桜の気持ちと私の気持ち
満開だったらその美しさに感動して思わなかっただろうか。
千鳥ヶ淵の桜。
まだ3部咲くらいで花より枝ぶりが目立つ。
淵の方だけに伸びた枝、高さを揃えられた幹。
ライトアップのための機材。
人が楽しむためだけに整えられた桜。
土手の桜の方が自由でいいな。
そう感じてしまったら、なんともいえない気持ちになって、とても悲しくなってしまった。
帰りの電車で落ち着いて考えた。
これって気持ちの押しつけなのかもしれない。
あの桜の木は、大勢の人に美しいと言われ、感動を届けている事に誇らしげに花を咲かせているのかもしれない。
それなのに、その姿を美しいと思えず、ちゃんと見ることができなかった私はとても失礼だった。
ごめんなさい。
これからはどんな桜にも美しいと言おうと思った。
桜の気持ちはわからない。
それでも私の気持ちは伝えよう。
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