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キタダヒロヒコ詩歌集 162 Inspire from A. 1


夜毎に募る言葉らよ
密やかで艶やかな内心に


縺れあふ
恋情のぬばたま


ひび割れの
奈落の底に落とし込む


なつかしい衝動
昼の世界からの


しづくを
わづかずつ吸ふ


栽培する
ただひとつだけの思ひ


夜なのか昼なのか 
表なのか裏なのか


ひるもよるも、うらもおもても
ただあこがれと情慾の


君のかたちに
透きとほる容器。




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