見出し画像

変な家 文庫版
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

本の基本情報
- 著者:雨穴
- タイトル:変な家
- 出版年:2024年2月
- ジャンル:不動産ミステリー
- 出版社:飛鳥新社
- ページ数:256ページ
- 定価:770円(税込)

怖い写真やイラストが出てくるのが苦手なのですが、この本は一貫して間取りしか出てこないので安心して怖がれました。

記事で読んだのに本に続くということをすっかり忘れていて、映画化で話題になっている今それを思い出して買いました。
記事単体でも面白かったのに、まさかこんな形で続くとは思わなかったので、二度楽しめた感じがして面白かったです。

📚本のbook review

『変な家 文庫版』は、覆面ホラー作家の雨穴さんが書いた不動産ミステリー小説です。2024年3月15日に映画化もされる予定です¹。この本は、雨穴さんのデビュー作であるウェブメディア記事やYouTube動画²をもとに、続編を書き下ろしたものです。設計士の栗原さんによる「文庫版あとがき」も追加収録されています。

物語は、売れないユーチューバーの雨男(あめおとこ)が、知人の柳岡さんから相談を受けるところから始まります。柳岡さんは、都内の中古一軒家の購入を検討しているのですが、その家の間取り図に「謎の空間」が存在していることに気づきます。雨男は、オカルト好きの設計士・栗原さんにその間取り図を見せると、この家は、そこかしこに「奇妙な違和感」が存在すると言われます。

雨男と栗原さんは、この家の不可解な間取りの真相と、突如消えた元住人の正体を解き明かすために、動画撮影を兼ねて現地に向かいます。しかし、そこで彼らが目にしたのは、想像を超える恐ろしい光景でした。この家は、一見普通の物件に見えますが、実はある一族の秘密を隠すために作られた「変な家」だったのです。

この本は、インタビュー形式で進められていくのが特徴です。雨男と栗原さんのやりとりや、家の間取り図や写真などが挿入されています。読者は、彼らと一緒に謎を解いていくことができます。また、この本は、建築や不動産に関する知識や豆知識も盛り込まれているので、興味深く読むことができます。

『変な家 文庫版』は、不動産ミステリーという新しいジャンルを切り開いた作品です。雨穴さんの独創的な発想と、栗原さんの専門的な知識が組み合わさって、驚きと恐怖と興味を引き出す物語になっています。この本を読んだら、あなたも自分の住む家に違和感を感じるかもしれません。

本の評価
この本の強みは、間取り図や写真などのビジュアルを駆使して、読者に不気味な雰囲気や緊張感を与えることである。また、謎解きの過程や結末も予想外であり、読者の想像力を刺激する。
この本の弱みは、登場人物の心理描写や感情表現が少なく、感情移入しにくいことである。また、一部の設定や展開が不自然や無理があると感じることもある。
著者の目的は、不動産という身近なテーマにオカルトやホラーの要素を加えて、読者に新しい驚きや恐怖を提供することであると思われる。著者の視点は、建築や間取りに関する知識や興味を持っていることが伺える。

自分の感想やおすすめの理由

私はこの本を読んで、とても面白かったと感じた。不動産ミステリーという独創的なジャンルに惹かれたし、間取り図や写真などのビジュアルが印象的だった。謎解きの過程や結末も衝撃的で、読み終わった後もしばらく考え込んでしまった。
この本をおすすめしたいのは、不動産や建築に興味がある人や、オカルトやホラーが好きな人である。この本は、普通の家に隠された恐ろしい秘密を暴いていくスリルと、その背景にある深い闇を感じさせる作品である。
この本は、文庫版として発売されたばかりで、映画化も控えているので、今読むのにぴったりだと思う。ぜひ、この本を手に取って、変な家の謎に挑戦してみてほしい。


https://amzn.to/3HVsu9E



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?