見出し画像

本当の区切り

最近元夫の居住地の近くに出かけることがあって、そのとき子供は元夫と会ったけど、私は会わなかった。ほんの至近距離にいたにも関わらず会わなかった。そのことがなんとなく不思議だった。家族だったのに、離婚以来、前の家の関係のことで一度だけ会ったっきり、一度も会っていない。

もう他人だから会うことでプラスになることは何もないから、会おうと求められても全部断った。会ったら心ザワザワしてつらくなるだけだから。

でもここだけの話、離婚後に「会いたい」と思う感情が生まれたりもして自分でも驚いた。憎んで別れたわけじゃない。あれだけ長い間家族だった人と完全に会わなくなるなんて私にしてもそれなりの感情の揺れはあってもおかしくないんだろう。遠く離れている家族の「顔が見たい」「元気にしてるかな?」そういう感覚。

長く1番近くにいた人で、心の支えにもしていた人で、何らかの深いご縁のある人だったはず。でももう一緒に生きていくのは無理になって離れたけれど、離れたからといって家族としての感情をゼロにすることは今のところ無理らしい。あちらで地震があったとニュースを見ると「大丈夫かな?」と思ってしまう自分が確かにいる。

別れてしばらくして長い手紙をもらい、別れてもうしばらくして長い相談事のメールもきた。どちらにも返事は書けなかった。返事を書けないという返事は返した。

それらに返事を書いていないことがずっと心に引っかかってはいる。彼が物事の区切りをつけたいタイプで返事が欲しい人だと知っているから。でも返事を書く作業は当時のいろんなことを思い出す作業になる。自分にとって負担になる行動。

離婚という行為が二人の関係性の完全な区切りになると思っていたけど、まだその区切りは来ていないように思う。先日元夫の名前の郵便物が我が家に届いた。その人、一度もうちには住んでないんですけどって思った。なんか子供の保険の関係とかでそんなことになってしまったらしいけど、その名前をあまりにも見慣れすぎていることにも、なんだかなーと思ってしまった。

本当の区切りは、どちらかが再婚するときなのかな。


ちょっと追記です。

上記のような感情を持つことはたぶん良くないんだと思う。でもそういう感情があるのは仕方なくて、その自分の感情を否定しなくていいってnoteでみんなに教えてもらってきたから、そのままの自分でいいんだよね。



お気持ち嬉しいです。ありがとうございます✨