2024年2月のジミーソウルラジオ

Jimmie Soul Radio、通称ジミソラジオはDJのジミーソウルさん(日本人)が"メロウ&グルーヴィー"をキーワードに素晴らしい楽曲を幅広く、心地いいお話とともに届けてくれるラジオ番組です。リラックスした雰囲気もありながら、音楽やそれにまつわるお話も盛りだくさんで私自身、毎週楽しみに聞いています。        
そんな大好きな番組についてもっと知ってもらいたいのと自分用のメモを兼ねて放送内容を文字にしてみました。野暮なこととは思いますが、まだ聞いたことのない方にも興味を持ってもらえたら最高です。
こちら香川県RNC西日本放送から毎週木曜日の夜11:00~11:30に放送していますが(2024年4月からは土曜日の19:00~19:30で再放送も始まりました)、ラジコのプレミアム会員になれば日本全国から聴取可能です。気になった方はぜひ聞いてみてください。



2月第1週目(2024.2.1) Alanna Royaleさんインタビュー

1.SHO DA SCOTTIE / Bias
2.Alanna Royale / Trouble Is
3.Alanna Royale / Why Won't You Let Me Love You
4.Sensu Planet & The Howling Fish / Space Love

この週はイベントの紹介からスタート。放送翌日は東かがわ市迷曲堂で思い出野郎AチームのDJサモハンキンポーさんを招いてのパーティー『LUCHA  SOUL』が行われます。ここで番組を通して制作されたWINDYと一の宮BIG BANDの『あなたに逢えない時は』7inchを販売し、その売り上げを能登半島地震で被災された方々への寄付にあてるとのこと。
その後は楽曲をご紹介。東京在住のDJ、ビートメイカーのSHO DA SCOTTIEさんの新曲「Bias」(楽曲1)をオンエア。

ここからはナッシュビルのシンガーAlanna RoyaleさんのZOOMインタビューが放送されました。彼女は10月に素晴らしいアルバム『Trouble Is』を出しています。

(インタビュー音源、自己紹介)
自己紹介に続いてまずは彼女自身に選んでもらった楽曲2「Trouble Is」をオンエア。
(インタビュー音源、曲紹介)

彼女がシンガーになったきっかけ、音楽背景について聞いています。

(インタビュー音源)
私は常に注目を集めることに夢中でした。子供の頃に歌ったり踊ったりパフォーマンスしたりすると大人からたくさんの励ましの言葉をもらえ、私はそれが得意だと自覚しました。人々に私を見て拍手を送って欲しかったのです。
彼女は本当にいつも歌っていたそうで歌手になったこと、歌手でいることはすごく自然なことだと話していました。
そんな彼女のファイバリットシンガーはマイケル・ジャクソン(マイケル・ジャクソンの大きなタトゥーを入れているそう)、フランク・シナトラやグラディス・ナイト、ホイットニー・ヒューストン、ジャズシンガーではナンシー・ウィルソン。

今回のアルバムが素晴らしいのは彼女自身の声がいいのはもちろんですが、Monophonicsのケリー・フィネガン氏をプロデューサーに迎えているところも大きいのではないのかと質問します。

(インタビュー音源)
ケリーは私にとって兄のような存在になりました。彼は私の家族で、私の親友です。
何年も前にケリーさんがコンサートをしたときにアラナさんがオープニングアクトを務めたことがありました。その時に聴いたMonophonicsの『Sound Of Sinning』は今まで聴いた中で最高のアルバムのひとつだと思ったそうです。
バンド、ボーカル、歌詞、プロダクション、このアルバムは完璧です。
彼女自身は大胆でラウド、ハッキリ主張する、直接的な性格なので彼に近づいていって「あのー、すいません、一緒に音楽を作ることはできないでしょうか」と尋ねました。するとケリー氏の答えは「イエス」。ぶっきらぼうながらも即答してくれたそうです(笑)。
その後ケリーさんから何がしたいのかと矢継ぎ早に聞かれ、彼女はもっと上手くなりたい、自分がやっていることを続けたいし成長したいと伝えました。彼女自身最初のステージにいて成長をする必要があると自覚していたそうです。
彼ケリーが引き受け、彼女が望むところに引き上げてくれ、今回のアルバムの制作が始まりました。
また人間性の部分ではまったく正反対のふたりなのだけども音楽になれば上手くやっていけたとも話していました。

ここでもう一曲彼女に曲を選んでもらっています。
(インタビュー音源、楽曲3「Why Won't You Let Me Love You」を紹介)

こちらの曲ですがインタビュー前日にはアップルミュージックでの日本の再生数の割合が1300%も上がったとメールがきたそうです。ですがその理由はよくわからないそうで、ジミーさんもわからないと話していました。

今回のアルバムのいくつかの楽曲はケリー・フィネガンさんと一緒に制作を行っているそうです。

(インタビュー音源)
今回のアルバムは様々な方法で生まれました。ある曲はアラナさんがピアノで一人で作曲したり、またある曲は彼女とこのアルバムでギターを弾いている方と、またある曲はギターの方+ケリーさんの3人で作られました。
ケリーがただピアノの音をメールで送ってきて、それに対して歌詞を乗せるような形で作った楽曲もあります。すべて異なるのは私自身が様々な人と仕事をするのが好きだから。あるアーティストは1人でスタジオにいるのを快適と感じますが私にはエネルギーが必要でそれをミックスさせることが重要なのです。

最後にこの『Trouble Is』の印象的なジャケットについて質問しています。

(インタビュー音源)
私は音楽が好きですが芸術や写真、物語について語ることも大好きなのでこのことをしゃべるのは嬉しいです。
このレコードに収録されている曲の中には私の人生で非常に困難な時期を扱ったものがたくさんあります。アルコール依存症、ドラッグ中毒、家族の問題などです。長い間私の人生は非常に困難でした。それは辛く、よくなるこては決してないだろうと思っていましたし、ちょっと立ち往生していると思いました。セラピーに行き始め私の幼少期や若い大人の時代に起こったことについて専門家に助けを求めました。心の整理をし正しい治療を受けこれらの曲をまとめ、私の話を本当に伝えることができ始めたのです。
そのような整理がついたうえで私はとても正直な人間です。私の内面と外面はとても似ています。この内面の部分を歌っていますがそのすべては人に向けるものではありません。それは私だけのものなのです。ウイッグをかぶって歌う行為はある種の内面を歌っているのだけど外に向かって発信していることなのですべてを伝える必要はないということ、アラナの二つの顔、内側と外側をジャケットで表しています。外側のアラナはウイッグをかぶり、観客に手を伸ばして私はあなたの為にここで歌っていますと宣言しています。もう一方内側のアラナはそのスポットライトによって目がくらんで怖くて疲れて気分がよくないという二面性を表現しています。

レコードを買ってる方はこの彼女が語ってくれたジャケットをLPでチェックしていただけたらと思いますとジミーさん。もちろん配信もされています。

最後にもう1曲ミュージシャンご本人からの音源のご紹介。以前楽曲を紹介したセンスプラネットさんの楽曲Sensu Planet & The Howling Fish「 Space Love」(楽曲4)になります。

この後は放送翌日のイベントとメールの呼びかけなどを行い番組は終了となりました。

2月2週目(2024.2.8) ゲスト サモハンキンポーさん、JPさん、ダイチさん

1.Micayla Rivera / As Long As I've Got You
2.AIWABEATZ / Blue feat.Volojza
3.Los so-Lows / Hey Girl
4.Blenda House / 阿波の踊り子
5.Wonder 45 / Cry

まずはイベント情報からスタート。放送翌日から広島県福山市で多くの催しが行われます。その中にはピーターバラカンさんのミュージックフィルムフェスティバルの福山バージョンも。他にも映画『BILLIE ビリー』上映後のピーター・バラカンさんトークショーや、広島FM『月曜日の盤』の公開収録、レコードマーケット等があるそうです。

この後はサモハンキンポーさんをゲストに迎えてお送りしました。収録は2月2日のイベント『LUCHA SOUL』翌日の2月3日。サモハンさんがこの番組に出演するときはイベントの翌日なので体に若干ダメージがあるそう(笑)
この収録が始まる前も飲んでいたというJPさん、そしてダイチさんが加わります。

昨晩のイベントは大盛況でしたがDJ対決的にはコールド負けだったとジミーさん。
サモハンさんは番組でソウルを深堀されているジミーさんのその説得力が現場で出ていましたねと話していました。

ジミーさんにはイベントでかけようと思った曲があったそう。そのデータを持っていこうと思っていたらUSBの入らないパソコンだったことに直前で気づき諦めたそうです。
それがThe Charmelsの「As Long As I've Got You」のカバー(楽曲1)。レーベルはBlack Bird RecordsでバックはThee Illusionsの面々が務めています。シンガーはMicayla Riveraさん。

ピンときた方も多いうんですけどもWu-Tang Clanネタとしても有名な曲とのこと。

続いてはサモハンさんから最近おお気に入りの曲をご紹介。サモハンさんは『Noche Tropical』というエキゾとサイケをテーマにしたレギュラーパーティーをしています。そこでの相方AIWABEATZさんというスクリュー専門のDJで、ヒップホップのプロデューサーでもある彼が去年の12月にリリースした新しいアルバム『Like No Other 3』から「Blue feat.Volojza」(楽曲2)をオンエア。

この方は最近年に2枚くらいアルバムを出していて大体全てヒップホップの客演がいますが自宅には一切機材がありません。頭の中のアイディアをマニュピレーたーの方に作ってもらいながら自分のアルバムとして出しているそうです。
こちらアルバム通して聴いてやられる感じとサモハンさん。また今回は元ネタになっているのが80年代90年代の歌謡曲やJ-POPになっています。

次はジミーさんからラテン風味の楽曲をご紹介。こちらイベント前まで積レコードになっており、聴いてみてめっちゃいいレコードもっとるやん!となったそうです。ここでそのLos so-Lows「Hey Girl」(楽曲3)をオンエア。

サモハンさんはこの後徳島へ行くそうですが、ジミーさんが先日徳島へ出かけた際に張り紙から見つけた曲がありました。なんと商店街のチラシについていたQRコードから知ったそうです!そのBlenda House「阿波の踊り子」(楽曲4)をオンエア。

イベントでは思い出野郎Aチームのファンの方に「ダンスに間に合う」をかけてくれとリクエストされたけどタイミングが合わずかけられなかったということもあったそうです。
毎回驚くんですよね。自分の知らないところに広まっていっていてとサモハンさん。

最後にイギリスBig ACから最近リリースされたオーセンティックなソウルナンバーをお届けです。Wonder 45で「Cry」(楽曲5)をオンエア。

この後はダイチさんからメール募集の呼びかけなどが行われ番組は終了となりました。

2月3週目(2024.2.15)  Thee Heart Tonesインタビュー

1.Myles Sanko / Dream Chaser
2.Thee Heart Tones / Forever & Ever
3.Thee Heart Tones / Sabor A Mi
4.Thee Sacred Souls / Future Lovers
5.Andre Cruz & Chris Lujan / Can I Call You Rose
6.Andre Cruz & Chris Lujan / Feels Like Summer

この週はリスナーのナスビさんから紹介していただいたというナンバーからスタートです。イギリスの現行ファンクバンドのひとつスピードメータへの客演でも有名なMyles Sankoさん。彼の最新アルバムからのリード楽曲「Dream Chaser」(楽曲1)になります。

この週はニュークのBig Crownから7inchをリリースしたThee Heart Tonesのインタビューが放送されました。

(インタビュー音源、自己紹介)
今回のインタビューにはキーボード、オルガンのリッキーさんとボーカルのジャズミンさんが参加しています。

ここで楽曲「Forever & Ever」(楽曲2)をご紹介。
(インタビュー音源、曲紹介)

彼らは西海岸のグループですがニューヨークのBig Crownと仕事をするきっかけについて聞きました。

(インタビュー音源)
最初の7inch「Don't Take Me As A Fool」をLove Soul Productionsというレーベル(こちらはThe IntuitionsやFlorencia Andradaさんをリリースしています)から出し、その後に地元のヴェニューでライブをやったりしていました。そのレコーディングをしていない期間に新しい曲を書いたりバンドとして練習したり新しいアイディアを考えだそうとも。デモをジャズミンに送って彼女がそれに歌詞を書いたり。
その7inchレコードのリリースから数ヶ月か1年後くらい、世界中にディストリビューションされた後にBig Crownの Leon Michelsから連絡が来ました。
彼がレコードに大変興味を持っていると言ってくれてびっくりしたそう。そこから契約の話があってオファーがあり事は進んでいきました。
そのリオンとトミー(Dunham RecordsもしているTommy Brenneck、今は西海岸に住んでいますがもともとDaptoneの主要ギタリストでLos Yesterdaysのメンバーでもあります)と一緒にスタジオに入りアルバムもほとんどレコーディングしているそうです。

この楽曲「Forever & Ever」ですが歌詞はなんと以下のような感じで書かれたそう。

(インタビュー音源)
この楽曲「Forever & Ever」の歌詞に関しては即興で作りました。スタジオに入った時点で準備していた歌詞はありませんでした。元々Leon Michelsとスタジオで曲を書くこと自体、準備されていたわけではなかったので「Forever & Ever」は本当に突然生まれたのです。その時点で頭のなかにずっと残っていたフレーズをこの「Forever & Ever」の何かに使ってみようと思いました。元々はもっとスローテンポな曲にする予定だったのですがテンポもすこし上がってこのような楽曲になりました。

続いてはジミーさんから若い彼らにとってスィートソウル、チカーノソウルと言われる音楽を聴くのは自然なことなのかと彼らの音楽的背景について質問をしています。

(インタビュー音源)
最近は若い人たちがこの種の音楽に興味を持ち始めているように感じます。自然なこととまでは言いませんが確実に10代の若者や子供たちのなかにはソウルミュージックというジャンルに興味を持ち始めている人も一定の割合でいますとリッキーさん。
彼ら自身は17歳の頃にレコーディングを始めました。それはかなり早いですがリッキーさんのお父さん自身がソウルのレコードのコレクターで家にLPや7inchがあることが自然だったそうです。

続いてジャズミンさんにも聞いています。
(インタビュー音源)
ジャズミンさん自身はバンドに加入したときはそういった音楽(彼女はソウルディーズと言っていました)についてはあまり知識がなかったそう。
ブレントン・ウッドのような有名な人は知っていましたがバンドに入ってからリッキーや別のメンバーのジョージさんがレアなソウルディーズを紹介してくれました。一緒に活動して2年間経ちますがソウルディーズに関する知識が大きく増え、それが歌手としての自分、具体的に言うとスタイルを見つけたり音楽を通じて様々な経験をするうえで大きな助けになっています。

ここで今回の7inchのB面の曲「Sabor A Mi」(楽曲3)をご紹介。
(リッキーさんさんからの曲紹介)

こちらはいろいろな人がカバーをしているクラシックです。彼らがライブをする際にスペイン語の曲があると本当にクールだと思い、いくつかアレンジを加えて披露したところ大いにウケたのでこれを7inchのB面に採用したそうです。
そんな彼らは先ほども触れた通りアルバムのレコーディングもほぼほぼ完成しているそうで夏ごろにBig Crownからアルバムが出ます。

(インタビュー音源、おふたりからメッセージ)

そんな彼らが影響を受けているという好きなバンド、シンガーの話を聞きました。

(インタビュー音源)
おふたりとも挙げたのがThee Sacred Souls。
彼らは音楽でいろいろな実験をして本当に素晴らしい仕事をしています。どの曲も違って聞こえるし、曲から感情が伝わってきます。
そんなThee Sacred Soulsですが、最近配信が始まったアマゾンプライムで観られる『Mr.&Mrs.スミス』というドナルド・グローヴァー主演のドラマに「Future Lovers」(楽曲4)が採用されています。
ここでその楽曲4をオンエア。

Thee Sacred Soulsは先日Tiny Desk Concertにも出演し絶好調といった感じです。

ここから2曲時間の許す限り楽曲をご紹介。Andre Cruz & Chris Lujanがアルバムを本日2月14日にリリースしています。アルバムタイトルが『Heart Full Of Love』。全編カバーアルバムになっており、先ほど紹介したThee Sacred Soulsの「Can I Call You Rose」とドナルド・グローヴァーのミュージシャン名義チャイルディッシュ・ガンビーノの「Feels Like Summer」を偶然にも取り上げていますのでこちらを続けてお届け。
Andre Cruz & Chris Lujan「Can I Call You Rose」(楽曲5)、「Feels Like Summer」(楽曲6)をオンエア。

この後はメール募集の呼びかけなどを行い番組は終了となりました。

2月4週目(2024.2.22)

1.ST.Vincent's Latinaires / Broasted Or Fried
2.Michelle David & The True Tones / Brothers And Sisters
3.Roberta Flack & Donny Hathaway / Little Ghetto Boy
4.Swish Jaguar / My Little Girl
5.Orgone  / Lies And Games feat.Terin Ector
6.Valerie Carter And The Faragher Bros / Never Get Your Love Behind Me
7.Tiny Step "Southside" Trio / This Love

この週は時間の許す限り楽曲をかけていくとのこと。
1月末にRNC西日本放送の開局70周年記念番組としてあの南原清隆さん、ナンチャンの『南原清隆、いまナンしょん。』という番組が放送されました。その番組もジミーソウルラジオと同じディレクターさんが担当しオープニング曲にWax Thematique からリリースのあるJoel Ricciのバンド名義The L.B.'sによるWillie Bobo「Broasted Or Fried」カバーバージョンをなんと番組のテーマソングとして使ったそうです。ジミーさんはかかった瞬間笑っちゃいましたと話していました。
そんなジミーさんからこんな「Broasted Or Fried」のバージョンもあるよというディレクターさんへご提案が今週の1曲目です。ST.Vincent's Latinaires「Broasted Or Fried」(楽曲1)

こちらはST.Vincent's Latinaires と呼ばれているそうですがアルバムのジャケットを見ると”St. Vincent's Supersound Latinaires Orchestra”と書かれており今だにグループ名がよくわからないそうです。こちらオリジナルのレコードはめちゃくちゃ珍しいとのこと。

このテンションを引き継いで2曲目はニューヨーク出身のシンガーMichelle Davidさんの楽曲。イタリアのRecord Kicksからリリースされています。カーティス・メイフィールドの「Move On Up」インスパイアード曲は全部最高です。Mivhelle David & The True Tones「Brothers And Sisters」(楽曲2)

Brothers And Sistersといえば次はLittle Ghetto Boyでしょうということでなんとあのダニー・ハサウェイとロバータ・フラックが1971年ニューヨークのラジオ局WPLJ用にライブをした音源1月に出ました。
Roberta Flack & Donny Hathaway「Little Ghetto Boy」(楽曲3)

ここから強引にニューヨーク繋げますとのこと。ニューヨークで活動していたBobbi Humphreyさんの楽曲「My Little Girl」をSwish Jaguarさんが最近カバーし7inchを出しています。Swish Jaguar「My Little Girl」(楽曲4)をオンエア。

ジミーさんは現在Swish Jaguarさんとやり取りをしているそうで事が上手く進み発表できる日がきたらいいなと話していました。

この後は西海岸のグループOrgoneのご紹介。2月の頭にアルバム『Chimera』がリリースされています。今回はSay She Sheのプロデューサーを迎えサイケ感もラテンのムードもあるファンキーな内容になっています。その中からリード曲「Lies And Games feat.Terin Ector」(楽曲5)をご紹介。

続いても西海岸のシンガーValerie Carterさん。1970年代にメインで活動していた方で、惜しくも2017年にお亡くなりになっています。彼女はジェイムス・テイラーだったりクリストファー・クロス、ランディ・ニューマンのバックアップシンガーだったりあのイーグルスのホテル・カリフォルニア時のツアーのフロントアクトもしていたそうです。そんなヴァレリーさんがこの番組でも以前紹介したファラガー・ブラザーズバンドの楽曲「Never Get Your Love Behind Me」を歌っているバージョンが未発表であったそうです。そこに今のファラガー・ブラザーズ(メインはトミーさんと娘のデイジーさん)がバックトラックを作ってこの度リリースとなり、次のレコードストアディではアナログ盤7inchも出るそうです。レコードは日本のハヤブサランディングスというレーベルから。こちらはトミーファラガーさんの娘さんのデイジーさんが直接教えてくれたそうです。
ここでその楽曲Valerie Carter And The Faragher Bros「Never Get Your Love Behind Me」(楽曲6)をオンエア。

この週最後に紹介するのはTiny Step "Southside" Trio。このバンドはBobby Orozaが日本ツアーをしたときのバックバンドを務めたグループです。そんな彼らがBobby Orozaの「This Love」(楽曲7)をインストカバーしてTimmionレコードでカッティングを行ったそうです。
楽曲7をオンエア。

この後はメール募集の呼びかけなどを行い番組は終了となりました。

2月5週目(2024.2.28) ゲスト ミスターブルースカイさん、ソニョさんオサゴダールさんインタビュー

1.Sonyo / I Want To Get Closer To You
2.Sonyo / Just The Two Of Us
3.Besper / Bye
4.Besper / Secret Path
5.The Heavy Sounds / Rainy Night In Georgia

今週はまずリスナー、ヒランさんからのメールを紹介。
その後にはゲストが加わります。ゲストは番組リスナーでもあるミスターブルースカイさん。

ここで一度スタジオを離れ、3月の7日に7inchレコードが出るBrowseDepartのオサゴダールさんとシンガーのソニョさんにインタビューを行った際の様子が放送されました。

3月の6日に7inchシングル「 I Want To Get Closer To You」と「Just The Two Of Us」をリリースするボーカリストのソニョさんと以前にも番組へ出演している多才なオサゴダールさん。
まずは今回の7inchに至った経緯についてオサゴダールさんに聞いています。

担当のレーベルディレクターから韓国の面白い女の子がいるのでプロデュースしてみないかという話になり、それをきっかけに制作するようになったそうです。

ここでその楽曲をご紹介。「 I Want To Get Closer To You」(楽曲1)
(ソニョさんから楽曲を紹介)

曲紹介の時にも言っていましたがこちらはカバーだそうで、原曲については知っていたのかですかとソニョさんに尋ねます。

この曲は元々彼女が好きで提案してやることになったそう。原曲は90年代の曲ですが韓国のDJがリミックスバージョンで作ったものが2018年頃に韓国で流行りそれで知ったそうです。

続いてジミーさんからソニョさんへ以前から歌手として活動していたのですかと質問します。

活動は全然しておらず日本に来てからコーラスメンバーやゲストボーカルでライブをしたことがありますとのお答え。

こちらの曲は原曲よりもテンポを落としてシックな味わいにしているそう。そのことについてオサゴダールさんに尋ねています。

エイトビートポップスに近かった原曲をシティソウルを意識したアレンジにしたかったので落ち着かせ、ドラムとベースを効かせて、1から構成したようなイメージのカバーにしたそうです。

A面B面通して印象的なキーボードについて質問しています。

鍵盤には今回Q.A.S.B.の石川さんが参加しています。細かいところにDJだったりレコード好きの方が反応できるようなポイントがたくさんあるんじゃないかと思いますとオサゴダールさん。

続いてはB面について。有名曲ではありますが違う有名曲のニオイもするぞという感じもあってそのへんをまぁリスナーの方に聞いていただいてニヤニヤしていただきましょうかねとジミーさん。
ここでオサゴダールさんから曲紹介。「Just The Two Of Us」(楽曲2)。

皆さんニンマリしてると思うんですよね今ねとジミーさん。ニンマリポイントを語れる範囲でオサゴダールさんに語ってもらいました。

そうですねこのJust The Two Of Us音楽やっている方なら特に反応するポイントというのがひとつありましてこのコード進行が王道かつ黄金のコード進行と呼ばれている曲になります。まぁそれを逆手に取ってですね、それを軸に作っていったかなっていう楽曲のオマージュをちょっと逆に。ルーツに遡るようなイメージで今回ちょっとオマージュポイントを作らせていただきました。まぁ多分聞けば一目瞭然だと思うんですけども。
で元来のちょっと好きな年代の78,9年あたりですかね音像を絞ってですねとある1番メインにオマージュさせていただいているアシッドジャズのあの曲があると思うんですけどもあの曲がもし79年とか辺りに出てたとしたらこういう音像じゃないかなみたいな気持ちも込めております。

またこの曲はほんと先ほどの名前の挙がった石川さんの鍵盤もかなりフィーチャーされています。

そうなんですよ。ハモンドを途中で後半からのソロも含めてすごくかっこよく弾いていたでいてるのでグルーヴィーに。ぜひ注目していただきたいポイントですね。

こちらは2024年3月6日発売となります。こちら量販店ではなく普段通っているレコード屋さんがもしあればそこに行っていただくのが1番だお思いますし難しい方は大手のオンラインストアを使っていただければと思いますとのこと。
またこちら前情報ですでに反応があったので次の企画についても考えていければなっていう気持ちでおりますとも語っていました。

ソニョさん、オサゴダールさんのインタビューはここまで。
ここからはスタジオへ戻りブルースカイさんとの放送です。

まずはミスターブルースカイさんのお名前ですがこちらはELOの曲から来ているそうです。
そんなミスターブルースカイさんがリスナーさんへBesperという日本のグループを紹介してくださいました。若干22.5歳という平均年齢なのに80年代おじさんがキュンキュン来るようなAOR、シティポップと言うよりも本人たちはネオAORと言っている楽曲を演奏しているバンドとのこと。
ここでこの時間と番組に合うということで「Bye」(楽曲3)をご紹介。

まさにメロウという感じでサックスがスゴいフィーチャーされていますねとジミーさん。
サックスがどの曲もフィーチャーされていて、あとカッティングギター。このへんがシティポップというかAORというか。よく分かってる若者達かなとブルースカイさん。

せっかくなのででもう1曲紹介していただきました。「Secret Path」(楽曲4)をオンエア。

先ほどの「Bye」とは打って変わってこちらはもう私の耳からしたらモダンソウルですよ。80’モダンソウルとジミーさん。

こちらのバンドは3月19日に東心斎橋でイベントを行うそうです。

最後はジミーさんから。引き続きシカゴソウルを背負っているということでシカゴのヘビー・サウンズをご紹介。レナルド・ドミノというシカゴでずっと7inchを出していたシンガーの今のバックを務めているバンドで、ライブアルバム『Live At FitzGerald's Sidebar』を先日出しました。その中からブルックベントンの「Rainy Night In Georgia」(楽曲5)の地味だけど沁みてくるようなバージョンをご紹介です。

このあとはミスターブルースカイさんからメール募集の呼びかけなどが行われ番組は終了となりました。

2月のプレイリスト

放送でオンエアされた曲をまとめてみました。見つけられなかった曲や放送時と違うバージョンもありますが、ご了承ください。
・アップルミュージック


・スポティファイ









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