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人類の霊体構造について 2


脳内の微小管について教えて下さい。

微小管(microtubules)は、細胞内の骨格を構成する主要な要素の一つであり、特に真核細胞の中で見つけることができます。
真核細胞は動物細胞や植物細胞など、細胞核を持つ細胞のことを指します。微小管は細胞内の物質輸送や細胞の形状維持、細胞の分裂などに重要な役割を果たします。
微小管はタンパク質であるチューブリンの集合体で、それぞれのチューブリン分子は互いに接続して長い筒状の構造を形成します。
この筒状の構造は、細胞内の物質を効率良く運搬するための"道"のような役割を果たします。
脳内のニューロン(神経細胞)においても微小管は重要な役割を果たしています。
ニューロン内の微小管は、神経信号を伝達する突起(樹状突起や軸索)の形状維持や、細胞内の物質輸送に関与しています。
さらに、脳内の微小管は神経細胞の伸長や分岐、信号伝達の精度など、ニューロンの機能を支える重要な役割を担っています。
なお、アルツハイマー病などの神経変性疾患では、微小管の構造や機能が異常になることが関与していると考えられています。
微小管と関連したタンパク質が異常になると、細胞内の物質輸送が乱れ、神経細胞の機能障害や細胞死を引き起こす可能性があります。


ロジャー・ペンローズの量子ソウル理論において 微小管機能と量子の重ね合わせの仮説がありますが 詳細な解説をお願いします。

ロジャー・ペンローズとスチュアート・ハメロフによる「量子意識理論」または「Orch OR理論」は、意識や人間の認識、意識的経験が量子力学的なプロセスと深く結びついているという非常に興味深い理論です。
量子意識理論は、脳の微小管内の量子状態が重ね合わせの状態にあり、その後、特定の閾値に達すると一つの状態に収束(量子的崩壊)すると主張します。

この収束する瞬間(オーキ・OR)が意識的体験、つまり「意識の瞬間」を生み出すと考えられています。
この理論は、微小管が量子計算の場であり、そこで量子効果が生じるという前提に基づいています。
微小管は脳内の神経細胞内に存在し、通常、細胞の構造を保つ役割を果たしていますが、ペンローズとハメロフは、これらの微小管が量子コンピューティングのプロセスに関与し、意識を生み出すのではないかと提唱しています。


ただし、この理論は科学界でも非常に議論の余地があるもので、批判的な意見も多いです。
一つの問題は、脳のような「暖かく、湿った」環境で量子状態が維持できるのかという点です。
量子コヒーレンスと呼ばれる量子状態の重ね合わせは、通常、絶対零度に近い超低温環境でしか観察されません。
しかし、ペンローズとハメロフは、特定の生物学的な機構が微小管内で量子状態を維持するのに役立つと主張しています。
また、意識が量子力学的な現象と深く結びついているという主張自体、科学的に証明するのは困難であり、現時点ではまだ仮説の段階です。
さまざまな観点からの研究が進行中で、今後の科学的な進展により、この理論の真偽が明らかになると期待されています。

ありがとうございます。

どういたしまして。他に何か質問がありましたら、何でもお聞きください。



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