2022年6月のジミーソウルラジオ

ジミソラジオことジミーソウルラジオはDJのジミーソウルさん(日本人)が"メロウ&グルーヴィー"をキーワードに幅広い選曲と心地いいお話を届けてくれるラジオ番組です。リラックスした雰囲気もありながら、音楽に対する情報も盛りだくさんで私自身、毎週楽しみに聞いています。        
そんな最高な番組についてもっと知ってもらいたいというのと自分用のメモを兼ねて放送内容を書いてみました。野暮なこととは思いますが、まだ聞いたことのない方にも興味を持ってもらえたら最高です。
こちら香川県RNC西日本放送から毎週木曜日夜11:00~11:30放送ですが、ラジコのプレミアム会員になれば日本全国から聴くことができます。気になった方はぜひ聴いてみてください。



6月1週目(2022.6.2)

1.WINDY / あなたに逢えない時は
2.山屋清 / 安里屋ユンタ
3.Brian Jackson / Little Orphan Boy
4.Whatitdo Archive Group / Blood Chief (Live from Archive Group Studios)
5.The Freedom Affair / Outta My Mind

この週の放送はお知らせからスタート。昨年この番組の企画として製作されたWINDY、一の宮BIGBAND「あなたに逢えない時は」のBandcanpでの販売が始まりました。この売り上げがレコード化の資金となるとのこと。ぜひ実現して欲しいですね!
これに伴いWINDY三谷さんがスペシャルな音源を届けてくれました。WINDYオリジナルメンバーのドラム、ベースの方は海外在住で販売音源はWINDY2020という名義となっています。ですが今回やり取りして1986年オリジナルメンバーでの「あなたに逢えない時は」を作ってくれました。ということで楽曲1.のオンエア。
こちらの各種サブスクリプションサービスへの配信はWINDY幻のオリジナルアルバムが正規リイシューされる6/18に予定されています。ぜひ全国のラジオ番組にリクエストを!
今回「あなたに逢えない時は」の配信に伴い発足したJimmie Soul Recordsですが、今後はよい楽曲の応募があれば配信ならびに番組を通してのプロモーションをしていくとのこと。また企画についても随時受け付けていくそうです。

続いては沖縄から届いた深い深~い音源2.の紹介。沖縄民謡とJAZZグルーヴが絶妙なバランスでミックスされています。7inchタイトルはその名も『琉球』で今回はB面2曲目。こちらのレコードは沖縄宜野湾市にある、Bar南国の夜 に夜な夜な集う好事家集団トロピックナイトレコードの企画で2018年に発売され即完売となった7inchの再リイシュー化になります。

ここでしばし余談。最近ツイッター上でしてもらったタロット占いのお話へ。よかった時だけ信じる派とのことですが、その結果は「過去は手加減せずに戦略的に目的を果たしたい、なりふり構ってられないという少し混乱した状況だったようですが、今ジミーさんは目の前のことに集中している。修行というか自分磨きをしつつ成功に近づいているようです。この先の未来としてはラジオ番組を通じて誰かのために力を尽くすことでそれを通じた方々だけでなくジミーさん自身にもよい影響をもたらしていくでしょう。環境が整ったり目指していたことが形になりそうです。」とのこと。そんな訳でこれからも自主音源の紹介に力を入れていきたいと語るジミーさんでした。

ここから本題に戻って楽曲3.の紹介。1970年代から80年代にかけてGil Scott-Heronと一緒にアルバムを出していたBrian Jacksonのニューアルバムが5月末にリリースされました。その名も『This is Brian Jackson』。76年に彼のソロアルバムを作る予定が頓挫し、部分的に残った音源あったそう。ニューヨークを拠点に活動する覆面的音楽制作集団のPhenomenal Handclap Bandの頭脳、リーダーDaniel Collasさんと一緒にスタジオに入りアルバムが作られ、時系列で言うとJAZZ is Deadより前にレコーディングされています。アルバム全編素晴らしいですが来週ナカバさんがしっとりとした曲を選ぶことを考慮しアガる楽曲を。ドラムは高松にも来たHarvey Masonさんが叩いています。

続いて楽曲4.の紹介。Whatitdoはスラングのようです。こちら去年一部で話題になった『The Black Stone Affairという1970年代に作られたもののリールテープが火事で焼失してしまって未公開のイタリア映画があり、そのサントラが2020年代に想像で作られたものになります。Whatitdo Archive Groupはネバダのバンドであるため映画をつくったイタリアの方とイタリアのレコードレーベルKICKSの方の通訳により製作が進められたそう。この辺りのことは情報がややこしいですがアメリカフィラデルフィアを代表するDJ Skeme RichardsさんのNostalgia Kingというサイトに詳しいインタビューがあります。この人達が先ごろ出したライブテイク集から1曲をオンエア。ちなみにキーボーディストのメンバー、Alexander KorostinskyさんのソロEPが300枚限定で出ましたが、もう売り切れてしまいました。キビシイ。

続いても新譜の紹介。The Freedom Affairはアメリカカンザスシティより。タイプの違う3人の女性シンガーがパワフルな歌声を聴かせてくれます。シングル「Rise  Up」はCOLEMINE コールマインからリリース(この曲はアップルウォッチのCMにも使われていました)されましたが、アルバム『Freedom Is Love』からの曲がイギリスのレーベルからもリリースされました。今回はこちら楽曲5.をオンエア。この曲以外に最近7inch化された「Give A Little Love」も要チェックです。また、彼らのサイトではライブの様子が観られます。
このあと一の宮BIGBAND「あなたに逢えない時は」をバックにしてメール募集の呼び掛けを行い番組は終了となりました。

https://nostalgiaking.com/2021/09/09/whatitdo-archive-group/



6月2週目(2022.6.9)

1.ZAC / Do It All To Me
2.Monophonics / Love You Better
3.Oliver James / One And Only
4.Jean Barrett / For The Love Of You
5.Kazahaya feat.M.O.P. / Welecome To The Jungle Gym

今週はメール紹介からスタート。リクエストを受けて楽曲1.のオンエア。
その後はAfter School Cinema Clubから映画チャールズ・バーネット作品『キラー・オブ・シープ』、『マイ・ブラザーズ・ウエディング』が6/25京都みなみ会館で1日限定で上映されるお知らせをはさみ、偶数月2週目ナカバさんのご出演。
さっそくジミソラジオではお馴染みMonophonicsの新しいアルバムから楽曲2.の紹介。今回もCOLEMINEレコードからのリリースとなります。最近はサイケっぽい楽曲がお気に入りで今回のアルバムにもそれがあるというジミーさん。ナカバさんも最近の新譜はスウィートでどれもサウンドが似てきてしまう印象があったが、そこから一つ抜け出そう、抜けてきていると感じたと続けます。またこの曲を選んだのはBobby Reed「The Time Is Right For Love」に似ているからということもあるとのこと。さらに今作はミックスもパキッとしてドラムの手数も多く、打っている曲が増えたのが印象的だとおふたりで語っていました。
IG(インスタグラム)でナカバさんがKelly Finniganさんとやり取りを行い、7inchリリースの希望を伝えると「We definitely will」との返事が返ってきたそうです。

次にこちらもCOLEMINEからの楽曲3.をご紹介。昨年リリースされたコンピ『Soul Slabs Vol. 3』に入っていた曲が7inch化されました。事前情報がなかったら60'sのレコードと言われても気づかないと語るふたり。このオリバーさんは自分のスタジオでテープ録音・編集ができるという環境を持っているので、それがこの音に繋がっているのではないかとのこと。また、このオリバーさんは白人の方であることを受けて人種間によるボーカルの違いといった話題になりました。

続いて楽曲4.はアイズレーのカバーでイギリスのレーベルBackatchaからのリリースです。Backatchaは幅広いジャンルの再発を手掛けるレーベルで最近はThe Bees「I Love You」というスウィートな曲を出しています。
この楽曲オリジナルはVitalというレーベルから12inchで出ており再発も12inchだったのですが、今回 日本のBreakwellレコードから独自企画の7inchが発売されたそうです。

最後はエクスクルーシブなカザハヤさんプロデュース曲。フイーチャリングにM.O.P.。M.O.Pは今でもクラブでかかり続ける「Ante Up」や他にも有名曲がある、U.S.ヒップホップ界では知らない人はいないビッグアーティスト。今回はたぎるトラックでM.O.P.とぶつかっています。首を振る準備を促し楽曲5.をオンエア。
タイトルはガンズ・アンド・ローゼズと関係あるのかどうかや製作の話を皆さん聞きたいでしょう!ということでカザハヤさんに放送を通じて出演オファー。今後の放送が楽しみですね。
また、この7inchはナカバさんがレーベル面をデザインしているそうです。
最後にメッセージの応募、「あなたに逢えない時は」のチェックを呼び掛けて番組終了となりました。


6月3週目(2022.6.16)

1.比屋定篤子 / まわれまわれ
2.小田育宏 / Save Up Your Love
3.빛과 소금 / 오래된 친구
4.Mondo Grosso / 幻想のリフレクション[Vocal:田島貴男(Original Love)]

今週はとあるサブスクのプレイリストで知ったという楽曲1.よりスタート。
その後は音楽ディレクターで評論家、4月末に『シティポップとはなにか』を出版した柴崎祐二さんがゲストに。まずはシティポップという言葉の定義について、シティポップという言葉は広がり過ぎて人や時代によって捉えかたが異なる複雑な状況があることを前提として、それをどう整理するかを考えながら書いたと話す柴崎さん。
ジミーさんはあるサブスクを眺めていたら90'sシティポップというプレイリストがあり、オリジナル・ラブ「接吻」が入っていたのにムムッとなった(決してディスではないとのこと笑)が、これは当時フリーソウルが出てきたときにオーセンティックなソウルのファンが感じてたことと一緒なのかなと思ったそう。それに対し柴崎さんは、シティポップという言葉は80年代初頭からあるにはあったが、そこからリスナー、DJ、評論家いろいろな人によっていい意味で拡大解釈されて、それこそオリジナル・ラブがシティポップというのは違和感があるが、そういうものも受け入れられている状況自体が面白いと思うと語ります。ソウルのレコードを買っていてシティポップは自分のなかで距離があるので冷静でいられるが、これが和モノとかシティポップのレコードを買っている人からしたらムムッてなるだろうなというのと、それと同時にこういった拡大解釈は面白く、この本を読めばその変遷を学べるとさらにジミーさんが続けます。
シティポップがコード進行、リズム等のどういう音楽性によって成り立っているかという分析はごく控えめにして、この言葉がどのような変遷をたどってきたかを見ていくことによってこのぼんやりリした文化の魅力やそこに隠れている社会的な問題などが見えてくるということを意図したそう。加えてマニアックな音楽ファンが読んでも面白いと思うが、どちらかといえば音楽のジャンルなどに明るくないけど人文書や社会学的な本を読んでいる人が分かるようにしたかったので脚注がものすごい数になったとのこと。この本は美学校でのオンライン講座のレジュメが基になっていて2020年の終わりくらいから資料を集め始め、去年の夏頃には柴崎さん自身のパートを書き終えたそうです。

ここで楽曲2.をオンエア
この曲はAORな感じもあってまさにイメージするシティポップというジミーさん。それに対してシティポップの全盛期は80年代前半と言われており、90年代に入ると途端に冬の時代で先ほどのオリジナル・ラブのような渋谷系が80年代とは断絶してメロウなフリーソウルっぽいものとなり、2000年代以降に徐々にキリンジや色々なアーティストがでてきて盛り上がっていくという捉え方が一般的だった。90年代はディスクガイドでも取り上げられることが少なくマニアなひとしか知らなかったが実は探すとめちゃくちゃある。しかもCDなのでコアなひとにほど軽視されがちだった時代が長く続き、意外とサブスクにもない。CDでしか聴けないものでもいいものがあるということで選んだとのこと。ちなみにこちらは共著の『オブスキュア・シティポップ・ディスクガイド』にて紹介されて・・・いません。この曲は金澤寿和さんの『Light Mellow』にリストアップされているため外したそうです。

続いて楽曲3.をご紹介。
こちらは韓国のライトアンドソルトのオールドフレンドという1994年リリースの曲。この本の中でも触れているが韓国や東アジア、東南アジア、マレーシア、インドネシアといったところにもシティポップ的なメロウでグルーヴィーな曲はもちろんあり、最近それをあたかも日本のシティポップから影響を受けて当時やっていたという語られ方をすることがあるそうです。しかし韓国の場合は日本の文化が公式には流通していなかった時期が長かったし、この曲も日本のシティポップとは別の独自のルートでAORやフュージョンから思いっきり影響を受けて花咲いたもの。完全にEarth,Wind & Fireだし、中盤の展開が韓国を感じさせてまたよいと話すおふたり。この盤は韓国の若者にも人気でプレミア盤になっているそう。また、このひと達は最近新譜も出したそうです。

本の中にはTik Tokなどを通じて欧米圏でヒット曲となるようなシティポップの条件が書かれています。WINDYとの楽曲製作の際に先にこの本を読んでおけばよかった。ただ、今のムーブメントに乗っからないオリジナリティのある楽曲を作ってもらえたと話すジミーさん。柴崎さんもマーケティング的に寄せていないのがいい「歴史に残りますよ」と絶賛。メジャーなアーティストの中には会議室でおじさんがとりあえずシティポップやっとけみたいな感じの曲をやっているひともいる。とりあえず「プラスティック・ラブ」カバーしとけみたいな。流行っていることをマーケティング的に意識してやってもスケールダウンするだけなので、仮にそれがシティポップ調だとしても本当にやりたいことをやるのがいい。例えば当時のシティポップはAORに影響を受けているとよく語られるが実はオールディーズっぽい曲、あるいはハードロックっぽい曲などもあったりしてインターネット以降のユーザーはその辺に触れる機会がなかったりする。リアルタイム世代の人たちがむしろのびのびと好き勝手にやっていた感じなのでそれでいいんじゃないか、といったことを語っていました。
とはいえシティポップの文脈があると同時にそれを飛び越えてバイラルヒットしているということも面白いところとジミーさんが続けます。この本を読めばこれらのことが分かるので、すぐ注文してくださいとリスナーに呼びかけ、今度は激レアCD音源の紹介として番組の出てくださいとオファー。
その後はインタビュー中にも名前が挙がったオリジナル・ラブの田島貴男さんがボーカルを務める楽曲4.が紹介され番組は終了となりました。


6月4週目(2022.6.23)

1.Maria Sanchez・Soul Tune Allstars / Give Me Your Lovin'
2.Whatitdo Archive Group / Il Furto Di Africo
3.Alexander Korostinsky / Altin Masake
4.Discos Resaca Collective , Sunny Ozuna / Some Time


今週も楽曲紹介からのスタート。スウェーデンのレーベルSoul TuneとL.A.のMy GritoのタッグによるリリースとなるMaria Sanchezさんの新作1.。こちらはジミーさんがやり取りを行い松山のサーディアレコードで取り扱いをしています。デビュー7inchの「Dynamite」はレーベルにも在庫が既にないとのことで注目度の高さが伺えます。そんなMaria Sanchezさんへ近日インタビューを行う予定があるとのこと!

そして今回は別のインタビューをオンエア。なんとこの段取りはリスナーさんが行ったそう!お相手は今月の頭に紹介したWhatitdo Archive GroupのリーダーMark Sextonさん。

まず最初の質問は『The Black Stone Affair』を作るようになった経緯についてから。
元々彼ら自身がイタリアのライブラリーミュージックの大ファンでエンニオ・モリコーネ等の作家の60年代後半から70年代前半にかけてのイタリア映画、いわゆるスパゲッティウエスタンと言われるアメリカの西部劇をイタリアで作るムーブメントがあり、この要素に当時実際アメリカで起こっていたIsaac HayesやMarvin Gayeのようなブラックスプロイテーション映画の音楽と組み合わせようと思ったそう。とはいえ実際の映画はなかったわけで、これはチェイスシーン、これはラブシーン、これは主人公が戻ってくるシーンの音楽だ、みたいに映画の流れを意識し作曲作業をしていくプロジェクトだったとのこと。

続いて情報が少なくて特に日本のリスナーは混乱したと伝えると、それは意図的でわざとだったとの返答。
バンドとレーベル(Record Kicks)で戦略的にニセのプレスリリースを出しある種ヤラセのような感じで、このアルバムは70年代の失われたサウンドトラックだ、のようなウソを流したそう。
それに対して当時の音源と勘違いするリスナーが出てくる程サウンドに自信があったからそうしたのでしょうと話すジミーさん。

次に70年代や60年代後半の音楽の要素のひとつとして多く重ねられたストリングスがあり、このアルバムにもバッチリ入っています。ということで作ったメンバーの人数について尋ねています。
それに対してはバンドのオリジナルメンバーは3人ないし4人。それに加えて弦楽器を演奏できる友達にスタジオへ立ち寄ってもらって総勢20人以上。製作はオンラインではなくスタジオで人数制限をしながら進められたとのことでした。
以前の放送ではライブバージョンが紹介されましたが、その感想についても伝えていました。実際にこのアルバムレコーディングを行ったスタジオでライブテイクも録られていて”せーの”でやった凄まじい様子が見られます。まさに演奏力の高さを証明するものでYOUTUBEでも見ることができます。

続いての質問は次のリリース予定について。
それに対してはこのアルバムを通じて自分たちの音楽を自由に表現できることに自信を持てた。Whatitdo Archive Groupとして何をするべきかを考えられるようになった。ただ次のアルバムについてはまだあまり語ることはできないが、ワイルドなコンセプトの作品になるだろう。ちょっと違うテイストになるのだけどそれでも『The Black Stone Affair』を好きな人には絶対気に入ってもらえる作品になる自信はある。それはエキゾチックな方向で、今はそれしか言えない。といったような回答でした。すでに10,11曲のデモはできているそうで近々レコーディングを済ませばアルバムの情報もアナウンスされすはずです。

最初の自己紹介で彼はDJもしていると言っていたのでそれについてもきいています。
彼は週に1,2回バーでDJ(レコードで)をしているそう。彼のもう1つのバンドSextonesでヨーロッパツアーに行ったときにバイナルDJのカルチャーに触れて知ることになった。それは西海岸の彼が慣れ親しんできたDJカルチャーとはまったく異なるもので、それがきっかけでもっと深く掘り下げようと思うようになり、ターンテーブルを買って2017,2018年からずっと続けている。人々がいつも聴いてないようなものをプレイし感情的に繋がることができて本当にDJすることは大好きとのこと。また自分がDJをすることによって曲作りや音楽へのアプローチの仕方が確実に変わった。なぜなら自分が書いている曲を自分がDJでかけたいかどうかと常に考えるようになったからといったことをこした。ジミーさんはDJしている人の音楽だと感じていたそうで、 すごく納得したそう。
ここでマークさん選曲で楽曲2.のオンエア。そしてリスナーへのメッセージがありインタビューは終了となりました。
その後は最近リリースされたWhatitdo Archive GroupのベーシストAlexander Korostinskyさんのソロ7inch(楽曲3.)をご紹介。こちらも最近よく出るワード”サイケ”でカッコいい曲です。
加えてもうひとつのバンドSextonesではMonophonicsのKelly Finniganさんプロデュースでアルバムができたそう。こちらも楽しみですね。
改めてインタビューを繋いだリスナーさんへのお礼があり、そのまま楽曲3.が流れていきます。

番組最後にもう1曲。この夏のヒットチューンになりそうなテキサスの伝説的シンガーSunny Ozuna氏の新曲です。こちらはアルバム『East Side San Jose』に収録されており、コーラスで華を添えるのはあのマリポーサデアルマです。このアルバムはバラエティに富んだおもしろいアルバムになっているのでチェックしてもらえたらとのこと。エアギターの準備を呼びかけて楽曲4.をオンエア。
そしてメール募集の呼び掛けを行い番組は終了となりました。


6月5週目(2022.6.30)

1.The munoz Brothers Band / Done Playin' Your Games
2.Dionne Warwick / That's What Friends Are For
3.The Frost Duo / Play Nice
4.T-Groove & George Kano Experience / Timeless Groove
5.Angelo Outlaw / Silent Horizon

最近暑い!ということでそれを吹っ飛ばすアツい楽曲1.とご本人からのアツいコメントから今週はスタート。こちらテキサスのニューカマー。今のところbandcampで2曲リリースがあるだけですが、ただいまアルバムを製作しています。

昨年度は第5週目にWINDY、一の宮BIGBANDとの楽曲を作ってきましたが、今年度は英語学習に関する内容としていくそう。ということでここからは先生!横浜商科大学准教授で『中学英語から始める洋書の世界』の著者、林剛司さんがご出演。林さんのツイッタープロフィールに夢:ラジオをやること、と書かれていたのをジミーさんが見て声をかけたそうです。
まずはジミーさんから、今ならネットで音楽に関する記事を読んだりミュージシャン本人のSNSをフォローするなどやり方もあるが、英語のやり直しをするにはまず何をしたらよいかと質問。
それに対しやり直し英語に丁度いいのは中学英語だという林さん。中学英語で基礎を固めたら応用も利くし、中学英語には応用も入っている。そして例えば洋楽を聴く、映画、ドラマなど自分の好きなことから入っていくのがいいとのこと。
映画『ビッグ』に出てくる語彙をコンピューターで分析すると75か80%は中学英語。今の教科書にはQRコードで音声も入っているのでそれを聞き、マネをして口に出して繰り返す。というやり方で中学英語をしっかり復習することがオススメだそうです。

続いて次のステップとしては中学英語で理解できる簡単な洋書や記事を読むということかとの質問。
それに対してはGraded Reader (グレーデッド・リーダー)やLeveled Reader(レベルド・リーダー)というものがあり、国内外の出版社が競って面白い本を難易度別・レベル別に出しているので自分に合ったものを選ぶとよいそう。この中にはフィクション、ノンフィクション、文学作品の簡易版、映画のストーリーを本にしたものなどがあり、CDやweb上より音声が聞けるものもあるそうです。その中から興味のあるものを選ぶのがいい。また英訳された日本の作品を読むのもオススメ。やさしいところから無理をせずじわじわ~と難易度を上げていくのがポイントだそうです。
ジミーさんはAretha Frankliの伝記や公民権運動の話を読んだそう。

その後7月2日に行われる1日講座のお知らせが行われ、林さんの選ぶソウルミュージック楽曲2.がオンエアされました。林さんはDionne Warwickの声が凄く好きとのこと。元々は1982年にRod Stewartで流行った曲で、それを85年に彼女がカバーし、Elton John、Gladys Knight、Stevie Wonderといった錚々たるメンバーが参加していています。80年代はエイズが世界的に広まってしまった時期で、Dionne Warwick自身も友人をエイズで亡くしこの問題に関心を持っていたそう。といった曲の紹介が行われインタビューは終了となりました。
また、今回会話中のBGMにはYasu-PacinoさんのレーベルHoney Records最新ビートテープIllsugi & Yasu-Pacino『Malfunction』が使用されていました。

後半はジミーさんが最近聴いているという曲を紹介。楽曲3.のThe Frost Duoは日本でもクラウドファンディングで「誓いのディスタイム」という邦題で7inchシングルも出たりと注目度が高まっているギタリスト、Christian Gratzさんのユニットで女性ボーカルはLeahBeth Evansさんです。

続いて以前この番組にも出演したT-grooveさんの新譜からしっとりとしたナンバーを。T-Groove & George Kano Experience 名義のアルバム『Lady Champagne』に収録の楽曲 4.をオンエア。このアルバムにはギターにYUMA HARAさん、ベースにRyozo Bandの大林亮三さん、SWING-Oさんと豪華なメンバーが参加しています。アルバム通してオススメとのこと。

そして最後は宇宙から!とはいえレーベルはフィラデルフィアにあるIntergalacticからの新譜。ヴィブラフォン奏者Angelo Outlaw さんによるインストナンバー楽曲5.です。
オンエア後にメールの募集、来週はMaria Sanchezさんのインタビューがあることをお知らせして番組は終了となりました。


6月のプレイリスト

放送でオンエアされた曲をまとめてみました。見つけられなかった曲や放送時と違うバージョンもありますが、ご了承ください。


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