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国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 7. JCDA論述・面接試験対策 2 (論述問題対策 問1の回答テンプレート)

では、まず問1の回答方法を詳細に記載していきます。
 
[問1]
事例ⅠとⅡはキャリアコンサルタントの対応の違いにより展開が変わっている。事例ⅠとⅡの違いを下記の 5 つの語句(指定語句)を使用して解答欄に記述せよ(同じ語句を何度使用しても可。また語句の使用順は自由。解答用紙に記述する際には、使用した指定語句の下に必ずアンダーラインを引くこと)。(15 点)
 
指定語句   〇〇  〇〇 〇〇 〇〇 〇〇  ※指定語句は毎回異なる語句が指定されます。
 
回答の基本的な構造としては、以下のようなテンプレートを使用します。最後の語尾を質問に対応する回答として「~と思われる」とすることも押さえておいてください。
 
事例Ⅰ(基本は相応しくない事例)
 
〇〇というCLの感情を受容せず/気持ちに共感せず
CCt〇  ーーーーーーーーーーーーーーー (Key wordを使い相応しくない点を指摘)
CCt〇  ーーーーーーーーーーーーーーー (Key wordを使い相応しくない点を指摘)
CCt〇  ーーーーーーーーーーーーーーー (Key wordを使い相応しくない点を指摘)
 
~により、CLとの信頼関係か築けないと思われる。
~により、CLの自己理解が深まらないと思われる。
 
事例Ⅱ(基本は相応しい事例)
 
CCt〇  ーーーーーーーーーーーーーーー (Key wordを使い相応しい点を指摘)を問い
CCt〇  ーーーーーーーーーーーーーーー (Key wordを使い相応しい点を指摘)を問い
CCt〇  ーーーーーーーーーーーーーーー (Key wordを使い相応しい点を指摘)を問い
 
~により、CLへの自己探索/自問自答/内省を促し、〇〇(※)にCLが気づいたと思われる。
 
※ここでいう〇〇は事例Ⅱの最後の質問前後で、CLが自分特有の内的準拠枠に関する内容を入れる。ここでいう「内的準拠枠」とは、例えば、気づきとして、「自己満足な気がする」「役立たずと思われたくない」「嫌われたくない」などとなります。
 
さらにこのテンプレートに指定語句を入れて行かなければならないので、事前に指定語句の使われ方を認識しておくことをおすすめします。
 
まず過去の問題や模試の問題などを見ると、以下のような指定語句が使用されているようです。
 
感情、背景、経験、価値観、共有、共感、助言、ものの見方、枠組み、先入観、固定観念、励まし(励ます)、一般化、個別化(個別性)、個々の問題、誘導、決めつけ、指示的、説得、自己探索、自己理解、気づき、自問自答、内省、好意的関心、事柄、問題解決、客観視など
 
「自己探索、自己理解、気づき、自問自答、内省、好意的関心」のように、基本的には相応しい事例として使用される語句もありますが、他の語句は相応しい事例、相応しくない事例の双方で使用されるケースもあるので、両方で使用されるパターンを把握しておきます。
 
分析していてひとつ気がついたのですが、これらの指定語句はそれぞれ別々に使用されるのではなく、セットで使用されるケースもあるので、そういった使い方も併せて理解しておく必要があります。例えば、「CCtの固定観念励まし・・・・」、「過去の経験一般化することなく個々の問題として丁寧に傾聴し・・・・・・」、「CLの問題を一般化し、個別性を無視して・・・・」、「〇〇であるとCLの感情一般化し・・・」などの表現になります。
 
想定される指定語句が多くあるので、その使い方を覚えるのに少し苦労するものもありますが、一方で、「自己探索、自己理解、気づき、自問自答、内省」などの言葉は、どれが出てきたとしても、相応しい事例の最後の締めの表現に使用できることがわかりますので、これだけでも使用語句は「締めで使う」認識するだけでも時間短縮につながります。
 
逐語録の問題は見開き1ページで構成されていますが、問題は両面印刷になっており、問1の指定語句は、逐語録の裏面(3ページ目)に記載してあるので、まず指定語句を確認し、見開きの逐語録のページの上の方の空欄に書いておき、それらの言葉をどこで使うのかを考えながら読むと効率が上がります。

具体的な指定語句の使用事例は以下の通りです。
 
【感情、背景、経験、価値観、共有、共感、指示的】
 
(相応しい事例)
CLの感情に寄り添い、怒りの感情背景にある経験を呼び起こし・・・・
CLの価値観を共有することでラポールを気付くとともに・・・・・
 
(相応しくいない事例)
不安な感情を受容せず・・・
CCt〇 「▲▲」のCLの感情に感せず・・・
〇〇のCLの感情共感せず・・・
CLの感情を受け止めておらず・・・
〇〇であるとCLの感情を一般化し、
CCtの価値観をから来る結論を指示的に提案し・・・
 
【価値観、助言、ものの見方、説得】
 
(相応しい事例)
別の価値観への気づきを促し・・・・
 
(相応しくない事例)
CCtのものの見方や断定的な価値観での応答に終始し・・・・
CCtのものの見方助言し・・・・
今まで大事にしてきた価値観への問いかけにより・・・
〇〇というものの見方で説得し・・・
 
【枠組み】
 
(相応しくない事例)
CCtが決めた相談の枠組みに沿って進めている・・・・
 
【先入観】
 
(相応しくない事例)
CCtの先入観で課長になるのはチャンスとし・・・・
 
 
【固定観念、励まし】
 
(相応しくない事例)
CCtの固定観念励まし・・・・
 
【一般化、個別化(個別性)、助言、経験、個々の問題】
 
(相応しくない事例)
「自信」、「勇気」などの一般化された表現で対応し・・・・
CLの問題を個別化することなく一般化し・・・
過去の経験一般化することなく個々の問題として丁寧に傾聴し・・・・・・
CLの問題を一般化し、個別性を無視して・・・・
〇〇であるとCLの感情一般化し・・・
CCt〇の〇〇での経験を問い・・・
〇〇の人事部との面談した経験を質問し・・・・
 
【誘導】
 
(相応しくない事例)
家庭を優先して異動を断るように誘導しており・・・・・
 
【決めつけ】
 
(相応しくない事例)
CLの仕事への思いは、あこがれだと決めつけ・・・・
 
【自己探索、自己理解、気づき、自問自答】
 
(相応しい事例)
〇〇を問いかけることで、CLの自己探索を促進し自己への気づきへ展開できたと思われる
CLの〇〇のことを質問し、自己理解を促進した・・・・
〇〇を問いかけることで、CLの自問自答を促進し自己への気づきへ展開できたと思われる
CLの〇〇のことを質問し、自問自答を促進した・・・・
 
【内省】
 
(相応しい事例)
〇〇を問いかけることで、CLの内省を促進し自己への気づきへ展開できたと思われる
CLの〇〇のことを質問し、内省を促進した・・・・
 
【好意的関心】
 
(相応しい事例)
好意的関心を持って、ためらうときに湧く気持ちを質問し・・・
 
【事柄】
 
(相応しい事例)
事柄よりも、どうしてそう思うかの内面(この内面は「感情」でもいいですね)を問い・・・

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