ポルノグラフィティで彩る日常
ポルノグラフィティの曲で何が好きかと聞かれたら。
私は「音のない森」が一番好き。でも敢えて「音のない森が好き」と言うと、通ぶったファンのように見えてしまうんじゃないかと内心ドキドキしている。狙った感じがあるよなといつも思う。自意識過剰だから。
この曲が好きなファンはたくさんいるから、やっぱり私の考えすぎなんだけど。
ポルノグラフィティの曲を聴いて育った。
大人になっても聴いている。
「サボテン」がリリースされたのは私が中学生の頃。大人になってからも聴いているけど、第一印象に変化がある。一番変化を感じる曲かもしれない。
何も知らない中学生の頃は、「んー、爽やか路線だな!」とかテキトーなことを言っていたけど、大人になった今、サボテンでボロボロ泣く。水をあげすぎたサボテン、今になって痛むやわらかいトゲ……考察は苦手なのでこれ以上のことは言わない。切ない歌、でも光のある歌。
ポルノグラフィティの曲には、光や逃げ場を残してくれるものが多い。
音のない森も、最後には希望が見えてくる。
「awe」「音のない森」「sonic」の流れで聴くと更によくわかる。
無理に背中は押さない。
歩幅を合わせ、時には共に立ち止まって。
「頑張れ」よりも「そんな時もある」
人の弱さや狡さみたいなところを否定しない。
頑張れる人ばかりじゃないから。
生きていく上で音楽の必要性を考えた時、そんなに重要ではないかもしれない。
人生において全てではなくても、彩りや安心できる場所は必要で。それは誰かに理解されるべきものではなくて。自分で自分の機嫌を直したり、明日への活力としてそばにあったら、もっと良い日常になるかもしれない。
それが私にとっての、ポルノグラフィティの持つ音楽の力。これまでも、これからも。
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