1回目の教習所での挫折経験〜挫折編〜

高校3年生の冬に友達と共に教習所へ入所した私。

入所前からしくじりをおかした私でしたが、結果的に教習所をバックれるようにやめることとなります。

今回はその経緯について思い出していきたいと思います。

まず、入所時点でのしくじりの一つとしてMT免許を取ろうとしたことが挙げられます。

車にも運転にも全く興味がなかった私。

友達に誘われたことと世間的には高校3年生のこの時期ごろに免許をとりに行く人が多いという流れに負けて、教習所に通い出した私。

そんな私でしたが、

「免許取るならMTだろ」

「男でAT限定なんて恥ずかしい」

なんていうこれまた世間の声(本当にそんな世間の声があるのかは分かりませんが)の影響を受け、MT免許取得を目指したのがそもそもの間違いでした。

はじめての教習所コースでの実技教習の時間。

クラッチ操作やギア操作というMT車独特の操作の前に、まずハンドル操作やブレーキ操作がおぼつきません。

想像以上にまっすぐ走れないのです。

一方ハンドルを切ると想像以上に曲がるのです。

想像以上に急ブレーキしてしまうのです。

自分の操作の下手さに驚きました。

自分の親や周りの大人たちが当たり前に運転していた車という乗り物を動かすのはこんなにも難しいものかと思い知りました。

そして、自分のセンスのなさに失望し、自信をなくし、運転への恐怖心が芽生え始めます。

2回目、3回目と実技教習は続いていきますが、おぼつかないハンドル操作とブレーキ操作に加え、今まで親の車でも見たこともなかったクラッチやギアの操作にどんどんパニックになっていきます。

4本の手足全て別々の動きをしなければならない。

そんな状況に私の頭はパンクしそうになっていきました。

元来、慣れや感覚というものが苦手な私。

頭で考えてからでないと動けないタイプの私にとって、4本の手足を別々に動かすことに慣れ、感覚を得ていくという作業は非常に困難でした。

それに加えて、一つミスをするたびに教官から指導が入るわけです。

自信を失っている私にとって単なる指導や注意が叱責や失望の声に聞こえてきてしまいます。

そしてついに、再教習となる場面が出てきます。

そこでもう一度練習できる、再教習というのは別に珍しいことではないというふうに捉えることができればよかったのです。

しかし、これまでの学生生活で落第なんて経験のなかった私にとって再教習とは落ちこぼれの烙印を押されたような気がしてしまったのです。

さらに、そもそもめんどくさがりの私は実技教習の予約をなかなか入れなかったり、朝早くからキャンセル待ちをしたりという面倒ごとを避けていました。

その結果、前の教習から時間があき、経験値がほぼリセットされてるような状況でしたので、なかなか操作が上達しませんでした。

一方その頃、同時に入所した友達はきっちりと実技教習をこなしてスイスイ進んでいきます。

たまに会って話をするとだいぶ先に進んでいて、随分と遅れをとっていることに劣等感。

また、友達は再教習もなく進んでいるらしく、またも劣等感。

どんどんと劣等感と恐怖感と拒否感が募っていきます。

そして次第に教習所に全く足を運ばなくなっていくのでした。

おそらく実技教習は10回もしていないと思います。

もちろん仮免や路上教習なんてまだまだ先の状況ですでに挫折してしまいました。

さて今回はここまで。

教習所に入所し、実際に教習が始まってからの挫折体験について書いてみました。

そして次回はついに教習所をやめる、バックれ編について思い出して行こうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?