドウラ」はできるだけ多く直接召喚でプレイし、山を掘り進めるために利用しましょう。

早ければ5tに葬送5回を達成しつつ、「古霊」「ヴァイスソウルハンター」をプレイできる場合もあります。その時点で相手の体力を詰めておくと、後のリーサルが一気に取りやすくなるのでお勧めです。

後攻の場合は「メタトロン」に進化を切ることで、「ミロエル」を1t早く出せますが、後攻4tの動きに大きな制約がかかるのと、手札補充、墓場稼ぎがかなり遅れてしまっているので強力な動きですが注意が必要です。

大事なのはむやみに葬送をしないこと。
手札が多ければ多いほど、山を掘ったり墓場を稼ぐための選択肢が増えるし、逆に少ないと、どんどん手札が減っていき、勝てる試合も負けになってしまうなんてことがよくあります。
きちんと「ラカンドウラ」の直接召喚を利用し、手札を減らさない動きを目指しましょう。

終盤の流れ

6ppを迎えたら「ミロエル」を着地させ、「古霊」をリアニメイトして7点削るルートを狙います。「ケリドウェン」結晶が開けばその分3点が追加。
しかし、相手にも読まれやすいルートなので、本当にそのルートしかないのか、「ヴァイスソウルハンター」を使えばもっと打点が出るルートもあります。それでリーサルを逃すことにならないか、「6ppは絶対ミロエル」という思考は初心者ほどよくありがちですのでやめましょう。

上振れるとこのターンで「ヴァイス」+「暴食」を決められる場合もあります。手札をきちんと見直すことが大切です。

7ppからは、状況に応じて「ケリドウェン」の本体プレイを検討に入れつつ、
・3回葬送6点
・ヴァイスソウルハンター3or5(進化)
・古霊3点
・統率2点
・暴食10点
・ケルベロスの「ミミ」2点
これらを使い残りの体力を詰めきりましょう。


対面の見方

1の方では、葬送ミラーや復讐Vに対して、回復によるリーサルずらしが取りやすかったり、メタを貼りやすかったりします。また、安定感が伸びているのも特徴です。その代わり、リーサルターンが遅くなっているので、上振れの可能性が落ち込んでいて、環境外デッキを理不尽に叩き潰す力が衰えているように感じます。
2の方がランクマおすすめというのは、今のランクマ環境はほぼ、「環境外デッキ」というものが占めているといってもいいくらいで、環境デッキたちは少数派になってしまっているという部分もあるからなんですよね。(環境デッキと呼べるものが今期は多すぎるのも原因だと思われ)
環境デッキたちにケアを行いながら、丁寧にゲーム出来るのが1
ランクマで理不尽を叩きつけるのが2
という感じで認識していただけると良いかと思います。

正直どっちでも強さはそんなに変わらなくて、メリットデメリットが違うという認識でいいんじゃないかなと。

明確な不利対面はまあなく
ディスカD,復讐Vには微不利かなー程度。基本5分あって勝つときもあるし負ける時もあるよという感じで見てます。

勿論相手の対面を見てそれをケアする動きは重要ですが、このデッキはパワーがありすぎるが故に、自分の動きを相手に合わせてどう通すのかを考えることがほとんど。「相手のために何かする」ということは2の方の構築ではほとんど行いません。それをするのは、負けそうでその負けないためのケアが必要になっている時くらいしかないんですよね。
ただ、これは「対面理解がこのデッキは不要」と言っているわけではないですので、しっかり環境についてのお勉強はしましょうね。

まとめ

ということでかなり更新が遅れてしまいましたが、お待たせしました。
今環境もあと少しですが(半月経つとおそらく皆さん特殊フォーマットで祭りを開催する事でしょうからね)、是非いろんな構築で楽しんでください。
では、早速次のデッキを頑張って記事にしよう。

(追記)記事頑張りたいので、配信の頻度落ちます。すいません。

切札 隼


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