【遊戯王】1ヶ月経ったねヴァルモニカ
どうも、もっちーです。
INFO発売から1月経ちました、相変わらず懲りずにヴァルモニカ回してます。
今回の記事ではINFO発売から1ヶ月ヴァルモニカを回した感想記になります。
■INFOでの変化
●追加カードの話
INFOは直近のパックに比べかなり全体のカードパワーが高いパックだったと思います。
非常に高い汎用パーツとして「デモンスミス」が追加、同じく出張パーツとして使われるシーンが多い「千年」やイラスト人気から多くのプレイヤーに研究されている「白き森」、「マルチャミープルリア」や「トップハットヘア」の様な汎用カードの追加もあり多くのデッキがリストの見直しを計ることになったと思います。
特に「デモンスミス」の追加による影響は大きく、様々な展開ルートが開拓され使用される様になったと思います。
Pテーマは多くの場合この手の汎用カードと相性が悪く「他所は他所、うちはうち」状態になる事が多かったのですが、ヴァルモニカは幸いにもこのデモンスミスの恩恵を受けられる側のデッキだったため環境変化の波に乗り遅れずに済みそう。
というのが発売時の印象でした。
●環境変化の話
対戦で見かけるデッキとしては「白き森」が追加されたものの既存デッキの壁は厚く環境デッキと呼ぶにはまだ足りていない印象。
新規カードの追加により「天盃龍」の環境トップとしての地位はほぼ揺るがない物となり、去年から続く炎デッキ環境を彩る「炎王」「スネークアイ」「R-ace」と合わせて環境のメインとなり続けています。
環境デッキの一つとしては書籍特典で大幅強化を受けた「ユベル」、誘発受けの良いミッドレンジの「粛声」、相変わらずメタゲームの申し子である「ルーン」に加え、使用者こそ少ないものの高い爆発力を持つ「覇王幻奏」や「インフェルノイド」、ヴァルモニカと同期である「メメント」辺りがパワーの高いデッキとして使われています。
デッキのカテゴリーとしては前シーズンとあまり変わり映えしないのですが、この上位デッキほぼ全てに「デモンスミス」を採用した構築パターンが存在しているというのが現環境の特徴と言えるかもしれません。
また、この圧倒的なデモンスミスの採用率の影響を受けてドロール&ロックバードの採用も多く見られる環境になったと思います。
●何が増えたのヴァルモニカ
新パックにてヴァルモニカが手に入れた武器は大きく分けて2つでした。
▼新規モニカ
前パックに続きヴァルモニカには2枚の新規カードが追加されました。
カードパワーとしては前回の革命的な新規と違い「2枚追加されたけど使わなくね?」というのが正直な感想、何も無いよりマシと捉えるか貴重な追加カード枠を浪費したと捉えるかは個人の裁量
・ヴァーラル
聲選姫ちゃんスーパーモード、単品としてはハチャメチャ強いカードですが素材となるヴァルモニカLモンスターがそもそも強いのでこのカード使う場面はあまり無いと言うのが現状です。
イラストは綺麗なので余裕があるなら1枚くらいは入れておいても相手のソリティア中に眺めるカードとして便利かもしれません。
・創神のヴァルモニカ
多くのヴァルモニカ使いが「永続罠!?」と驚いた1枚、こちらは採用検討価値のあるカードです。
主に評価の論点となるのは③のカウンターを乗せる効果、この効果のおかげで後手の捲りの1手が増やせます。
聲選機を最初から使用したり、ジュラルメで妨害を踏んでから動き始めたりと動きの幅が広がります。この部分をどこまで長所として見るかで採用するか否かを考えるカードという評価ですね。
X(旧Twitter)をざっと検索すると他のヴァルモニカ使いの方々も評価に悩んでおり総じて「どちらかと言うと弱いカードな気はするが輝く瞬間もそれなりに存在する」という評価。
採用/不採用はもはや好みの範囲かなと思います。
▼デモンスミス
今シーズンの台風の目であるデモンスミスはヴァルモニカでも採用を考えるパーツでした。
光・悪魔というステータスが見事にデモーネと合致しており、デモンスミスパーツはそのままヴァルモニカの初動/貫通札として機能してくれます。
少ないパーツで動ける事からデモンスミスヴァルモニカというアーキタイプが組めるようになりました。
■デッキと戦績の話
今シーズンのヴァルモニカは「デモンスミスモニカ」「純ヴァルモニカ」2パターンが主流だったと思います。
どちらを握るべきか悩んでいたヴァルモニカ使いも多いと思いますが結論だけで言えば、若干ではあるものの 純ヴァルモニカの方が勝率が出る と感じました。
●デモンスミスヴァルモニカの話
普通に組むと大体3〜5枚ほど生まれる自由枠に5枚のデモンミスカードを投入したのがデモンスミスヴァルモニカ(以下:デモニカ)です。
長所として初動.貫通.継戦とヴァルモニカとしてのデッキパワーを全体的に底上げしてくれる役割をデモンスミスパーツが担ってくれます。
また、このデモニカ内でもライトロードキュリオスを採用する事でデモンスミスを完全1枚初動とする「キュリオス入りデモニカ」が型として存在しています。
このデモンスミス型にするメリットとして最も輝いていたのは継戦力の面、貫通や初動の増加も優秀でしたが相手がリソースを全て使い切って無理やりアーゼウスなどを作り盤面を返した場合、これまではスケールが割られると後続が用意しにくくなり盤面を返し直せなかったヴァルモニカですが墓地からデモンスミスを起動、動き直して勝ち切る場面はかなり多かったです。
・キュリオスは結局要るの?
両方の型でプレーして比較したところ個人の感想ではありますがキュリオス入りの方はコンボパーツとして投入必要な架け橋ギミックの2枚について
・聲選機と合わせ引くと死に札
・イーグル引いた時が弱い
の2点が主に目に付きました。
加えてデモンスミスは貫通や妨害吐かせに使いたい、デッキの性質上これ以上単品で仕事しない札を増やしたくない等からこの2枚の採用で手札の質を落とすくらいなら不採用とした方が最終的な戦績は安定すると思い、自分はキュリオス抜きの構築に落ち着きました。
もちろん3割の確率で1枚初動となる事自体は強く、最終盤面も普通に回した時より強い盤面になるので優劣の差はあまり無く、正直好みの範囲には思います。
本記事執筆時点での公認+フリーでの戦績
[キュリオス抜き]
シングル:8/14勝
マッチ戦:9/16勝
[キュリオス入り]
シングル:6/11勝
マッチ戦:3/8勝
また、両構築共通の問題としてデモンスミスに対するメタをこちらも受ける事になるので純粋なデッキパワーの比べ合いになる事が多いです。
ドロバの採用率増加に伴い前シーズンよりも誘発を受けた際に貫通できないパターンが増加、とりあえずバグースカまで辿り着けない試合は目立っていました。
●結局落ち着く?純モニカの話
安定性の面などから純粋なデッキパワーとしてはデモニカに軍配が上がるものの、対戦においてはメタゲームという概念があります。
現在の純モニカはデモンスミス投入型に比べ
・5枠自由枠が増える
・EXが6枠ほど自由に使える
というメリットがあります。
デモニカ構築で感じた様に、今シーズンはデモンスミスに対していかに効率よくメタれるか?が要点になっています。
空いた5枠の中に上手く環境をメタれるカードを入れられると理想…
モンスターだけを除外する次元の裂け目はPテーマとは比較的相性が良く、自分の動きをあまり阻害せずに相手の動きを大きく制限できる事が多いカードです。
という訳で直近で使っているレシピはこちら、前シーズンで使用していた純ヴァルモニカをベースに三戦の才を入れていた枠に裂け目を投入、サイドにも1枚投入し環境で流行りのデッキに対して先行時に強気に裂け目を貼れるようにしました。
本記事執筆時点での公認+フリーでの戦績
シングル:10/15勝 (※)
マッチ戦:9/14勝
シングル戦の戦績はかなりよく見えますが先行率がかなり高かったためちょっとアテになりません。デッキ的には先行で強い置き物かつ後攻で攻め手にならない裂け目を採用した構築になっていることも含めると先後率が5割に収束すると体感的にも5割前後に落ち着きそうには感じました。
一方でマッチ戦では裂け目の採用自体は明確に有効、特に1セット目で裂け目を見せずに試合が終わった場合ゼブフェーラの存在でサイドで羽根箒を入れない事も多く、こちらの展開は誘発で止まったが裂け目で相手が動けずターン往復する事も多く見かけました。
■おわりに
新パック発売から1ヶ月、ヴァルモニカデッキの視点からまとめると
●新要素は大きく2つ
・純モニカの新たな選択肢、創神のヴァルモニカ
・新たなアーキタイプ、デモニカの登場
●デッキとしては純の方がやや優位?
・デモニカは環境の影響を直に受けてしまう
・その枠を環境のメタへ舵を切りやすい
前シーズンに比べ、ドロバの影響でヴァルモニカテーマとしては若干戦い難いものの、相変わらず対戦相手にナメられてる側のデッキのため分からん殺しそれなりには勝てるデッキというポジションには落ち着けていると思います。
来月には死霊公爵という非常に相性の悪いカード追加が迫っている事は気になるものの、引き続き自分はこのデッキを回していこうと思います。
おしまい