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新発田城『海鼠壁』

今回の記事について
前回の記事で新発田城の切込はぎ以外にも特徴的な技術が使われているのでそれを伝えていきます。

新発田城について

新発田城は、別名「あやめ城」とも呼ばれ、初代新発田藩主溝口秀勝(みぞぐちひでかつ)侯が慶長3年(1598年)に築城し、3代宣直(のぶなお)侯のときに完成しました。
新発田城は一般に多くある山城とちがって、政治・経済の中心として交通の便利さを考え、平地につくった平城です。
新発田城にはとても特徴的な模様の壁が土蔵に施されています。それについて今回は説明していきます。

海鼠壁とは?

海鼠壁/なまこ壁とは、土蔵などに用いられる、日本伝統の壁塗りの様式の一つで、その壁をも指します。壁面に平瓦を並べて貼り、瓦の目地に漆喰を蒲鉾形に盛り付けて塗る工法によるもので、目地の盛り上がった形がナマコに似ていることからその名が付けられました。(諸説あり) 
なまこ壁は、風雨から建物を守るため、そして、火災の延焼を防ぐという目的もありました。 雨に弱い土壁の表面に、防湿のために平瓦を並べて貼り、その目地を漆喰で厚く塗ることで耐久性も高まり、長い年月の風雨に耐える造りになっています。

新発田の『海鼠壁』

新発田城の海鼠壁は白と黒で作られています。表門は2階建ての櫓門と本丸の鉄砲櫓が海鼠壁で仕上げられています。表門は江戸時代から現存しています。本丸の鉄砲櫓は丸隅櫓はもともと二の丸にありましたが、昭和に入って本丸の鉄砲櫓の跡に移築されました。

海鼠壁が使われている他の建物

城だと代表的なのは金沢城が新発田城と並んで挙げられる。街並みになると
愛知県 名古屋市 緑区有松、
岡山県 倉敷市 倉敷美観地区
広島県 東広島市 西条酒蔵通り
山口県 萩市 菊屋横丁
福岡県 うきは市吉井町「蔵しっく通り」
長野県 松本市「中町通り」
大分県 大分市中戸次「本町通り」
などが挙げられる。

なまこ壁の種類は色々あります。 「芋張り」「馬張り(馬乗り張り」「四半張り」など他にもいくつもあります。「芋張り」⇒芋の根っこが規則正しく伸びている様子に似ている、「馬張り」⇒馬の歩いた足跡が交互になっている様子に似ている、ということでこの名前が付いているそうです。

参照

https://shibata-info.jp/archives/sightseeing/新発田城(国指定重要文化財)

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