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サイクス軸次元ゴーティスの紹介

はじめまして、もっちーです。

普段はMDの話ばかりですが最近ゴーティスのおかげで紙の方にもお熱なので今回記事を書いてみることにしました。という訳で最近少し話題のゴーティスデッキの紹介になります。

本記事を書いている時点での公認戦戦績は
・シングル:16戦 11勝
・マッチ   :13戦 8勝

本当は「優勝しました!(デデドン」みたいな勢いで紹介したかったのですが……
公認優勝こそ1歩届かないものの戦績自体は安定してきているので公開しても恥かしくないかな?

加えて…

https://note.com/tugiha_tugiha2/n/nae5db995fe03?sub_rt=share_b

こちらの tugihaさんの記事で少しゴーティス界隈に活気が訪れてきているので魚だけに波に乗って公開してみた次第です。魚だけに🐟
シーラカンスを採用しなかった理由など、純ゴーティス系統の構築を握る理由がほぼ書いてあるので合わせて読むとゴーティスデッキの理解度が上がるかもです。


■マクロコスモスについて

知らない方も少ないとは思いますが一応紹介、マクロコスモスは墓地へ送られる全てのカードが除外される永続罠です。

実は英版だとイラストが違う

今期のOCGは多くのデッキが墓地の利用に依存しており、「環境メタでアトラクターを積みたいが自分も動けなくなるので採用見送り」というデッキが数多く存在しています。

現在の競技シーンにおいてマクロコスモスは1枚で試合を終わらせる程の影響力を持つパワーカードです。
そのパワーは次元戦術を用いるはずのゴーティスすら機能不全にさせる程…

んん??????

●ゴーティスにおけるマクロコスモス

ゴーティスのカードのうち、ゲームから除外された際に次のターン無償で帰還するのはペイシス・シフ・キーフ・ゼップ・最果て の5種。
この中での組み合わせではレベルの関係で相手ターン中に妨害となるシンクロを行えません。
(灯魚は作れますが妨害に繋がら無いのでノーカン)

シンクロを行うためには非チューナーを用意する必要があるのですがアスカーン、スノーピオ共に再利用するために墓地の魚を除外する必要があるためマクロコスモス影響下ではコストがたまらず非チューナーを再利用出来なくなります。この事からゴーティスでのマクロコスモス(次元の裂け目等)採用は敬遠されやすい傾向があります。

新規のサイクスのみ、手札や場からも帰還コストを支払えますが、それでも払い続けるには限界があります……

でも一応動けるな…??

●チェインループについて

チェインでイーノックを
イーノックでイグジープを
イグジープ でチェインを
それぞれ再利用する事が出来ます。

このループを用いる事でマクロ影響下であっても非チューナーを毎ターン用意する事が可能となります。探しても他にこのループについて言及している文献が無かったのでもっちースペシャルと命名……クソダサいので無難にチェインループとしておきます。

このループ自体は以前からあったのですがサイクスの登場によりマクロコスモスを張った後からでもイーノックへアクセス可能となったためチェインループによるリソース回収を用いた次元ゴーティスとしての動きの再現性が高まりました。

■デッキ内容

2023/11月前半時点

という訳でここからが本編、このnote作成時に使っているデッキはこちら。
メインデッキはシンプルなサイクス軸ゴーティス、サイドにマクロコスモスを含めたチェインループと次元プランを搭載してます。

▼メイン枠

●ゴーティスの月夜サイクス

新カードのサイクスはゴーティスデッキのパワーを2段階ほど底上げする壊れカードです。ニューロンなどでデッキを探すと1〜2採用が多いですが素引きして手札から出しても良いので3枚安定だと思います。

●スノーピオス
そしてこれまでゴーティスを支えて来たエンジンカードのスノーピオも3枚、これは後攻0ターン目での使用による奇襲性が非常に高くメイン戦後手での実戦値を底上げできると踏んでのフル投入です。
また、3積みしているサイクスを引いた際に手札から除外する手段にもなります。

●☆2ゴーティス達
・ペイシス3
2枚初動、こちらもサイクスを手札から出せる手段になるため3枚安定です。

・シフ2
1枚で良いのですがスノーピオ、サイクスいずれにしても手札に除外する価値のある魚を増やしたいため2枚。他に入れたい魚が出て来たら抜けていく枠になります。

・キーフ3
単体で妨害になる他、アビスキーパーを作る頭数にもなりつつ除外して意味のある魚コストになるため3枚入れてます。自身の特殊召喚効果のおかげで腐りにくいのは非常に使い勝手が良いですね。

・ゼップ2
スノーピオと相性が良いカード。
先行で手札に引くと弱く、後攻ではスノーピオと合わせ引きして0ターン目シンクロをしたいので3枚入れたいので先後分からないメインでは間をとって2枚、サイドに1枚入れることで2戦目以降のサイドチェンジで枚数を増減させてます。

●デッドリーフと鰤
召喚権1枚初動です。
ゴーティスは初動となる選択肢のカードにどれも強みと弱みが有りかなり好みで採用が変わる枠ですが自分はうららの一貫性を受けるリスクを背負いつつも魚族の初動枠という点でこの2種を採用してます。

本来であれば受ける妨害の種類を散らすため、うららを受けない孤高除獣を採用するべきなのですが、このデッキの場合スノーピオを3枚積んでいる関係上手札にスノーピオを含めて3枚の魚を初手では引きたいです。
初手の5枚でこの条件を成立させようとするとデッキの半分以上は魚モンスターにしたいため孤高の獣よりも鰤を優先しています。キーフと相性が良い点も鰤の強みですね。

●イーノックとチェイン
次元プランのパーツです、この2枚はメインに入っていても腐らないので入ってます。

特にイーノックはペイシスから出した場合にGを打たれたらペイシスを出さない、手札の魚を除外してチェインをサーチするなど意外とやれる事は多くチェインも相手ターンのサクリファイス・エスケープや未アクセスであればサイクスに触れるカードとなります。

●黄金櫃
直接サイクスに触れる最強初動です。
特に理由がなければ入れない理由が無いパワーカードなので入れてます、入れましょう。パワー、ヤー💪

●ターンスキップ系誘発
・増G3
・アトラクター2
・ドロバ3
増Gは割愛、アトラクターは多くのデッキに刺さりつつこちらのデッキにはほぼ刺さらないどころかデッドリーフからサイクスを除外出来るようになるカード。
加えて普通に打っても強いがこちらが先行の場合ゴーティスチューナーの帰還効果に増Gを打たれた時に相手ターンのサーチを全て封じる凶悪カードと変貌するドロバ、どのカードも好意的な理由から採用する事でターンスキップ系の誘発を8枚体制でメインから搭載可能となってます。

▼エクストラ枠

●アビスキーパー
適当な魚+キーフで作り手札のサイクスを出せます、とにかくサイクスを出せればこのデッキは回り出すので搭載してます。
②の効果でバグースカ等を処理できたり知名度以上の戦果を上げてくれるカードです。

●アリオンポス
サイクス登場以降、フリー戦含めて30戦ほど回した時点で1度も2枚目を使わなかったため1枚になってます。レベル帯的にもサーチ効果を持つ点としてもサイクスに席を奪われがちですがデッドリーフ1枚初動ルートであれば必ず使うので1枚は必須ですね。

●最果て2枚
普通に2回使う試合はあるので2枚入れてます。
最果てが通れば基本はそのまま勝てるのですが、時々最果てまでしっかり泡影を伏せておく相手などもいるので保険です。

ゴーティスの特徴として一度場に出たカードはなんやかんやで盤面に戻ってくるので1度最果ての一掃を失敗しても返しのターンではほぼ確実に、盤面によってはそのターン中に2回目の最果てを打てます。

●デクレアラー2枚
悩ましい枠ですが2枚入れてます、1枚でも多分大丈夫ですが着地した時点であらゆる手札誘発を止め、唯一打てるうららもデクレアラーを出せてる盤面であれば既に手遅れ(欲しい魚はほぼ除外や墓地に居る)なので確実に勝ち切るカードとしての採用です。

VSやRace戦などお互いに持久力のあるデッキと戦った場合に2枚目を使う機会も多いため2枚採用していますがリトルナイト等の枠を作りたい場合は抜けていく枠になります。

●サイフレームΩニキ
非常に使い勝手が良いです。
天庭ミカンコ等にマクシムスドラグマを撃たれた場合でも自身の効果で墓地を空にできるのでターンドローで引いたアトラクターを撃てたりします。
採用理由の本命は相手ターンスタンバイ時の除外されているカードを墓地へ置く②の効果。この効果で除外されているサイクスを墓地へ戻すことでマクロコスモス中でもサイクスの再利用とアスカーンの帰還が行えるようになりつつ自身は①の効果でハンデスすることも可能、最果てを撃つことになっても自分は逃げることまで出来ます。

▼サイド枠

●次元プラン
ある意味この記事の本命、次元プランの話です。
・マクロ3
・応戦G3
・イグジープ
 
この枠がメイン枠のイーノックとチェインと合わせて次元プランのパーツになります。

1戦目以降、サイドチェンジ時に相手が次元が利くデッキであればマクロコスモスを投入し所謂罠パカKOを狙います。

メインデッキの時点でバックは薄く羽箒などをサイドチェンジで入れられる事はほぼ皆無、成立した時点でほぼそのセットは勝てます。
仮に拮抗勝負を撃たれたとしてもマクロコスモスさえ残しておけばそれだけで相手が動けないことも多く大抵立て直しが間に合います。

また、炎属性系および融合系のデッキに対しては応Gを入れる事で後攻からでも次元プランを成立させる事が可能、マクロコスモスを見せた後のセットであれば今度は羽箒やコズサイを搭載している可能性が高いのでマクロと応Gを入れ替えておけば相手のバック割り系カードを全て腐らせることになります。

サイドプランとしている事でメイン戦の時点で次元プランの効きが悪い相手であればイーノック・チェインを抜いてしまうことも可能です。

●バックを触るカード群
・コズサイ3
・羽箒1
・拮抗勝負3
ラビュリンスやルーン対面を意識した枠です、他の環境デッキに比べ若干次元プランの効きが悪い瞬間があり厚めに対策として入れてます。
若干過剰気味な気もしておりピュアリィ対面を意識したカードに一部変えても良いかなとは考えてますがこの辺は実戦でもう少し回して考えたいですね。

●サイド戦で抜くカード択
・イーノック、チェイン
後攻時は引いてもあまり強く無いのでこの枠は差し替え候補になります。

ただし、相手が原罪宝スネークアイや融合を用いて展開するデッキの場合イーノック達を残したまま応Gをデッキに入れる事で後攻からの次元プランを成立させる事が出来るのでこれらのデッキに対しては残す場合もあります。

・ゼップとスノーピオス
ゼップとスノーピオのパーツは初手に引くと先行で弱く後攻で強いカードです。
後攻時はゼップを3積みにして0ターン目シンクロを狙いつつ、先行時はゼップを1枚に減らして先行取ったのに動けない事故を減らせます。

スノーピオに関しては先行時でもサイクスを除外出来るのでわざわざ枚数を減らす必要は有りませんが、サイドからカードを多く積みデッキ内の魚の数が減るのであれば事故率も上がってしまうため枠を作りたい場合は交換枠にもなります。

また、炎王などの応G・マクロ両方積みたい相手であればそもそも次元プラン中はスノーピオは基本腐るので次元が張れなかった場合の保険に1枚だけ残すプランも視野に入ります。

・墓穴の指名者
次元状態だと意味をなさないので次元プラン時は抜いても良いです。
また、後攻の際も墓穴を残すより拮抗などを入れた方が強い場合も多いので後攻の時は入れ替えの候補ですね。

■初動の話

ゴーティス永遠の課題、初動の話についても少し触れておきます。

ゴーティスデッキはその性質上先後問わず1ターン目は準備のターンになります、動きの派手さは無いもののゴーティスチューナーを除外し偶数非チューナーを用意してターンを返せれば及第点、2種除外できれば理想で3種除外でガン回り扱いという要求ラインの低さが特徴です。
また、相手のドロバとアトラクターが効かないという強みも併せ持ちます。

●1枚初動

・デッドリーフ
頼れる完全1枚初動です。
増G以外全ての汎用誘発を受けてしまいますが非チューナー☆4が場に残ります。
アトラクター中であればサイクスへ繋げるのも強いです。

・鰤っ子姫
デッドリーフへ繋がるため事実上1枚初動です。
うららを撃たれると盤面に何も残らないという致命的弱点と、一見泡影等が当たらないように見えますがリクルート先に撃たれるためほぼ全ての誘発がひっかかります。

代わりにワンフォーワンから出せる、キーフの特殊召喚先になる、ペイシスを経由して手札のデッドリーフを出す上振れ狙いなど用途も多くハイリスクハイリターンな1枚です。

・死神官スーパイ(スーパイ)
名誉ゴーティスその①
手札コストが必要ですが召喚権を使わずアリオンポスへ繋がる1枚初動です。
自ターンの展開ルートの中では唯一増Gを撃たれると止まれないという弱点があり、魚族では無いためスノーピオのコストにならない点や奇数モンスターである点など欠点もそこそこあります。

一方で召喚権を使わない初動としての恩恵も大きく、鰤などで誘発を撃たせてから出せたりサイクスなどのリリース要員に回すなどリーフや鰤にはない強みも多いです。

●2枚初動と貫通札

・ペイシス
2枚初動兼貫通札です。
効果を使いデッドリーフやサイクスを出せば彼らの効果を使いつつ、自身の除外には成功しているので仮に出したモンスターがうらら等で止められても相手ターンシンクロは可能、通れば2枚除外の理想盤面になります。

起動効果なのでヴェーラーや泡影を効果発動前に撃たれると止まりますが貫通札も多く相手にとってかなりリスキーな選択肢です。

・サイレントアングラー
・簡素融合
ペイシスと合わせて効果無効を撃たれた場合の貫通札になります。
簡素融合に関してはチューナー側を用意することもできるのでアングラーと併せ引きなどの場合でも初動になります。

・アビスシャーク
こちらもペイシスと合わせて貫通札になりますがサイレントアングラー単品に比べうららで止まり増G受けも悪く、シーラカンス入りの構築であれば奇数モンスターでも上手く使えますが、抜きの構築の場合デッドリーフとの併せ引き上振れ以外ではアングラー単品の方が個人的には具合が良いと思います。採用優先度結構低め。

・孤高除獣
名誉ゴーティスその②
コストは魚であればなんでも良いので併せ引きで初動になります。
コストを帰還効果持ちで支払えれば仮にヴェーラーなどで止められても非チューナー4として場に残りシンクロへ繋げられる点も魅力です。
うららでも止まらず2枚除外まで持っていけるため、裏目が少なくリターンが大きいカード

弱点は魚でない事、時々これが原因で事故ることもあるので注意

・最果ての宇宙
サイクスと併せ引きで召喚権を使わない2枚初動、もう1枚魚を持っていれば貫通初動になります。

一見強そうですがサイクス以外との併せ引きでは2枚初動にならず、手札の状況によって全く動けない場面もあるため出力にかなりムラのあるカードです。
継続サーチが強そうにも見えますがサイクスの登場で無くても十分安定する様になり優先度は低めになってます。

■おわり
ざっくり以上となります、気になる点など質問いただければ幸いです。

細かい話は後々追記するかもです。

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