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60歳からはやりたい放題 (扶桑社新書)


"60歳、限りない自由への扉が開く。制約なき冒険の時、思いっきり生きよう。🎵

book review

和田秀樹著『60歳を過ぎたらやりたいことをやりなさい

年を取るということは、自分の欲望を犠牲にし、老後に備えなければならないことだと思っていませんか?60代が近づくにつれ、健康やお金、将来について心配になりませんか?これらの質問のどれかに「はい」と答えたなら、この本はあなたのためにある。

精神科医であり、ベストセラー『80歳の壁』の著者でもある和田秀樹氏の最新作。本書で彼は、老いには自制と注意が必要だという通説に挑戦している。その代わりに、自由に生き、情熱にふけることこそが、60代以降も若々しくシャープでいる秘訣だと主張している。

和田氏は、30年にわたる老年医学の経験と、92歳になる母親の個人的な観察をもとに、人生の後半を楽しむための実践的で刺激的なアドバイスを提供している。食事、運動、趣味、仕事、お金、人間関係、医療など、さまざまなトピックを取り上げ、実例や逸話を交えてポイントを解説している。

彼の型破りな提案には以下のようなものがある:

- 好きなものを食べなさい、特に肉と脂肪は脳と体に良いから。
- 60歳を過ぎても禁煙しないこと。ストレスに対処し、認知症を予防するのに役立つかもしれないから。
- 前頭葉を刺激し、認知機能の低下を防ぐために、たとえ小さなことでも毎日何か新しいことをする。
- 病院に行ったり、健康診断を受けたりするのは避けましょう。
- がん、認知症、うつ病を恐れてはいけない。
- お金はできるだけ使いなさい。その方が幸せで健康になれるから。
- 他人の目を気にせず、自分の好きなように生きなさい。

和田氏の本は科学的、学術的な論文ではなく、個人的でユーモラスなマニフェストである。彼は会話調でウィットに富んだ文章を書き、しばしば修辞的な質問、逸話、ジョークを使って読者を惹きつける。また、研究結果、統計、ニュース記事、書籍など、さまざまな情報源を引用し、自分の主張を裏付けている。しかし、彼は自分の意見や嗜好を表明することから逃げず、時には大雑把な一般化や物議を醸すような発言をすることもある。本書は決定的なガイドではなく、彼自身の考えや経験をまとめたものであることを認めている。

Do Whatever You Want After 60』は、老いに関する常識や固定観念に挑戦する、爽やかで挑発的な本である。本書は読者に、自分の思い込みや期待を見直し、自由と個性を受け入れるよう促す。笑わせ、考えさせ、行動させる本である。和田氏の意見に賛成であれ反対であれ、彼の本から貴重なインスピレーションを得ることができるだろう。

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