2023年2月のジミーソウルラジオ

Jimmie Soul Radio、通称ジミソラジオはDJのジミーソウルさん(日本人)が"メロウ&グルーヴィー"をキーワードに素晴らしい楽曲を幅広く、心地いいお話とともに届けてくれるラジオ番組です。リラックスした雰囲気もありながら、音楽やそれにまつわるお話も盛りだくさんで私自身、毎週楽しみに聞いています。        
そんな大好きな番組についてもっと知ってもらいたいのと自分用のメモを兼ねて放送内容を文字にしてみました。野暮なこととは思いますが、まだ聞いたことのない方にも興味を持ってもらえたら最高です。
こちら香川県RNC西日本放送から毎週木曜日夜11:00~11:30に放送していますが、ラジコのプレミアム会員になれば日本全国から聴くことができます。気になった方はぜひ聴いてみてください。

2月1週目(2023年2月2日) ジミーさん1人回

1.The KBC's / The Center feat.J Lamotta
2.Sefi Zisling / Welcome Sunset
3.Westus / Night Light
4.Surprise Chef / Pash Rush
5.The Charles Gene Suite / Rest of Me (feat. SOMESAYFEDI & Rams)
6.Sayaka Kushibiki / Monochrome
7.Object Heavy / For The Better

1月の放送で2週に渡ってお送りしたオハイオのグレートレーベル、Colemineレコード創始者Terry Coleさんのインタビュー。その最後にDJ MIX製作のお願いも快諾してもらったことを受け、まずはジミーさんから募集の呼びかけがありました。
「ちょっとですねソウル系のColemineのレコードは割と持っているんですけどファンク系とかそれ以外のものになると手持ちのレコードがないところもありましてぜひねまたリスナーの皆さんのお力をお借りしたいということで、あなたの好きなColemineレコードの楽曲をぜひぜひ番組宛にメールもらえたらと思いますね。ここでメールアドレス申し上げておきましょう。jimmie@rnc.co.jpですね。jimmieのジミー@rnc.co.jpにメールの方をくださいぜひ。あなたの好きなColemineレコードの楽曲ということで。できればねファンク系が個人的にはちょっとウォンツしてますよといったところでございます。」
素晴らしいインタビューの内容はnoteにも書かせてもらいましたので併せてぜひご覧ください!

ここからはジミーさんが最近聴いている曲をご紹介。
まずは先日来日したJ. LAMOTTA すずめさん。この番組関連ではDJ YAMAさんの脳ジャズとの楽曲などをオンエアしています。彼女は日本でも大変人気なのにこちらはレコードのストックがまだあったそう。「なんとかねこのジミーソウルラジオの、今日私こう影響力を試したいと。このあと楽曲を紹介してレコードショップのウェブサイトからもし在庫がなくなったらこの私にも影響力があるんじゃないかなということでちょっと今回は生意気にも試させてもらえたら。というわけで今日の1曲目はドイツのバンドですねKBC‘sという今のドイツのファンク系ですね、ファンク系のバンドにこのJ. LAMOTTA すずめさんがフィーチャーされたThe Centerという曲がめちゃくちゃいいんですよ。でもまだなんと(小声)7inchレコードがあるはずなので気に入ったらぜひぜひウェブサイトをチェックしてください。それでは1曲目いきましょうKBc‘s featuring J. LAMOTTA すずめで「The Center」(楽曲1)になります。」

リスナーの皆さん今頃スマホ片手にウェブサイトを検索してくれていたら嬉しいですとジミーさん。

そんなJ. LAMOTTA すずめさんはイスラエルのテルアビブ出身で現在はドイツ在住ですが、続いてはそんな彼女と同郷の方の楽曲をご紹介。
(ここで本人によるコメントに続き楽曲2.Sefi Zisling「Welcome Sunset」をオンエア)

Sefi Zislingさんはテルアビブのトップジャズアンドファンクトランペッター。ジミーさんはたまたま知ってすぐコンタクトをとりコメントをもらったそう。

インストナンバーが続きます。今度はグッとローカル。香川県の西の方のことを西の讃岐で西讃というそうで、その名もウエストアスでWestus。メンバーはギターがタケナカさんという方でもう1人のギターがジェフリーさん、ベースがガラムボークさん、ドラムがガラムタケールさんっていうことで4人組なんですけどこのギターのジェフリーさんとガラムボークさんはあの一の宮BIGBANDの方、かもしれませんねとのこと。
ここで楽曲3.Westus「Night Light」をオンエア。

えーWelcome SunsetからNight Lightということで相変わらず気が利かないなといった感じではあるんですけど彼らはですね3年前くらいからダラダラとバンド活動をしておりましたがコロナになりましてここ2年はライブもせずダラダラとスタジオでジャムっております。この録音も3年前のものですがダラダラしてこのタイミングで世に放ちました。ということで各種ストリーミングサービスで聴くことができます。
この感覚が本当羨ましいんですよねーとジミーさん。こないだのTerry Coleさんインタビューを大晦日にして、その時DJミックスも録れることが分かっていたんでもう誰かに言いたい、誰かに言いたいって全然音楽関係ない人に言ったりしてたくらいせっかちなのに3年音源を置いておける。彼らのタイム感いいですよね。そんなわけでぜひぜひ皆さんチェックしてみてくださいとのこと。

さらにインストナンバーが続きます。オーストラリアはメルボルンのバンド。Surprise Chef 。彼らは最初ローカルで活動し、今はあのBig Crownからリリースをしています。Surprise Chef の最新曲で「Pash Rush」(楽曲4)になります。

Surprise Chef は全曲かっこいいです。最初Mr BongoからEPとかアルバム出した時からこれはかっこいいなと早く紹介したいな、と思ったらBig CrownからもうでてましてさすがBig Crownと思いましたし、私もちょっと間違ってなかったかなと。まぁ後出しじゃんけんなんでなんとでも言えるんですけど。

今度は南アフリカに飛びます。こちら日本版のCDも出ています。Charles Gene Suite。アルバム『Suite Nites』の中から「Rest of Me」(楽曲5)をオンエア。
(ご本人コメントに続いて楽曲紹介)

コメントをくれた方はこの曲で歌っているSOMESAYFEDIさん。ここでレーベルインフォを紹介。「衝撃的なメロウネスと洗練されたスウィートネス。南アフリカ産ネオソウルの超新星、ザ・チャールズ・ジーン・スイートのデビュー作を世界初CD化。全編を通して貫かれる美しいメロディとエレクトロと生音を融合させたサウンド・プロダクションは、ソウルやR&B、ヒップホップ、UKジャズやアフロポップなどあらゆるリスナーを虜にする1枚。」
本当この通りなんですよとジミーさん。アルバム通してバラエティに富んだサウンドが楽しめますしどれもハイクオリティなのでぜひチェックしてくださいとのこと。

続いては日本人シンガー紹介櫛引彩香さんの楽曲でタイトルは「Monochrome」(楽曲6)。こちらは櫛引さん自身の約2年ぶりとなる作品でアレンジをギタリストのトミーホンダさんが務めています。
(楽曲6をオンエア)

そんなこの楽曲の制作の話はトミーホンダさんがされているポッドキャスト喫茶ホンダで前編、後編に渡ってたっぷりお話しています。

最後に紹介する楽曲はMonophonicsのボーカルで鍵盤奏者のKelly Finniganさんがプロデュースしているグループ。バンド名がObject Heavyで先ごろアルバム『Love & Gravity』が出ています。今回オンエアするのは「For The Better」(楽曲7)になります。
(楽曲7をオンエア)

このObject Heavyは説明にNorthern California's hardest hitting soul sensation! And their magnetic blend of classic Cadillac soulと書いてあります。そんな彼らはアルバムの予約を受付しているのですが、なんとジミーさんがコメントを寄せているそうです!

このあとメール募集の呼びかけなどを行い番組は終了となりました。


2月2週目(2023年2月9日) ラテン鈴木さんインタビュー

1.Brandi & the Alexanders / Where You Belong
2.PLAYA / I LIKE IT (APRIL SET CUBANO BOSSA Remix) 
3.Akira Mizumoto / Fairground feat. 堀込康行
4.NAUTILUS / Caught Up - Grooveman Spot Remix
5.Roomies / 甘い夢

今週も楽曲紹介からスタートです。ニューヨークブルックリンのグループでBrandi & the Alexanders。インスタグラムのリプライで知ったそうです。彼らが2022年の秋ごろに出したアルバムから楽曲1.Brandi & the Alexanders「Where You Belong」をオンエア。

彼らはMoonchild、Eli “Paperboy” Reedとの共演や、NPRミュージックへの出演経験もあるそう。

このあとはディスクユニオンの元ラテン部門のバイヤーでURBAN DISCOSレーベル主催、Kissing Fishレコードディレクターのラテン鈴木さんへのインタビューをお届けです。
URBAN DISCOSについて、温故知新も現代的な面のひとつの側面だと思うので大切にし、音楽の都会的な側面を追求していきたいという思いを込めたレーベルと語る鈴木さん。
今回はラテン鈴木さんが携わっている音源を中心に紹介していきます。

まずは1曲目のご紹介3月22日発売PLAYAが2022年に発売したEPから
みなさまご存じDeBargeの「I Like It」にFrancisco Aguabellaの「Desire」をサンプリングしたAPRIL SET CUBANO BOSSA Remixをオンエア。(楽曲2. PLAYA 「I LIKE IT (APRIL SET CUBANO BOSSA Remix) 」)

こちらご紹介の通り「I Like It」のカバーですが、いろいろ情報が多いです笑。PLAYAがカバーしたバージョンのリミックスでサンプリングネタが「Desire」ということになります。またこのPLAYAは日本のバンドです。
ラテン鈴木さんは日本のバンド、シンガーをフィーチャーして音源をリリースするのがメインではありますが海外の案件も他のレーベルでやることもあるそう。これまで1人だけですが、URBAN DISCOSも今年は海外も増やしていこうかと思いますとのこと。
こちらはDIW THE GARDENという20年ほど前の社内のレーベルからオリジナルがリリースされていましたが再評価されたきっかけはRyuhei The Manさんだったそう。「生前最後に手掛けられたエディットがあって、リュウヘイさんの。いい曲なのに止まっちゃっているのがさみしいなというのと、この曲がもっと次に一歩踏み出せればいいなと思って、今回7inch切らせていただきました。」と鈴木さん。
リュウヘイさんはこの番組にも2回ご出演されていますね。

続いて2曲目のご紹介。3月22日に発売されるミズモトアキラさんというトラックメーカーの楽曲。大分古いとのことですが2002年にリリースされたフルアルバムからのシングルカットで、A面は流線形の初代ボーカルのサノさん、B面には堀込泰行さんがフィーチャーされています。
鈴木さんが音楽を聴き始めるきっかけとなったのがUKニューウエーブで、大好きだったというSimply Redの「Fairgroud」カバーです。ブラジルのサンバハウス的な感じですごくいいとのこと。
(楽曲3 Akira Mizumoto 「Fairground feat. 堀込康行」をオンエア)

ミズモトさん現在は松山に住んでおり、作家業を多くされているそうです。
このアルバムが出たのは2002年で、これを聴いてCMTレコードのクニモンド瀧口さんがサノさんをボーカルに迎えて流線形をやろうというきっかけになりました。それであの『City Music』が生まれたということで流線形のルーツと言っても過言ではありません。

ここでジミーさんから鈴木さんヘ切り口としては今の仕様にアップデートして提案していくということですかと尋ねます。
「ストレートリイシューっていうのはあんまりしたくないのと、やっぱオリジナル持ってる人に嫌われたくないっていうのどっかであるんで。昔のものを出すんだったらちゃんと今様にアップデートしたもの。全体的に見て今後サンバハウスとかもっと来ると思ってるんで、もう一回来るんじゃないかという期待もあるんで今出す理由はあるかなと思って今回切りました。」
いいですねー。レーベルやってる側から言ったら今流行ってるものをするだけじゃなくて半歩、一歩先のトレンドを作ることをどうせだったらしたいですよねとジミーさん。

ラテン鈴木さんからの3曲目はNAUTILUS。今年1月25日にリリースしたアルバム『Revival』にTerri Walker「Caught Up」カバーがボーカルに多和田えみさんを迎えて収録されています。その7inchがB面にgrooveman Spotさんのリミックスを入れて3/22発売されます。
(楽曲4. NAUTILUS 「Caught Up - Grooveman Spot Remix」をオンエア)

ばっちりですね。元のTerri WalkerがKing James Versionをサンプリングして「Caught Up」を歌っていますが、今回のNAUTILUSに関してはすべて弾き直しで、grooveman SpotさんもNAUTILUSからの引用とのこと。これもアップデートしたいというのでNAUTILUSサイドにこれだけはやって欲しいと頼んでカバーしてもらったそうです。
やっぱりただカバーするだけだと面白くないですもんね。プロフェッショナルなミュージシャンに求めるのはコピーじゃなくてカバーで独自の解釈、アレンジをコピーを聴きかせてもらいたいですもんんねとお二人。
NAUTILUSのリミックスは年に1枚は出していて1枚目がリュウヘイさんリミックス、2枚目が45品目でリュウヘイさんの命日に出したのがKOCOさんのリミックスで、今年はgrooveman Spotさんとなりました。
鈴木さんのやってることは過去のレガシーを現在に繋いでる仕事をしていていいと思いますとジミーさん。「私もこの番組で力をいれているのは世界中のインデペンデントのミュージシャン、レーベルと直でコンタクトを取って彼らって素晴らしい楽曲をリリースしてるけどプロモする場面がないので協力できたらなと思ってるんですよ。当然日本でも志の高いことをされている方はたくさんいるのでそれをこう微力ではありますが
世界中に届けたいと思ってやっておりますので今後ともひとつ素晴らしい楽曲がリリースされるたびにお知らせいただければなと思います。」

この週の最後は日本のバンドの楽曲をお届け。最近ディレクターさんに気の利かないタイトルで選曲しがちとチクりと言われたそうです笑。
なので今回タイトルは「甘い夢」
Roomiesという東京のバンドで高松にも2022年5月のミュージックブルーフェスでライブをしたそうです。そんな彼らの最新楽曲になります。

このまま楽曲5.Roomies 「甘い夢」が流れこの週は終了となりました。


2月3週目(2023年2月16日)Gentle Natureさんインタビュー

1.Real Intentions / Choosing Me feat. Sharisse Francisco
2.Gentle Nature / Gateway
3.Nou Jazz / Blue Sky feat. Maki Zeniya
4.Nou Jazz / I Love You Baby

今回も楽曲紹介からスタートです。インスタクラム経由でミュージシャン本人からコンタクトがあったそう。彼はニューヨークのミュージシャンReal Intentions で本名はジェシーさん。今月2月はブラックヒストリーマンスということでアメリカにおいて黒人の歴史だったり文化のことを学んでいきましょうという啓蒙月間になっています。それに合わせてこの曲をかけてくれと彼から指定があったとのこと。 シンガーとしてSharisse Franciscoさんをフィーチャーしています。
(楽曲1 Real Intentions 「Choosing Me feat. Sharisse Francisco」をオンエア)

ジミーさんが2022年1番好きと言ってもいいと話す7inch、Bobby Hardenの「Feels So Good」をリリースしたニューヨークのDalaレコード。そこからこれまた素晴らしいミュージシャン、その名もGentle NatureさんとZOOMで話したので紹介していきます。
(インタビュー音源、本人の自己紹介に続きGentle Nature「Someday Soon」がしばらく流れます)

まずはこのアーテイストネームの由来について聞いています。
(インタビュー音源)
彼はこのアーティストネーム、Gentle Natureをつけるのに時間がかかりました。自分の本名ニックを使おうと思ったんだけどフルネームだと発音しやすい名前ではないし、個人名にプロジェクトが必要だったということで彼自身生まれつき優しい人間だと思うからこのGentle Natureという名前にしたそうです。

そんな彼は西海岸ロサンゼルス在住ですが、このDalaレコードはニューヨークのレーベルになっています。どういう経緯でニューヨークのレーベルから楽曲をリリースすることになったのかを次に質問します。
(インタビュー音源)
彼はマルチインストゥルメンタリストですが管楽器はやっていないので管楽器を入れてもらう時にDalaレコードのオーナーであるビリーさん、Billy Aukstikさんにオファーをしました。ちなみに彼はニューヨークを代表するインディペンデントソウルレーベルのDaptone周りのミュージシャンでもあります。それがきっかけとなって結果彼のレーベル、DalaレコードからEPをリリースすることになりました。

次にGentle Natureさんの音楽的な背景ミュージカルバックグラウンドについて聞いています。
(インタビュー音源)
音楽的な背景を説明すると幼い頃から楽器を演奏することはなかったので音楽の正式な教育を受けておらず全て独学で、なんとたった5年間くらいしか楽器を始めてから経っていないそう。ただ座って全ての楽器の演奏方法を独学し何度も何度も繰り返しているうちにだんだん上手に弾けるようになったんだと言っています。
ジミーさんも思わずあなた天才なんじゃないですかと言いました。
(インタビュー音源)
誰でも楽器を手にすることはできると思うんだ。ただそこに座って繰り返し練習をする必要がある。楽器の弾き方を学ぶには2つの方法があると思う、ひつつは他の人の音楽を学ぶという普通の方法でビートルズの曲でもなんでもいいけどね。ただ僕は演奏の仕方も知らないしどんな音楽も理解できないから技術的な見方というより想像的な見方で音楽を学んできたと語ります。

そんな彼の最初に身に付けた楽器について聞いています。
(インタビュー音源)
彼が最初に見つけた楽器は古道具屋さんで見つけたベース。それを手にしてただ座って弾き方をユーチューブなどのビデオを見て学び、自分でもよくわからないんだけどすぐに覚えた。その後やったのはドラムでドラムセットは生の音を出したかったからで、ドラムセットを安く手に入れてそれからマイクやマイクの設置の仕方を勉強して録音する方法を学びました。全ての工程を学んでいく必要があったんだけど楽しかったし今も楽しいです。今でも毎日が勉強です。毎日新しいことを学んでいるんだとのこと。

ここで彼の楽曲をご紹介。
(本人の紹介に続いて楽曲2.Gentle Nature「Gateway」をオンエア)

ジミーさんもお気に入りでこのEPを繰り返し聴いているそう。現段階で彼の作品は全てインストゥルメンタルなのですがシンガーとコラボしボーカルありの曲を作る予定はありますかと質問をしています。
(インタビュー音源)
いつかスタジオに入って誰かに僕の曲を歌ってもらいたいと思っているけどまだ実現してはいないんだ。近いうちに実現するかもしれないね。ただ彼はインストゥルメンタルを楽しんでいてリスナーにサウンドからビジュアライズ、自分の音を聴いて映像化してもらいたいとも話していました。
本当すごい才能ある方だと思います。Gentle Natureさん今後ぜひみなさんチェックしてみてくださいとジミーさん。
(そのままGentle Nature「Sense Of You」が流れます)

今週最後の楽曲は12月に7インチが出てA面の方はすでに紹介した、茨城のDJ YAMAさんプロデュースによる脳ジャズ最新7inchB面です。また時間帯に合わないタイトルになっちゃうんですがと前置きして、タイトルは「Blue Sky」。A面同様ボーカルに脳ジャズとも親交の深いMaki Zeniyaさんをフィーチャーした楽曲となっております。
(楽曲3. Nou Jazz 「Blue Sky feat. Maki Zeniya」をオンエア)

ここでメールの募集などの呼びかけ。「あ、あれですよね。最近は番組の実況をハッシュタグつけてしてくださってる方もいますよね。本当にありがとうございます。」
そのまま楽曲4. Nou Jazz 「I Love You Baby」が流れ、番組は終了となりました。


2月4週目(2022年2月23日) Kelly Finniganさんインタビュー前半

1.Faragher Brothers / The Best Years Of My Life
2. Faragher Brothers / This Is Love (It's Gonna Take A Miracle)
3.October London / Mulholland Drive
4.The Winston Brothers / Boiling Pot
5.Monophonics / Sage Motel

この週のオープニングはタイトルを言わずにまずは楽曲1.Farager Bothers 「The Best Years Of My Life」からスタートです。

オンエアしたのはThe Farager Bothersの「The Best Years Of My Life」で76年にリリースされた彼らのファーストアルバム1曲目になります。Farager Bothersは名前の通りジミーとダニーさんのファラガー兄弟が76年に結成した西海岸の家族系ボーカルグループでKISSやリンゴスターのバックボーカルを務めています。またこの楽曲は例のフリーソールの文脈でも人気があったようで、昨今はライトメロウシリーズでリイシューCDが出ていたりします。ジミーさん自身も彼らの黄色いLPジャケットで兄弟4人が横並びになっている白黒写真を昔からよく見て当然知っており、彼らからインスタグラムにメッセージが来てえっ!あのファラガーブラザーズさんですかとなったそう。インスタグラムにザファラガーブラザーズオフィシャルというアカウントがあるのでフォローしてください。やり取りをすると家族みんなでまだ活動をしていて、送ってもらった新曲をオンエアします。こちらカバー曲なので誰のカバーかをみなさんツイート等してもらえたらと思いますとジミーさん。
ここで楽曲2.Farager Bothers「This Is Love (It's Gonna Take A Miracle)」をオンエア。

こちらはSly & The Family Stoneのカバー※。スライと言えばクエストラヴが監督してスライ・ストーンの伝記映画が作られるというニュースもあります。

続いてまた楽曲からいきましょうかとOctober London「 Mulholland Drive」をオンエア(楽曲3)

こちらはMarvin Gayeの未発表曲ではなくてOctober Londonというシンガー。あのDeath Rowレコード所属でアルバム『The Rebirth of Marvin』から「Mulholland Drive」になります。マルホランド・ドライブといえばデイヴィッド・リンチの映画タイトルでもお馴染みです。
これほんとMarvin Gayeですよね。この『The Rebirth of Marvin』は全編マーヴィンなのでぜひチェックしてくださいとのこと。

続いて先日募集したあなたの好きなColemineレコードの楽曲についてのお便り。Babymarさんから3曲、 The Winston Brothers / Boiling Pot 、Orgone / I Sold My Heart To The Junkman feat. Cyril NevilleDelvon Lamarr Organ Trio / Hole In Oneをご紹介。そこから今回は「Boiling Pot」をオンエアします。
Babymarさんは2021年頃にこの7inchを購入したそう。こちらのThe Winston Brothersはドイツはハンブルグを拠点に活動するSebastian NagelさんとLucas Kochbeckさんを中心とした4人組のファンクバンド。ルーカスさんのドラムがとてもファンキーなインストナンバー。ちなみに2人ともBacao Rhythm & Steel Bandのメンバーでルーカスさんは先日番組でも紹介されたJ. LAMOTTA すずめさんをボーカルに迎えた「The Center」で演奏しているThe KBCSのメンバーですとBabymarさんからのご説明。ジミーさんもホントにお詳しいと唸ります。
ここで楽曲4.The Winston Brothers 「Boiling Pot」をオンエア
引き続き皆さんの好きなColemineレコードの楽曲を募集していますとのこと。

ここからはそんなColemineレコードを代表するアーティストの1人、この方のインタビュー前半をお届けです。
(インタビュー音源)
今日のインタビュー相手はなんとMonophonicsからKelly Finniganさん!

早速彼がバンドを始める前はどんな感じで音楽を聴き始めたのか聞いています。
(インタビュー音源)
意外な答えが返ってきました。彼は14歳の時にアメリカンミュージックアウォードでDJ Jazzy JeffがRob BaseとDJ EZ Rockとの楽曲「It Takes Two」でのルーティン、いわゆるDJのターンテーブリスとのルーティンをしているのを見てジャグリングに完全にヤラれてしまい、その夜お母さんにおれはこれがやりたいんだと言ったら、彼のご両親はとてもクールな親だったので許可してくれたとのこと。
それでどうやるかを考えようとして中学生くらいの時にパーティーに行き始めたんだけどそこでDJをみて、DJと言ってもレコードとターンテーブルの時代でコンピューターどころかCDのDJもなく当時はみんなレコードでDJをしていて、レコードを買って人に聞かせてそこにいる人たちに楽しい時間を過ごすのを見ることに夢中になったそうです。

次に興味関心が行くのが音楽制作のことで、彼はバンドをやる前はビートを作っていたそう。1番好きなビートメーカーはDJプレミア。DJプレミア、ピート・ロックなどのサンプリングでビートを作った90年代のビートメーカーが好きで彼自身もサンプリングでヒップホップのビートを作っていました。そこから自然な流れでサンプリングソースのソウルやジャズのレコードを掘る方に進んでいったとのこと。

先ほどジミーさんが彼のご両親はクールと言ったのは当然で彼の父親はMike Finniganさんという世界中でめちゃくちゃ有名なキーボーディスト・ハモンドオルガン奏者でJimi Hendrix, Joe Cocker, Etta James, Sam Moore, Crosby Stills and Nash, The Manhattan Transfer, Taj Mahal, Tower of Powerといった方々と一緒にツアーをしていたレジェンドです。

そんな訳でDJからスタートし、ビートメーカーを経てサンプリングソースへ至り2011年にMonophonicsに参加することになったそうです。
そのMonophonicsの最新アルバム『Sage Motel』のことをききました。
(インタビュー音源)
セイジモーテルは彼が住んでるところの近くにある本物のモーテルです。ベイエリアのオークランドに住んでいるのですが、オークランドと言えばおなじみTower of Power。Tower of Powerは日本でもとても人気ありますよね。だからオークランドをみんなに知ってもらおうと思ってこの実在するセージモーテルをアルバムのタイトルにしたそう。
彼自身がこのモーテルをよく見かけていて、何かあり、名前自体が彼に語りかけてきたそうです。初めてこのモーテルを見たのは2008年か2009年のことでした。だけどしばらく彼の脳裏に残っていました。今回のアルバムを作るにあたって曲を作り始めて歌詞を書き始めたときにこの言葉が降りてきたそうです。
ホテルに泊まるということは隣にいる知らない人達と空間を共有しているということ。廊下を挟んで向かいにいる人は知らない人です。みんな見知らぬ人ですけどみんな似たような経験をしている点では繋がっている。同じホテルに泊まってますからね。そういう訳でそこにいる理由があるんです。例えば旅行中であろうと休暇中であろうと仕事で出張中であろうともしかしたら奥さんとケンカしてホテルに泊まりに行くことになったとしてもそれぞれストーリーがありますよ。そこで彼はモーテルの中で起こる様々な物語について考え始めたそうです。それでこのモーテルの各部屋がそれぞれ物語を表してセージモーテルという1枚のコンセプトアルバムとしてこのアルバム・LPを作りました。Marvin Gayeの『What's Going On』はコンセプトアルバムですよね。このセージモーテルは同じようなコンセプトアルバムで彼ケリーの頭の中にあるセージモーテルを表現している。そこには暗さとミステリアスさがあって、でも光るものもあって魅力的なものだと思う。とのこと
抽象的ではありますが彼のイメージするセージモーテルの各部屋で起こっているエピソードを楽曲にしたコンセプトアルバムということです。
このセージモーテルのミュージックビデオがYOUTUBEで観られるので、それを観ればあっ、こういうことか、こういうイメージかと思うんで映像と併せてお楽しみくださいとジミーさん。
ここで楽曲5.Monophonics「Sage Motel」をオンエア。

次に先ほどのビデオとジャケットのことを聞いています。
(インタビュー音源)
こちらのビデオはキャシーさんという女性ディレクターが担当されたそうでこの物語を映画のようにして欲しかったのでそういった内容になっています。
またジャケットはそれぞれの部屋のストーリーを表しているのではないですかと質問するとその通りですとの回答。こちらはドイツのMax Loefflerというドイツの素晴らしいアーティストにデザインをしてもらったそうで彼のアートをぜひチェックしてくださいと話していました。
みなさんマックスさんとキャシーさんのインスタグラムアカウントをチェックしてください。

Monophonicsが目指したのがサイケデリックなものだったから彼はその雰囲気をよく理解してくれたよ。レコードショップでこのジャケットを見てもどんな音楽かはすぐには分からないと思うんだ。あーこれは何だろう。これってもしかしてという謎めいた世界観を表現したかったのでこのようなジャケットになったそうです。

と今週はここまで。来週はKelly Finniganさんのインタビュー後編をお届けすることを伝え番組は終了となりました。

https://youtu.be/EAM3j-543OA

※放送ではSly & The Family Stoneのカバーとお話していましたが原曲(Royalettes / It's Gonna Take A iracle)があったとのことでツイートでお知らせしてくれました。

2月のプレイリスト

放送でオンエアされた曲をまとめてみました。見つけられなかった曲や放送時と違うバージョンもありますが、ご了承ください。
アップルミュージックが調子悪いようなのでスポティファイでも作ってみました。

・アップルミュージック

・スポティファイ


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