初めてのローズハウス⑦

コインパーキングの料金を払う。
停めてあった自分の車に乗り込む、煙草に火を点け目一杯煙を吸い、吐き出す。
「ふー〜帰るか」
ギアをドライブに入れ車を出す、出口に差しかかり右左を確認する。
ふと、バックミラーに目をやる。

…あの娘だ。

あれからスグに出てきたのか？
もう帰るのか？
不完全燃焼に見えるけど、どうなんだ？

俺は考えた、あの空間の中では声をかけることも容易だが外では少しはばかられる。

…どうしよう。
構うもんか、駄目元だ。
行け！俺！

入口付近に車を停め、ドアを開け降りて理女のもとに走った。
「あの、こんばんわ」
「えっ？！はい、こんばんわ」
「ローズ帰りですか？」
「あっwはい、そうです」
「俺もなんですよ、実は君のこと中で見かけて…」
「あ、そうなんですかw」
「気になって…話かけたくて」
「あら、嬉しいです」
「もし良ければ、そこのコンビニに車停めてお話しとか…無理ですよね」
「ん〜…これから行くところあって」
「あ、帰る感じではないんですか？」
「はい、ひまわりハウスに行こうかと…」
「ひまわりハウス？」
「一緒に行きます？笑」

「はい、イキマス」

俺は彼女の後に付いて、成田方面へと向かった。

この続きはまた別のお話し……

〜初めてのローズハウス編〜
　　　　　　　　　　　　　おしまい