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方向音痴

方向音痴の脳内に任せたら、とんでもないところに連れて行かれること請け合いです。
理路整然と続くはずの主要道路でさえ、どこか歪に交差したり途切れたりする状況に見舞われます。まず周りの風景なんて見る余裕がないため、路端にコンビニあったよねとか聞かれても、なにそれの世界です。距離感がないので、一キロメートルってのがどの程度かわからない。方向感覚、東西南北一周回って
日は西にない?とにかく景色はスルー、前しか見てない。ないないないで現在地を知る術がない。ついでに、たとえナビを使っていても
100%安全ではない。指示を無視して暴走するからです。自分は正しいと信じてしまうのも方向音痴の術。どれだけドツボにハマろうとも何度でも繰り返し間違いをいきます。とはいえナビのなかった頃に比べれば格段に迷子率は下がってますが。
昔は実家の近所で迷子になりました。延々と帰れなかった。思い起こせば、幼稚園で自分の教室を見失ったのが方向音痴の始まりかな。園庭でポツンと途方に暮れてるのを今でも思い出します。涙。すぐ左が教室だったのですがね。幼い私には、いや方向音痴初心者には高い壁でした。そういえば高校でも迷子になってましたわ。末期です。
自分の陣地から一歩でも出たら、異次元との対面。再び帰ることができるかどうかの戦い。方向音痴人種はチャレンジャーではないかと思います。(大袈裟?そうでもない)
巻き込まれる人も冒険者か賢者ですね。頑固者の方向音痴を導いて正しき道を示さねばならない。大変です。下手すれば共に未開の地へと行ってしまいます。
本当にナビが進化して嬉しい限り。
道に迷わない、という日は死ぬまで訪れないでしょうが、自力で生還できる確率はぐんと上がりました(電池が切れる前に正しいルートを発見できれば、ですが)
方向音痴はかくも日々、ルート検索に格闘しています。同じ方向音痴の方にはわかってもらえると思います。近所を歩くにもスマホは欠かせません。熊よけと、ナビが必要なのです。
昔は地図を持っていました。住宅地図は必携です。迷ったら帰れる自信などない。
たかが、200m四方でも、
直線道路でも迷える。
それが、真の方向音痴です。

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