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【遊戯王】夏とヴァルモニカと1周年の話

どうも、もっちーです。
最近はEDHやホロカの熱が高めですが今回はちゃんと?いつも通りのヴァルモニカ、いつモニカな記事となります。

遂に夏の風物詩、ビルドパック「クロスオーバー・ブレイカーズ」と次いで「World premier 2024」が発売されました。これに伴いヴァルモニカもついに1周年を迎えた事になります。
情報公開の時から続けているプレイヤーとしてはとても嬉しい事です。

今回の記事はそんなヴァルモニカを使ってプレーした夏シーズンの振り返りのお話です。


■環境の話

まずは今シーズンの環境の話から整理します。
最終的な勝率は60%丁度でした。近所の店舗からマッチ戦が無くなってしまい以前よりもシングル戦での試合と勝利が多い内訳となっており若干データとして信用しきれない部分は否めませんがヒィヒィ言いながらもかなり安定した勝率を出せていたと思います。

●シーズン開幕

シーズン開幕は【ユベル】を中心とした環境だったと思います。
台頭する天盃龍に対して有利に戦え、スネークアイをはじめとする各種炎系デッキも制限改訂で弱体化を受けた中でノータッチだったこのデッキは高い貫通力を持ち先行は増G以外ならなんとかなる、後攻もペインによる反射ダメージでチャンスが作れる隙の無さ。原作人気もあり非常に使用者の多いデッキでした。

実戦でのデッキパワーとしては【天盃龍】はもちろん、デモンスミスのおかげで強化された【魔を刻むスネークアイ】や【魔を刻むR-ace】なども強いデッキとして活躍していましたがやはり【ユベル】の存在感は大きかったと思います。

ヴァルモニカ視点としてはとにかく苦手な対面であるユベルが多く厳しい時期でした。
誘発を撃って展開を止めたとしてもとりあえずファントムオブユベルを置かれるとこちらのスケール設置効果を書き換えられてしまい後手での展開が非常に難しくなります。

先行を取ったとしてもデモンスミスや破戒パーツでとにかく手数の多いユベル対面ではリトルナイトを簡単に作られてしまい突破される場面も多く、使用者もとにかく多かったので息苦しい時期でした。

●RAGE OF THE ABYSS発売

「紅涙の魔、ラクリモーサ」の追加で環境が動きます。アザミナパーツとの兼ね合いもあり高い貫通力を持つデッキとして再びスネークアイが【アザミナスネークアイ】として復権して来ます。似たような高い貫通力のデッキながら対応力の高いスネークアイに人が流れユベルの使用人口が減少、これに伴い【天盃龍】も息を吹き返しました。
以前にも増してあらゆるデッキでデモンスミスを含めたパーツが使用されており、天盃 or スミスと言われる環境となって居ました。

この頃、ヴァルモニカはスミス側陣営に着いておりユベルの減少と天盃の増加でかなり勝率が安定していました。
シーズン終わりまでこの環境なら良いのにな〜とプレビュー公開されていたライゼオルからは目を逸らしつつプレーしていた時期になります。

●クロスオーバー・ブレイカーズ発売

追加された3テーマはどれも対面で見かけるカード、かなり出来の良いビルドパックだったと思います。
デッキパワーとしては【ライゼオル】が非常に高く、次いで多くのプレイヤーにより研究され人気実力共に環境の一角となる【M∀LICE】、出張パーツとして【粛声】や【ダイノルフィア】との混合デッキで活躍する【竜華】といった具合にどのデッキも高いパワーを持っての登場となりました。

ヴァルモニカとしては非常に苦しい環境で、そもそもバグースカを使い盤面を誤魔化すデッキとしてはライゼオルはこちらの完全上位互換、加えてとにかく使用者の多いM∀LICEからはアトラクターが飛び交い墓地に魔法が置けず負ける試合が多く発生していました。
とにかく対面天盃龍である事を祈りながらプレーする時期となっていました。

●夏の終わり

ワールドプレミア発売後というより今シーズンの最終盤の話ですね。
ワールドプレミア産テーマでは新たに環境入りする様なデッキは無かったもののデッキの最適化が進みM∀LICEがミラーで腐るアトラクターをメインから抜きサイド枠に移すようになりました。

環境も煮詰まり公認大会ではライゼオル、アザミナスネーク、M∀LICE、天盃龍の4デッキが入り乱れており3戦中2戦はこの中から出てくる様な環境だったと思います。ユベルどこに消えたんや…?

メイン戦からのアトラクターは消えたものの、この時期になるとライゼオルの強さは若干群を抜いておりどのデッキを握っていても「相手がエクス握ってたら負け」みたいな状況になってました。
ある意味気が楽だった気もします。

ヴァルモニカ視点では机上論では相変わらず辛めのはずだったのですが、実際はと得意な天盃とアトラクターさえ撃たれなければ一応なんとか戦えるM∀LICEの人口が多く、アトラクターの抜けた分メイン戦の勝率が上がったのか全体の勝率自体は意外と良好な結果で夏シーズンを締めることが出来ました。

■デッキの話

今シーズン主に使い続けたデッキはこちら。

以前簡単に記事にもしましたが50枚デモンスミスヴァルモニカを主に使用していました。
デッキ作成当初より中身はほぼ変わらず、想定通りに1〜2枚の誘発+1〜2種の初動と貫通という手札を安定して作れていました。

1〜2枚の誘発で今シーズンの妨害が務まるのかは怪しいのですが結局はフワロスG時々ドロバを引けないと誘発としては機能しない環境でもあったのでそこまで問題には感じませんでした。

以下、細かい部分を簡単に解説

・ヴェルサーレ3枚
デモンスミスのおかげでトラクトゥス→デモーネと言った流れからスケール確保は行いやすく、スケールさえあれば理想初動になるヴェルサーレは2枚初動パーツとしてそれなりに信頼できるカードとして機能していました。

デッキの枚数を増やしつつも初動率を下げない、なおかつ同名カードの重ね引きはデッキ枚数増加のおかげで下がっているためデッキの構築思想的にも3投は理にかなっていたと感じています。

・インヴィターレ3枚
こちらもヴェルサーレ同様に構築思想に合わせて3枚投入してあります。
引いた際の役割としてはこちらは理想初動ではなくセレトリーチェが止められてもアグヌスデイを経由したゼブフェーラ+律動セットまでの貫通ルートが取れるほか、以前よりも採用率が上がったドロバに対しても多少誤魔化せるので活躍していました。

・バグースカ1枚
今だに懐疑的ですが枠が無いため1枚になっています。以前よりも粛声やユベルといった試合が長引きやすい対面が減ったため1枚でも今シーズンは乗り切れたものの、時々マッチする度に欲しくなるシーンはあったため「1枚で問題なし!」とは言い難く、仕方なく1枚で誤魔化している状況というのが正しいと思います。

・深淵に潜む者
こちらも最後まで枠の関係で悩んでいたカードです。結果的にM∀LICEが大流行し、スネークアイ対面の比率がシーズン後半は減ったため最終レシピでは不要という形になりました。

抜いている影響でスネークアイ対面で後手ワンショトが難しくなるのですが幸いシーズン中は先にウーサを立てる事に成功した試合が多かったのでなんとかなりました。
この部分に関しては運が良かった所が大きいため、M∀LICEが今ほど流行しなければウーサとの枠争いを今だにしていたと思います。

最終的には後手サイチェンの選択肢としてサイドデッキに搭載される形で落ち着きました。

●どこがそんなに強かったの?

つまる話手札の質が安定していたところが良かったです。

元々ヴァルモニカは回れば強いが2枚初動の組み合わせしか無いため、なんだかんだ事故ったり誘発1枚で止まっていた所が弱点でした。

現在の構築ではお試し5ドロー×5回での内容がこんな感じ、4回目のみ誘発が引けていませんがほぼ初動+貫通+誘発が引き込めています。

動けずゲームにならない手札が発生しにくくなり、必然的に先行取れれば勝てる・後手でもこちらの誘発と相手の手札の噛み合わせ次第ではちゃんと捲れるゲームが出来ており、シーズン通算60%の勝率で夏季シーズンを終える事が出来ました。

■対面の話

●ユベル

シーズン初期に苦しめられた相手でした。
増Gなどを通しても雑に出てくるファントムオブユベルに聲のスケールセット効果を止められてしまい身動きが取れず、先行でも手数で無理やり突破されるため前シーズンから引き続き勝率の悪い対面でした。

ラクリモーサの登場でこちらが50枚構築に変更したのと同時期に使用者が激減したため現在の構築での対戦数はあまり多く無いのですが、根本的な解決は何もされていないため対面時は引き続き苦手な相手のままという認識です。


●アザミナスネーク

令和のグッドスタッフとでも言うべきデッキ、手数が多く貫通力の高さが売りのデッキでした。

デモンスミスやアザミナパーツのお陰でリトルナイトを以前よりも作りやすくなっておりバグースカを突破されやすくなったのでちょっと厳しいかと思っていましたが、実際にはアザミナパーツへ触るためのディアベルスターが止まったり、ルシエラーゴのサーチが止まったうえで律動によるバウンスのを受けると墓地に融合モンスターが落ちず聖なるアザミナを回収出来なくなるなど発生。

実戦値では以前のスネークアイ対面と特に大きく有利不利が変わった印象はありませんでした。

貫通力の高さも結局は「後攻はフワG通さなければ負けるゲーム」と化していた今シーズンの傾向の影響で強みの一つとしては力を発揮し切れていない印象でした。

●天盃龍

特に変わりなく、引き続き有利な対面でした。フワロスの追加こそあったものの天盃側の強化よりもこちら側がデモンスミスのおかげで手に入れた貫通力の方が大きく以前よりも勝ちやすい組み合わせになっていたと感じました。

●シャーク

実はちゃんと強いデッキとして活躍していたシャーク、インヴィターレにドミナスインパルスを撃たれるのが厄介だったもののあちらもバグースカに対する回答を持っておらず比較的楽なマッチアップに感じていました。

後手の際もセレトリーチェは結界像が居ても出せるのでサーチ効果→聲選機を置いてコントロール奪取〜と言った具合にある程度突破のプランも確立しており微有利くらいに感じる組み合わせだったと思います。

●M∀LICE

とにかく使用者の多いデッキでした。
バグースカを立ててもリンクで意外と簡単にすり抜けてくるだけでなく、ドルイドヴルムやMTP-07などでゼブフェーラの耐性を無視して盤面を触ってくるのも厄介でした。

相性的には微妙に対処出来ない事を色々やってくるため苦手な対面と感じていたものの使用者が多い=練度の差も大きく、なんやかんやで勝ててしまった試合は結構多かった印象でした。
相性微不利というやつですね。

●ライゼオル

相手の妥協バグースカが突破出来ず、こちらのバグースカはエクスのコストとなったメレオロジックで無効化されてしまう不利対面でした。

律動も墓地に置いてコピーする構えになってしまうとクロスでゼブフェーラの効果を止められてしまいまともな妨害が出来ません。

ユベルと同等かそれ以上に苦手な相手に感じていました。


●粛声竜華

なんだかんだ対戦する機会はあったデッキです、基本的には以前の粛声対面と同じく両者先行ガン有利なエクストリームジャンケンバトルな組み合わせでした。

先行はバグースカで大体終わるので割愛。後手の際は幻朧門の着地がキーポイントとなっており、これさえ無ければデモンスミスのおかげで増えた手数が粛声の盤面を突破してくれるのですが幻朧門が置かれてしまうとどうにも突破が出来ませんでした。

■おわりに

最後に新制限の話もしつつ今回の記事を終わりたいと思います。

今シーズン通して使った50枚モニカは高い安定性からお気に入りの構築だったのですが、次シーズンからの制限改訂ではベアトリーチェの禁止により1から構築を考え直す事になってしまいました。

ベアトリーチェおよびデモンスミスのおかげで手に入れていた安定性が失われてしまい、丸々1シーズン前に近い状態まで戻ってしまいました。
ある意味ドーピングが切れて化けの皮が剥がれた様なものではありますが個人的には「天盃が環境にいるうちはなんとかなるやろ」という根拠のない楽観視をしている状態でもあります。

現在調整用として回しているリストはこちら。
ベアトリーチェの喪失により以前よりも初動や貫通力に関しては大幅に下がってしまいました。

それでも山札の枚数を厚くするアプローチ自体はヴァルモニカというデッキにマッチしていたと感じており、ベアトリーチェが担っていた魔法罠を墓地へ落とすカードとしておろかな副葬を採用、ディサルモニアも2枚に増やしてヴェルサーレや副葬で墓地経由してカードをサーチし易くしてみました。

EXは以前の構築で枠が無くなり断念していた深淵に潜む者に加え2枚目のバグースカの枠も確保してあります。

新規カードでデッキが思わぬ化け方をするのが遊戯王の面白いところ、ホロカの影響で来シーズンのプレー頻度はそれなりに落ちてしまいそうではありますが、モチベが続くうちは引き続きヴァルモニカを中心に使っていきたいなと思ってます。



お し ま い


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