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東大ケーススタディ研究会 伝説の「論理思考」講座: ケース問題で「広い視野」「深い思考」をいっきに鍛える

この本は、東大ケーススタディ研究会の初期メンバーであり、現役の経営コンサルタントである白木湊氏が、論理思考の習得方法とトレーニング法を体系的に解説したものです。著者は、学生や新社会人に向けて、論理思考に関する個別指導を続けてきた経験から、論理思考でミスをする原因と回避策を明らかにしています。本書では、厳選されたケース問題を通じて、答えのない問題を「広い視野」「深い考察」で解決する思考法を学ぶことができます。

本書のメッセージは、論理思考は「論理力×想像力×知識」で決まるということです。論理力とは、客観的な基準に基づいて、正しい推論や構造化を行う能力です。想像力とは、現状や課題、打ち手を多角的にイメージする能力です。知識とは、問題解決に必要な事実や背景、原理などの情報です。これらの要素をバランスよく組み合わせることで、論理思考のレベルを高めることができます。

本書の特徴は、論理思考のプロセスを「3ステップ」に分けて、具体的かつ分かりやすく説明していることです。3ステップとは、以下の通りです。

1. 現状を把握する:問いの要求や条件を正しく理解し、問題の背景や状況を具体的にイメージする。
2. 課題を特定する:現状と目標とのギャップを明確にし、解決すべき最優先の課題を見つける。
3. 打ち手を考案する:課題に対して効果的かつ実現可能な打ち手を考え、その根拠や仮説を検証する。

各ステップでは、論理思考の前提知識やありがちなミス、ミスの回避策などを詳しく解説しています。また、本書の最後には、応用例題編として、さまざまな分野や業界のケース問題が用意されており、自分の理解度をチェックすることができます。

本書は、論理思考を身につけたいと思っている方にとって、非常に有益な一冊だと言えます。論理思考は、ビジネスだけでなく、日常生活や学習にも役立つスキルです。本書を読んで、論理思考の達人を目指しましょう。


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