罪宝オルターガイストについて

以前のファントムナイトメアにて罪宝関連新規の《蛇眼の炎鱗》《賜炎の咎姫》が実装されたということでR-ACEや炎王などが大幅に強化、非常に界隈が盛り上がってる中でひっそりと喜びを噛みしめてるテーマが存在するらしい。

それが【オルターガイスト】。

新規実装当時散々弱いと言われていた《オルターガイスト・ペリネトレータ》が実は炎属性レベル1ということもあり、なんと罪宝の恩恵を受けることができる。これを利用したデッキというのが【罪宝オルターガイスト】

というわけでこの記事でポプルスの実装によって強化された罪宝オルターガイストについて解説・分析を行っていく。

                                                                                                                 (今更?)


・【オルターガイスト】ってまずどんなテーマよ

オルターガイストと聞くと以前の罠ビートを想像するかもしれないが、現在のオルターガイストというのは二枚初動から絶対的な先行盤面を作る番長系のテーマになっている。
具体的な盤面で言うと

アドミニア+ヘクスティア+リバイタリゼーション+プロトコル+マルチフェイカー

相手ターンに出すモンスターの順番によって妨害数が前後するが、おおよそ5~6妨害を立てることができる。
この初動での出力から以前のようなリソースゲームについても健在なため
仮に捲られたとしてもかなり有効に試合を進めることが出来る。
そのため盤面を完成させたら相当なことがない限り勝てるのだが

『安定しない…』

二枚初動というのも種類が多いわけではなく誘発受けもそこまでいいわけではないため盤面がかなり安定しない。それに加えて展開が召喚権に依存してるということもあり、初動のモンスターを止められたら7割がたゲームエンドになりがち。
正直ロマン枠でそこまで強くないデッキといった印象。
それも出力というか安定感の問題でね…!
そんな状況をいとも簡単に解決させてくれたテーマが存在する。

それが【罪宝】

ここからが罪宝オルターガイストというデッキ構築の話

・【罪宝オルターガイスト】とは

さっきから何度も言っている罪宝、一体なにが嬉しいの?と言われると

『すべて』

安定感の向上や妨害貫通力の向上など、オルターガイストに足りなかったものが全て揃っている。

重要なのが《黒魔女ディアベルスター》と《蛇眼の炎鱗》。こいつらが馬鹿みたいに強い。
この二体は両方とも召喚権を使用せずに出すことができ、オルターガイストの二枚初動のうち一枚を揃えることが可能。
オルターガイストというのは先行1ターン目だと基本的に召喚権からの展開に依存するため、召喚権を使わないというのは初動だけでなく重ね引いたときの手数としても非常に優秀。

またディアベルスターがレベル7、ポプルスがレベル1なためバロネスやアーデクを立ててニビルのケアをしに行くのも可能。

また以前の罪宝オルターガイストでは、ディアベルスターとマリオネッターがくっついてもプロトコル+マルチフェイカーというまあまあしょっぱい盤面しか作れなかったのだが
これがポプルスとくっつくとアンブロエール+ヘクスティア+プロトコル+マルチフェイカー+墓地咎姫というなかなかな盤面を成立させることが出来る。

とまあ散々罪宝ギミックの強いところをタラタラ書いたわけだが、もちろんメリットを享受するにあたってそれ相応のデメリットがある。

まず一つ目『罪宝モンスターの二体ともが出力先を共有している』
これはつまりいうと、二枚同時に引いた時に片方しかオルターガイストの展開には関わらないということ。
ただこれはポプルスをディアベルスターのハンドコストにすればいいのでさほど問題ではないが
本来こいつが手数になってれば手数にならないクソみたいなオルターガイストをハンドから排除できると考えるとなんとも嘆かわしいこと

また出力先のペリネトレータは基本的に使い捨てなため、ターンを跨いでの重ね引きでも腐るというのはなかなかにメンドクサイ

二つ目が『マルチフェイカーの制約に引っかかる』

いつもなら引いてると大歓喜のマルチフェイカーだが、罪宝ギミックと一緒に引くとあら不思議、ただのオルガ名称のレベル3バニラになる。

正直初動で引く分には単純なリンク値としての利用ができるのでマシなのだが、問題なのはデュエル中盤以降
基本的に中盤以降は自分ターンにもマルチフェイカーを使っていきたい。そんな中でこいつらを引いても何の役にも立たない。
オルターガイストというのは構築の都合上元々は中盤以降何を引いても強いようにデッキがなっているのだが、罪宝を積むと中盤以降のドローの質が落ちるというそこそこまあ良い感じのデメリットを抱えさせられることになる。

このようにまあ代価に見合ったそれなりのデメリットを抱えているのだが、正直そんなことがどうでもよくなるくらい罪宝というのは強いのでオルターガイストを組むなら罪宝型が一択

ということでそんな罪宝オルターガイストのレシピを見ていこう

・レシピ


なんともまあカラフルで綺麗なレシピをしていること

ここからは各カードの採用理由について話していく

《黒魔女ディアベルスター》1
最強
こいつそのものがデッキの構築理念ため入れない理由は存在しない。入れなかったら罪宝オルターガイストじゃない。
罪宝狩りの悪魔からのサーチで足りるため1枚のみの採用

《オルターガイスト・マリオネッター》2
罠のセット役兼中盤のリソース要因
基本的にこいつとアドミニアの効果でプロトコル+リバイタリゼーションを揃えるのがテンプレ
一応篝火と合わせると初動にもなるがそれ以外とは初動に成らないため、リソース面やプライムバンシーでの2体目の出し直しなども考慮して二枚の採用

《オルターガイスト・マルウィスプ》2
リンク数を稼ぐ役
これがないと展開が成り立たないというくらいこいつ1枚だけでめちゃくちゃに展開が伸びる。デュエル始まりに1枚はデッキに居ないと崩壊するためケアのために二枚の採用。

《オルターガイスト・マルチフェイカー》1
最強
妨害供給リソース供給などなんでもできる
ただ前述したとおり罪宝と合わせて初動に成らないことや展開でのサーチで事足りてしまうことなどを加味して1枚での採用

1枚だと墓地に送られた時が大変じゃない?や後手0での無限泡影と合わせた無法プランを放棄するのはどうなの?といった意見が聞こえてきそうだが

基本的にプロトコルやシルキタスで守られながら効果を使っていくため、プロトコルやヘクスティアのコストなどで雑に墓地に送らない限り場とハンドを離れることはない
また墓地へ送られてもマリオネッターでの蘇生やプライムバンシーでのサルベージが可能なため問題はない

無限泡影のプランについてはそもそもで二枚同時に来る確率が両方3積みで10%しかない上後手前提でのプランなためデュエル中での実質的な成功率はたったの5%しかないことや
マルチフェイカーにうららを撃たれた時に無防備のマルチフェイカーが場にぼったちになるデメリットを考えて必要ないと判断

《灰流うらら》3
増G重いから絶対三枚入れろ。

《オルターガイスト・シルキタス》1
マルチフェイカーから持ってくる妨害モンスター筆頭
マルチフェイカーを毎ターン使いまわすのに使うため絶対に必要
二枚以上の採用にしないと素引きした時にマルチフェイカーから出せなくなるが、こいつを引く確率を上げる方が嫌なので1枚のみの採用

《増殖するG》3
言わずもがな

《蛇眼の炎鱗》1
最強初動②
ただこいつ自身は①の効果を使えないと召喚権を利用してペリネトレータを出すなんともしょっぱいモンスターになってしまう
篝火と一緒に引いた時も同様に①が使えなくなるというデメリットがあるが、二枚入れるとまずこいつを単体で素引きする確率が上がるため1枚のみの採用

《オルターガイスト・メリュシーク》3
篝火ディアベルスタープークエリなど何と引いても初動になる。
後手で召喚権を使って一番強いモンスターでもあるため全力で引きに行くために3枚での採用

《オルターガイスト・ペリネトレータ》1
篝火やディアベルスターを初動にするため1枚は必要だが、こいつ自身は素引きしてもなんも旨くないゴミなため1枚のみの採用

《オルターガイスト・プークエリ》3
篝火ディアベルスターメリュシークなどこれもまた何と引いても初動になる。
手数としても優秀なので全力で引きに行くために3枚の採用

《ワン・フォー・ワン》1
召喚権使わずにメリュシーク出せるのが弱いわけない。
絶対に入れろ

《金満で謙虚な壺》1
常に安定感と戦っているオルターガイストにとって癖のない初動増量カードは貴重
たった1枚のありがたみを噛みしめながら入れよう

《篝火》2
ポプルスを初動にするカード
ぜひ三枚入れたいのだが枠の関係や罪宝狩りの悪魔と違って重ね引きで腐るデメリットもあるため二枚のみの採用
(ほんとは三枚入れたいんだよ…)

《原罪宝ースネークアイ》1
ディアベルスターや篝火を初動にするカード②
これも単体で引いても役に立たないので1枚のみの採用

《スモール・ワールド》2
初動の増量兼手数の増加のための採用
オルターガイストのステータスが非常に優秀なためデッキのほぼすべてのカードが全てのカードになることが出来る。
マルウィスプやポプルスをサーチすることで手札からssする効果が使えるため展開効果の少ないオルターガイストには貴重な手数とも成り得る
ハンドを減らすというデメリットも正直重ね引いた何の役にも立たないオルターガイストを利用できるのならむしろとてもありがたいまである
ただし重ね引いても腐ることや、これもまた枠の関係で二枚のみの採用

《墓穴の指名者》2
このデッキ誘発、特に増殖するGがかなり重いため全力で引きに行きたいので最大枚数での採用

《抹殺の指名者》1
墓穴と同じ理由で採用。
正直3枚入れさせてほしい

《罪宝狩りの悪魔》3
ディアベルスターをサーチするカード
墓地効果のドローによってディアベルスターのハンドコストを取り戻せたり、重ね引いてもサーチしたディアベルスターのハンドコストにできるなど本当に無駄のないカード
メリュシークの次に引いて強い初動なため3枚の採用

《オルターガイスト・リバイタリゼーション》2
展開要因兼妨害札
先行でマリオネッター以外の初動のときにマリオネッターを出すのに基本使う。またハンドに戻ってきたプークエリを出しなおすことでリンク値として利用することも可能
墓地に落とす分と伏せる分で二枚の採用

《オルターガイスト・プロトコル》1
オルターガイストの最終盤面で一番強いカード
これのおかげでオルターガイストの盤面が馬鹿みたいに硬くなる
ただ初動に引きたいカードではないため1枚のみの採用


ここからはEXデッキ

《虹光の宣告者》1
上振れた時に出せるカード
オルターガイストカードだけでも出せることや、ディアベルスターのssを咎めることができることなどを評価して1枚の採用

《オルターガイスト・アドミニア》1
オルターガイストが目指す先
1体で3妨害分のカードを供給することができるぶっ壊れエースモンスター
二枚目以降はリンク召喚しても持ってくる罠が無いため1枚で十分

《オルターガイスト・メモリーガント》1
オルターガイストのフィニッシャー
よくアクセスコードトーカーを比べられるが新規実装によってオルターガイスト側の展開力が上がったためこっちを利用する方がキルが取りやすいと判断し採用

《揚陸群艦アンブロエール》1
咎姫から出すリンク4
このデッキにおいてはヘクスティアを蘇生することで実質的な妨害やリソースの供給ができるため1枚の採用

《賜炎の咎姫》1
鬼強い展開リンクモンスター
ヘクスティアを蘇生することでリソース回収や妨害の供給、またシンプルに墓地のこいつが残ってると妨害としてかなり強いので1枚の採用


《オルターガイスト・プライムバンシー》
基本的に展開中にマルチフェイカーを持ってくるのに使う。
マルチフェイカー以外にも出すモンスターによっていろんな択が取れるためかなり優秀
また①はフリチェなためこいつを先に立てながらマリオネッターを出すことでマリオネッターへの泡をケアできるというのも非常に優秀
主に先行1ターン目と返しのワンキルで1枚づつ使うため合計二枚の採用

《トロイメア・フェニックス》1
場の咎姫を墓地に送るために炎属性の出しやすいリンク2が必要なため上から順番に強いと思ったカードを採用。
マリオネッター+篝火初動などでは展開中に一体炎属性リンク2を消費するためこれと合わせてもう1枚採用が必要

《灼熱の炎霊使いヒータ》1
1個上で記述した理由により採用
基本的にはこっちを最初のターン、返しにフェニックスというように使うことが多い

《S:P リトルナイト》 1
これがないと捲りが始まらない。
後手で出して一番強いリンク2のため採用

《オルターガイスト・ヘクスティア》 3
展開やリソース供給、妨害など割と何でもできるモンスター
基本的にこいつを場に維持しながら戦うためこいつを素材にしてこいつを出すという動きをよく取る
強い分最大限生かそうとするとできる限り多く採用する必要があるため3枚の採用

《リンクリボー》1
ポプルスを送ってリンク数を増やしたり、メリュシーク1枚を初動にするために必要なため1枚の採用
リトルナイトを出すときの素材としてもかなり優秀

《転生炎獣アルミラージ》1
召喚権を炎属性リンク1に変換できる
炎属性なためヒータに行けたり咎姫から蘇生できたりする
リンクモンスターなためリトルナイトを出しに行くときにも便利なため1枚の採用

レシピに入ってるカードの採用理由については以上。次は今回の構築で不採用としているカードをその理由と共にいくつか挙げて行く。

・不採用のカードについて

《オルターガイスト・マテリアリゼーション》
基本的に伏せる用のリバイタリゼーションとの交換枠となる
リバイタリゼーションと違いシルキタスやマルチフェイカーも蘇生できることや、場に残る性質上シルキタスのバウンスコストにもなれるなど優秀な点も多いが、リバイタリゼーションはディアベルスターのハンドコストにするなどして手数として利用することもできるが、マテリアリゼーションは引いてもそのターンはなんの役にも立たないということで、リバイタリゼーションより優先度が低いと判断し今回は不採用。

《パーソナル・スプーフィング》
引いて使えるのが相手ターンということもありその遅さから採用しても現代遊戯王のデュエルスピードについていけず、あまり活躍が見込めないと判断したため今回は不採用。

《オルターガイスト・ホーンデッドロック》
マリオネッター+αを初動にするカード
採用することで安定感は上がるが、これ自体は引いたら本当に何もできないゴミオブゴミカードなことや、初動は増えても手数は増えないこと
これを初動として利用しようとすると同時にマリオネッターやマルチフェイカーを増やす必要性があるため罪宝ギミックと枠の食い合いをしてしまうので手数にも初動にもなる罪宝を優先して今回は不採用

《魔法族の里》
魔法使いにのみ使うことを許された最強の魔法メタカード
もちろん決まったらこの世のものとは思えないほど恐ろしい効力を発揮するのだが
先行盤面を作れてしまうとこれを貼らなくともほぼ確で勝てることや、後手で使ってもワンチャン封殺できるデッキが現環境に居ないことを考えて今回は不採用


という感じでデッキの内容について話せる限り話したところで次は展開について話していく

・回し方

基本的に二枚初動のパターンをすべて覚えて回せばいい。
オルターガイストに展開を変えて誘発をケアするなんて柔軟なことはできないので誘発は引いたカードで展開を加えて貫通していくといい
念のため墓地効果の優先順位を考慮してチェーン順を気を付けることや、泡などの妨害を撃たれた時を考慮してモンスターをヘクスティアのリンク先に出すことだけ意識しておこう


展開例① メリュシーク+プークエリ

展開例② メリュシーク+罪宝狩りの悪魔orディアベルスターor篝火
(ディアベルスターの場合1ドロー無し、篝火の場合はポプルスをリンク素材にして場に永続魔法扱いで置いてから原罪宝を発動すること)

展開例③ プークエリ+罪宝狩りの悪魔orディアベルスターor篝火
(ディアベルスターの場合1ドロー無し、篝火の場合はポプルスをリンク素材にして場に永続魔法扱いで置いてから原罪宝を発動すること)

展開例④ マリオネッター+篝火


基本的には
①ペリネトレータでリバイタを墓地に送りながらマリオネッターをサーチして召喚から罠を伏せる
②プライムバンシーでマルチフェイカーを出す
③2体でアドミニアを出す
こんな感じの動きを大まかに取っていく
もちろんこれに当てはまらない初動もあるが、展開が完全に覚えられないうちはこの大まかな順番だけでも覚えておくと展開がやりやすくなるだろう

またキルショットのプランについても同時に知っておいてもらいたい
こちらはメリュシーク+オルガモンスターと召喚権
簡単に言えばエンドマルチフェイカーで満たすことが出来る

相打点は11400でありメモリーガントの追撃効果もあるためかなりキルが取りやすい。
ただし隙は大きいため行うタイミングは見極めていかなければならない。

展開において変わった点はこの程度。中盤以降はいつものオルターガイストになるので過去の偉人の投稿を参考にして頑張っていただきたい
(正直盤面決めた時点で即降参ものだからあとは適当でも勝てるよ! )

おわりに

てなわけでひっそりと多大なる強化を頂いていたオルターガイスト
展開系になったとはいえど以前の嫌がらせ性能も健在なため過去に触ったことのある人はぜひともこの機会にオルターガイストをまた握ってみてほしい。
デッキとしての難易度も下がったので新しい人もぜひ

というわけで今回はこのくらい
ここまで見ていただきありがとうございました。
ばいばい



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