アクションスターに憧れて〜ミオナ無惨〜

今回の主役、ミオナは元アイドルで今は女優を目指している。
強い女性、彼女はこれに憧れていた。アクションができる女優さんになるというのはミオナにとっての夢。そんな彼女にこんな話が舞い込んできた。簡単に言えばリングに上がる総合格闘技の選手の格闘少女が様々な敵から人々を守る本物のヒロインになっていくという映画の主演にならないかという話だ。夢への第一歩、ミオナはそう思い迷わずこの仕事を受けた、これが罠だとも知らずに。
クランクインの日、最初の撮影は総合の試合のシーンだ。大きい格闘団体に所属しているという設定なので多くの観客のエキストラがいた。青色のコスチュームに身を包んだミオナは撮影開始は今か今かとと待ち望んでいた。入場のシーンは本格的だった。音楽も流れ、セコンドの人とともに入場、観客からは大声援だ。そして、金網のリングのオクタゴンの中に入るとミオナは違和感を感じた。
リングの中にはガタイのいい男が立っている。