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重慶は個人的にアツい場所


21年ぶりに重慶へ行った。
90年代中頃に初めて重慶へ行ったときは排ガスによる空気の悪さにまず驚いた。夜に写真を撮っても大気中の浮遊物質にフラッシュが乱反射してまともな写真が撮れなかった。そして担々麺の辛さ。顔を麺に近づけただけで唐辛子の成分なのか大変むせた。
21年ぶりの重慶の空気はすっかりきれいで嘉陵江両岸には近代的な超高層ビルが林立している。重慶と言えば辛い重慶火鍋。世界最大の席数を誇りギネスブックにも載っているという枇杷園なる火鍋屋に仲間が連れて行ってくれた。山に張り付くようにレストランは作られており、我々は予約した個室にたどり着くためにかなりの段数の階段を登ることになった。火鍋好きな私は特に黄喉なるコリコリした食感の牛の血管が好きで沢山注文してしまう。

枇杷園の火鍋は真ん中に辛くないゾーンがあります

火鍋の後は車で嘉陵江沿いの通りの夜景を楽しんだ。こちらにも巨大な火鍋屋が威容を誇っていた。

これも火鍋屋らしい

重慶には日本からの技術供与により建設されたモノレールが二路線ある。きつい坂を登れ、且つ小回りの効くモノレールは重慶の地理事情に適しているようで、重宝されているようだ。是非乗ってみたかったので通勤ラッシュを避けるべく朝6:30から乗りに行った。

重慶の胡坐型モノレール

円借款を活用して建設された重慶モノレールは営業開始から約20年。日中友好のシンボル的なインフラプロジェクトであり、多くの日本人と中国人が協力して今も市民の足として活躍している。

軽軌(モノレール)建設者の碑


尽力された人々の手形が貼り付けてある
日本人もいるよ

ひとたびこのような公共交通インフラが建設されると、そこには利用者、運営者、駅員、売店職員、広告、保安、様々な人々が何十年にも亘って関わりをもつ。20年前には影も形もなかった重慶モノレールが今走っている姿を見ながらとても熱いものを感じた。

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