つばさの党、黒川と立花の関係性

つばさの党の代表である黒川敦彦氏。
先日の東京15区補欠選挙戦での妨害行為で逮捕となった。

元N国党や黒川氏の件に関して、この関係軸構造を整理しておきましょう。




元N国党とは

そもそもN国党とは、2013年に立花氏が設立した政治団体。
正式名称は「NHK受信料不払い党」であった。

党名の変遷

(Wikipediaより抜粋)

2013/6/17、NHK受信料不払い党
2013/7/23、NHKから国民を守る党
2020/12/21、NHKから自国民を守る党
2021/2/5、NHK受信料を支払わない方法を教える党
2021/5/17、古い政党から国民を守る党
2021/6/28、嵐の党
2021/7/21、NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で
2022/1/20、NHK受信料を支払わない国民を守る党
2022/4/25、NHK党
2023/3/8、政治家女子48党
2023/11/6、みんなでつくる党

「みんなでつくる党」 

みんなでつくる党

現党首である大津綾香は「政治家女子48党」時代に入党している。
立花氏が代表を辞任しての入れ替わりの党首だったが、その後はいざこざが尽きずに崩壊寸前の党となった。

「大津綾香」 

「立花孝志」 


黒川氏とは


Wikipediaより、時系列で抜粋するとこうなる。

今治市生まれ。
大阪大学VBLの研究員。
2003年、独立。
2008年のリーマン・ショックで政治家へ転向。
2017/5月、市民団体「今治加計獣医学部問題を考える会」を結成し共同代表に就任。
2017/10月、安倍元総理の選挙区から衆議院選へ立候補。
山本太郎氏(現れいわ新選組党首)の応援弁士を受けるも落選。
2019/5/20、政治団体「オリーブの木」を結成。
オリーブの木の代表者は元自民党の小林興起氏だった。(その後は黒川氏が代表)
※ 同年10月までに小林氏らは離党。
2021/1月、オリーブの木を「つばさの党」へ改名。
同年7月、立花氏の「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の選挙対策本部長に就任。
2022/1/25、同党の幹事長に就任。(立花氏の右腕?)
2023/1/20、立花氏はガーシーが参議院議員を除名されたら繰り上げ当選となるのは黒川氏の可能性が高いと発言。
(※ この時点では二人は良好な関係)
2023/3/15、比例順位2位と3位の山本氏と黒川氏を2月時点で離党させて、ホリエモン秘書の齊藤健一郎氏が参議院議員となった。
※ この頃より黒川氏は立花氏を敵視する動きが強まる。

その後、政治家女子48党を離れた黒川氏は、つばさの党で活動するも2024/5月に選挙妨害で逮捕となった。

「黒川敦彦」 


現在の構図

2024/5月時点、黒川氏は選挙妨害で逮捕されています。
立花氏は、政治団体「NHKから国民を守る党」の党首としてメディアは取り上げている。 

元N国党は現在「みんなでつくる党」に改名されているはずですが、立花氏の現政治団体は同名の別組織なのか、そのところは不明です。(調べきれていないだけ?)

黒川氏と立花氏が不仲となったのは、間違いなくガーシー議員が除名される直前からでしょうか。
個人的推論ですが、黒川氏の繰り上げ当選を期待したが立花氏が反故にしたことで離党に追い込まれ関係が破綻したのではないか。

参政党のアドバイザーであった武田氏も、神谷代表の参議院辞任(衆議院選対策)で繰り上げ当選の約束を反故にされたあたりから参政党を猛攻撃し始めました。
繰り上げ当選という国会議員になるチャンスを奪われると人間は豹変するようです。


つばさの党とは

つばさの党党首の黒川氏ですが、そもそもつばさの党の前身である「オリーブの木」を作ったのは元自民党の小林興起氏です。
すぐに離党していますが、彼が入れ物を作って黒川氏が存続させている。

「つばさの党」 


人物的構図


立花氏率いる元N国党は立花氏も黒川氏も共に参政党の神谷氏を敵視していました。
2022-2023年の間、参政党の街頭演説に度々妨害者として現れたのがこの二人です。

元N国党は自身の政党存続の危機もあり、参政党への攻撃が止んだ。
立花氏、黒川氏、大津氏はそれぞれ分裂。

2023/9月以降、参政党から離れた武田氏と吉野氏は立花氏と接近。
武田氏は減税日本の代表である河村たかし氏と懇意にあり、河村氏は日本保守党の百田尚樹氏と共同代表。

その勢力関係は以下のようになります。
立花氏率いる現N国党についているのはホリエモンとその秘書である齊藤健一郎氏や浜田聡議員。
それと近い関係にあるのが武田氏と吉野氏。
武田氏が懇意にする日本保守党はN国党と近い関係にあるでしょう。

そういう意味では、黒川氏が敵対するのは立花氏のN国党と日本保守党であると言えそうです。


黒川氏の妨害活動とメディアの異常性


過去、黒川氏の参政党への街頭演説妨害は凄まじかった。
警察はこれに対して逮捕に至っていないです。
しかし、今回の妨害行為では逮捕まで至っている。

ここで、メディアの異常性が分かります。
参政党への攻撃が凄まじかった2023年。
メディアは全く報じていない。

しかし、今回は無差別攻撃と思われるような野党陣営に対する選挙妨害で逮捕した事実を公然と発信していることです。

黒川氏の言動を見るに、今回の野党勢力に対する発言は過去の参政党とはかなり違った印象で、言葉使いの悪さだけでなく電話ボックスに上がったりと行動も異常です。
明らかにパフォーマンス重視。
目立ちまくって事態を大きくしようと敢えてしているといった印象です。

東京15区参議院補欠選挙で立候補していたのは9名。
5/25に関西ローカルで放送された正義のミカタでもこの選挙妨害を報じて解説しています。
映像に映し出されたのは、立憲民主党候補者、乙武氏、日本維新の会候補者。

犯罪者となった場合、過去の事例や経過なども詳細に暴くのがメディアの通例ですが全く深掘らない。
つまり、過去の参政党への攻撃の報道はしないのです。
メディアでの参政党の露出をさせず、その対抗する勢力の露出は増やしていることになります。
あたかも妨害者は異常者で被害者は広範囲にわたり、その真意は投稿の再生回数によるビジネスであり、特定の政党に対するものではないという印象操作。

参政党、日本保守党、れいわ新選組、N国党の弱小政党にあっては、地方議員を含めると最大議員数を誇るのが参政党です。
その参政党を蔑ろにしたいメディアたち。

これが参政党が反グローバリズム政党として戦う唯一の勢力であり、グローバリストが最も潰したいのが参政党であるという証でしょうか。

参政党を執拗に攻撃してきた連中が、一転して無差別に他党を攻撃し始めた。
参政党を目立たせないための戦略。
立花氏が都知事選に30人擁立するという話は話題性のためと投票を分散させて既存政党に勝たせる戦略か。
後に10人程度と撤回したようですが、いずれにしてもまともな政治を目指してはいない証です。
絶対に通らないことを織り込んでの投票先の分散が戦略。
そうすると、必然的に小池都知事再選か立憲民主党が勝つようになります。
あるいは反小池一色になれば、突出した著名人が勝つ選挙。
それを勝たせないために大量に人員を送り込み票の分散を図るということです。


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まとめ

立花氏の動画にもあるように、黒川氏の立花氏自身に対する嫌がらせ行為について明確に「演説妨害である」と主張しています。

黒川氏は、2022-2023年にかけて参政党への演説妨害を散々してきたが、立花氏はこれに対して擁護する発言をしてきた。

つまり、立花氏のスタンスは、黒川氏の嫌がらせ行為が参政党に対しては適法であり自身に対しては違法というダブルスタンダードだということです。

そして、彼らは敵対しているように見えるが全体としては日本の自民党政治を維持させるためのパフォーマンスでしかないと考えます。

民主主義における弱点

民主主義の弱いところは、常に多数派が主導権を握ることにあります。
多数派といっても、全体としては少数派で構わない。
全体として3割程度の支持であったとしても、選挙においてそれが有効投票数における得票数第1位を獲れれば勝てる公算。

そのためには分母である投票数をより少なくすればいいと考える。
分子である少数派も、分母が下がれば少数派ではなくなるという理屈です。

投票率低下

現に投票率は下げ傾向。
こんな政治妨害を見せられては、一般庶民が立候補する気は失せる。

ますます自民党政治の有利な方向へ進む。

立花氏の経歴

彼の経歴がどこまで本当か知らないが、成績が公立高校1位の学力がありながら、偏差値39の学校へ行く理由はない。
大学も行かず、偏差値39の高卒で不自然にNHKへ就職し、その後は自称パチプロで8年間という経歴。
いくら成績が良くても偏差値39の高卒では高成績の証明力がありません。

中高では喧嘩三昧で金がないから苦労した話をしたと思ったら、空いた時間にパチンコで稼ぎ、柄シャツにサングラスでチンピラ風を装った生活。
学業とは無縁の世界。
社会人となって更正して一から学業を学び直したという人生でもない。
そんな高校生活でも学業成績はトップで、NHKに入社した?
話が出来すぎです。

学業成績が良い人間というのは、記憶力が抜群にいい人です。
普段の勉強はやらずとも瞬間の努力だけで高成績は出せる可能性がある。
ただ、それを証明する実績がどこにも見当たらない。
例えば、東大に合格したが行かなかったとか。

パチプロとは

パチプロというのは、いわゆる脱税者も同じです。
本当にその稼ぎだけで生活費を賄おうと思ったなら、そんな単純な話ではないからです。
どんな日本人も所得があったならば申告しないといけない。
仮に確定申告したとして、一時所得にしろ雑所得にしろパチンコでの必要経費の考え方は難しい。
事業として経費にする場合、細かく収益を弾き出しておかないといけないがそれは無理な話です。
そして、「パチプロの利益で生活していた」と発信しているのなら、それは「脱税しています」と言っているようなものです。

過去、競馬の莫大な収益を巡って国税庁とある個人が争った裁判があります。
最高裁の判決は平成29年(2017年)12月15日。
継続的な収益の場合、雑所得として外れ馬券も経費として認めるというものです。
パチンコと違って、競馬の場合は損益データが全部残っていますので外れ馬券を経費として認める場合は範囲が分かりやすい。

立花氏が高校時代に3ヶ月で400万円稼いだとするのは1982-1985年あたりでしょうか。
別の記事では2005-2013年まで8年間はパチプロと述べています。
それが年収2000万円だったと話す立花氏。
その頃には当然そんな経費の概念はないわけで、ましてやパチンコでの負け分は収支を帳簿でつけていない限りは経費には出来ない。
帳簿をつけたとしても客観的証拠でもない限りは難しい話。

パチンコで年収2000万円は月収にして166万円。
一日平均5.5万円ペースで365日勝たないと無理な話です。
当然に勝ち続けるなんてことは統計上あり得ません。
仮に確定申告しているとするならば、年収2000万というからにはプラスマイナスで2000万という話になる。
負け分を経費として考えた場合、売り上げは2000万では済まない。
例えば、6000万円勝って4000万円負けたなら年収2000万円となる。
あるいは3000万円勝って1000万円負けても年収2000万円。
一日10万円で365日なら3650万円いく計算。
6000万ならその倍の一日20万円以上勝つことがないと不可能です。(聞いたこともなければあり得もない数字です)

そう考えると、パチンコ台に毎日10時間以上張り付いて、トータルで一日5.5万円の平均利益を出すなど、通常は考えられない数字。

競馬ですら、データで分かる損失分を経費として認めなかった国税庁が、長い裁判でようやく負けた。
それがパチンコの「ハッキリしない負け分(損失)」を経費と認めるはずがありません。
※ 負けた分を立証する術がない。

無申告加算税。
脱税が年収2000万円×8年間に対するものであったなら、とんでもない額を滞納していることになります。

この話にどこか嘘が感じられます。
「パチプロ」といえばそれでおしまい。
他の経歴を勘ぐられても何も追求しようがなくなります。

「No.2024?確定申告を忘れたとき」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2024.htm 

NHKの不正経理を告発して辞めた人間が、その後にパチプロで脱税しているとすれば行動は一貫していない。

「認められた「馬券のプロ」 競馬払戻金課税で判決」
 

「パチンコ・パチスロで勝ったら確定申告しないとマズい!?税金対策を解説」

属国政治を延命させるための工作

黒川氏は、「安倍一家はCIAだった」と主張しています。
岸信介氏はあながち的外れではありませんが、N国党系列の彼らがこれまでのパフォーマンスをするのに誰かからお金をもらって動いているとも限らない。
現に、立花氏は黒川氏に対して「NHKからお金もらっていると勘ぐりたくなる」と発言しているのですから。

全てがYouTubeチャンネルだけで賄える規模の活動費ではないからです。
彼らの過去がどこまで本当か、どこまでが嘘なのか。
真実は分からないが、大きな力が働いて実は別のところに真意があるというのも考えられます。

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