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あらゆる方向から日本を見てみる⑦

一般的に総理大臣や閣僚などが、どのくらいの力があるかは、
例え新人議員であっても知り得ない事だろう。

これは実際に起きた話で、池田総理の時の話になる。

当時、島々にはガードレールが無くて、住んでいる住民でも
毎年何名もの死者が出ていた。
ライトをつけていても、カーブなのか直進なのかは夜になれば
分からないほどであったのにも関わらず、ガードレールが設置
されていなかった。

昔の経済活性化のトップクラスにあった漁港は、島々の人たちは
それなりに全員がお金持ちだった。
私の曾祖父の場合は、漁港では無い方法で県下1,2を争う程の
財閥になった。

始まりは、うちに帆船のセールスマンが来た事から始まった。
家には親は不在で、曾祖父だけがいた。
そして、曾祖父は帆船を購入した。

当然ながら両親からはかなり叱られたらしく、帆船も親のお金で
買ったので、「それなら自分で稼ぐ」と言って、商売を始めた。

その時の曾祖父は中学生であった。まずは借金がある家を見つけて
その肩代わりになる事を始めた。
漁師はお金持ちであったが、昔なので父親が死ねば稼ぎは無くなる。
そのような人を対象にして、博打に近い商売で、大抵の人々は蔵を
いくつか持っていた。

本人でさえ、中に何があったのか忘れるような世界で、それだけ
裕福でもあった。ある時、借金を返せない人が、借金の返済に
蔵をいくつか譲ることで、借金を帳消しにして欲しいと頼まれた。

曾祖父はそれで了承して、中身に何があるか尋ねたが、不明だと
言われた。そこで蔵の中に入って何があるのか色々調べた結果、
非常に希少価値が高くて、材質のいい木材が出て来た。

私の父は現実主義者であったが、曾祖父に関しては運というものの
存在を否定できない程の強運の持ち主だったと言っていた。

その後、色々な商売をしたが全て大当たりして、
一代で財閥を築き上げた。僅か30年ほどで、正に腐るほどお金持ち
となり、財閥解体はされたものの、お金を使い切れずに死んだ。

祖父の代になった時には、家にある現金だけで今の金額にして
約8千億、それに加えて多くの銀行にも預けていた。

私の父はよく言っていた。
「銀行は行くものでは無い。来るものだ」
とよく言っていたが、確かに私が子供の頃、頻繁に色々な人が
来ていたのは覚えている。

池田総理との付き合い始めは知らないが、だいたい予想は出来る。
当然、県下1,2の人には挨拶に来るからだ。

大抵の場合は、挨拶だけで終わり、お互いに力を借りたい時にだけ
合うものだが、池田さんの場合は違った。
曾祖父の建てた家が実に見事で、何度も足を運んでは家を見に来て
いたらしく、自分も同じ家が欲しいと言い出して、実際に造ろうと
したが、希少価値の高い材質で造られていたため、日本中に声を
かけて材料を集めようとしたが、結局見つからず、諦める事になった。

父が20代の頃、お盆祭りで皆で飲み明かしていたが、
父は酒は飲めないくらい弱いので、余り祭りには参加せずにいた。
友人に誘われて隣町に行こうと言われたが、父は現実主義者で
あったのに、人生を通して3度実際に体験して、時にはそういう
事もあるとは認めていた。

1つ目は曾祖父の強運。2つ目は病院の死体管理のバイトをしていた
時に幽霊を見たこと。3つ目は友人に誘われた時に嫌な予感がした
らしく、人生で初めてお経を読んだ。

何故かは分からなかったが、嫌な予感がしたと話していた。
友人たち数名はカーブが見えなくて、そのまま車で海に
突っ込み、全員死亡した。

毎年のように起こる事ではあったが、祖父は父の友人が死んだ
事により、池田さんに直接抗議した。島中にガードレールをつける
ように半ば命令のように伝えた。

それからすぐに5,6の島々にガードレールがつけられた。
祖父は一応、人に頼まれて議員もしていたが、最初は嫌々だったが、
やって見ると楽しいものだと思い、その後も何度か議員をしながら
開業医をしていた。

以前どこかで書いたが、祖父が議員をしていた頃、警察との癒着と
いうか、うちの父と父の兄弟たちは無免許運転で全員捕まっていて、
逮捕はされないが、注意を受けていた。

その見返りに高級な洋酒をたまに渡していた。

ある時、対抗馬が出てきて、その洋酒の件を大きな署に訴えた。
その時、約60人近くが署に呼び出された。

そして、まずは祖父から事情聴取をしようとした矢先に、
取り調べ室に、県警から来た警官が中に入ってきた。

力的には署長よりも上の人だったらしく、顏も知っていたらしい。
「お久しぶりです。ご子息はお元気ですか?」
と尋ねられ、「元気にしてますよ」と答えた。

「何があったのだ?」と取り調べの警官は尋ねられたが、
「いえ。終わりました」と言って、「どうぞお帰りください」と
言われた。そうして全員が帰れることになった。

現実的に私も似たような経験はよくあった。
「IHI」に最下層の会社に入ってバイトをし始めたが、
何も言わなかったが、3日後に上層部が騒ぎ出していると
社長は私に伝えてきた。

大叔父が戦艦大和の設計者でもあり、特別待遇を受けていた
程の人で「IHI」上層部の中でも特別な人だった。
その血縁者が何故、下請けの会社にいるんだ?
と大騒ぎになっていた。

しかし、下っ端の管理者程度はそれを知らずに、
私がヘルニアで休憩時間にヘルメットを枕がわりにして、
横になっていた時、ヘルメットを蹴ってきたのがいた。

一瞬だったが、私も若かったのでクビにしようと思ったが、
社長がすぐに飛んできて、ヘルニアでと言った感じで仲裁に
入ってきたので、私は黙っていたが、
「ああいうのが多いのが現実だから」と言っていた。

社員の人からある日、「お前はここにいるべきでは無い。
こんな世界を変えてくれ」と言われた。

仕事はちゃんとしていたが、ここにいるのは他に働くところが
無い人の集まりだからと言っていた。
確かに指が無い人や、背中に入れ墨が入った元ヤクザたちは
何人かいて、熱い夏の日には死者が出ることもあるほど、
危険な仕事であった。

私は、こんな世界を変えたいとは中学の時から思っていた。
権力を振るう人たちを見て来た。父母もそうであったし、
目には見えないが確かに存在する権力に対して、よくない教育
の事例のようなものでしかないと知っていた。

出来る限りは闘ったが、私は敗北した。

しかし、今、妙な形で、犠牲者たちの怨念が現実社会を壊す
ように、色々な問題が出始めた。
父も晩年言っていた。
「医者がこんな形で食えない時代が来るとは思わなかった」

つまりは少子高齢化社会により、日本政府は、
「日本はギリシャのようにはならない」と言っているが、
同じ道を走りつつ、それに加えて問題も多く、最早対処不可能
な所まで来ている。

何故こうなるのか、理由は簡単だ。
犠牲が出ないまま何とかしようとしているからだ。

ここまで手広く問題が幾つもあるのでは、犠牲は出る。
それは日々進んでいる。
どうにもできない事を受け入れない限り、自体は悪くなる
一方になって行くことを、まだ分かっていない。

海外ドラマの『NUMBERS 天才数学者の事件ファイル
での主人公の父親であるアラン・エプスは都市開発の仕事
をしていた。

「何かを造ろうとすれば、何かは無くなりはするが、
新しい世界を受け入れない限り、何もかも失う」

と言った感じのセリフを言っていた。
このセリフはアラン・エプスが手掛けた公園が取り壊される
事になった時には主人公と共に反対運動を起こそうとして
いたが、色々考えた結果、受け入れることを主人公に
打ち明けた時の言葉になる。

時代の変化には追い付いていかなければ、滅びる運命しか
待っていない事は、哲学的にもそう言われているものである。

工事会社との癒着で仕事を得る人がいるが、必ず仕事を失う人
もいる。天下りに関しても同様で、本来、入れるべき場所に
天下りとして入ってくるため、誰かが犠牲になる。

その犠牲は無くさなければならない。
天下り問題も一掃しなければならないし、そういった古い考え
は全て消し飛ばさなければ、仮に今回の回避不可能な事態が
何年も続いた後の未来で、再び同じことを繰り返そうとする
奴等が出て来る。

人間は本来、楽に行きたいと思っている。
それに加えて欲望も尽きない。
議員として日本を正そうとするならば、誰もが知っている
このような問題に対して発言しなければならないはずだが、
現実では、沈黙する。

実に情けないと言える。議員になるための演説では大きな
事を言うが、現実的にそれを実行できる勇気のある人が
出て来ない限り、最悪の最悪まで行きついた時に、初めて
それらの問題に触れるだろうが、それでは手遅れになる。

今が大事だと本当に理解しているのか? と私は問いたい。
公言した事を実行するには勇気がいるものだが、国を想う
勇気はあるのか? 真に想っているのであれば、叩き潰される
覚悟で国民や腐り切った議員たちに言ってやれば、国民からの
支持は受けるはずだ。

この国では国民の力が集まれば、まだ犠牲は減らすことが
出来る。犠牲が出る度に留まるような者では役に立たない。
全ては分かっていて進み続けるしかない事を、前例として
現代を見続けてきたはずなのに、そう言った世界に屈する
者ばかりしかいない。

洋画「ソードフィッシュ」では、腐った政治家に対して、
我が身の事は考えずにテロリストに対抗しようとする男は
こう言った。

「任期は4年も続くというのに、愛国心は3日で無くなる」

この言葉は日本でも同じように言える言葉だと言える。
当選することが最終目標かのように、同じ過ちが繰り返されて
きた。長年に渡り、日本は腐ってしまった。

それは見えにくいものではあるが、絶対的に存在するもので
ある。仮に並の正義心しかない程度では、国を変える事等
できない。

ある哲学者の言葉にもこうある。

「文句を言われたくなければ、何も言わなければいい。
しかし、それは生きていると言えるのか?」

この内容は実に簡単ではあるが、自分のやりたいと思って
いることを何もせずに諦めるのは、精神的には死人同然だと
いうような意味である。

公言した事をやらないのは詐欺に当たらないのか?
ほとんど詐欺同然だと思うが、それが罰せられることは無い。

口でいうほど、現実で実際に闘うには犠牲も出るし、自滅も
する。何もかも失うことになる可能性も充分にある。
公言を実行に移さない議員など、何の為の議員をしているのか、
自問自答して欲しい。

思い出せ。本当にやると誓った事を忘れるなと言いたい。
とは言え、それが出来ないから今がある。

それにこの流れを変える人間は、特別な人間にしかできない。
リンカーン、織田信長、坂本龍馬、スノーデン等は、
絶対的な信念を持っていた。

それは人には分からないだろうが、自分よりも大事にしていた。
そして誰にも出来なかった事を彼らはした。
当然ながら、当時は悪者扱いされているに近しい状況でもあった。

要するに人の目を気にしていては、何も出来ないという
事になる。誰にもできないから自分がするしかないと彼らは
思っていた。

選挙演説で公言した問題など、それらに比べると実に簡単な事で
しかない。それさえも出来ない人間が政府の人間たちだ。

仮に、本当に現実を理解していて演説を支持する議員が、同じ
思いでいるのであれば、公言通りに動くはずであるが、
ただの虚言に過ぎないから、国民の心は離れていくだけでしか
ない。

スノーデン以外の彼らは、自分の夢を実現してから殺された。
いつ殺されても不思議では無かったが、平和や奴隷解放と
いった、誰にでも出来ることでは無い、確かな奇跡的な行動を
してから殺された。

力をつける前は、相当な反感を買ったと思う。
信長の比叡山焼き討ちは、あの当時の日本人で実行に移せた
のは信長しかいなかった。誰もが知っている問題に対して
本音で発言し、実行した。

よく伊達政宗がもっと早く生まれていればと言う話はあるが、
早く生まれていても上杉や武田、北条で苦戦しただろう。
京に辿り着くことは不可能であったと思う。

夢と現実の違いにより、諦めるくらいでは日本を変える事など
不可能だ。自らは当然ながら犠牲にして、周りが敵だらけに
なったとしても、公言した事は実行しなければならない。

国民との約束を簡単に破る議員ばかりで、議員になってからが
スタートだ。議員になって安心する中継など見るが、その度に
思う。コイツでは日本を変えることはできないと。

本来ならば、真剣な顏になるはずだ。地獄に自ら飛び込むのに
笑顔など出るはずがないからだ。
私はそれを体験したからこそ分かる。

地獄では想像以上の地獄を味わう事になる。
それを体験した人たちは大勢いるが、何とも言葉では
言い表せないものであるため、アインシュタインもその一人で
あるが、本当に自分を疑ってしまう程のもので、自分だけが
悪いのであって、私以外の人が正しいのか? 等のことを
心から思ってしまう。

そのような日々の連続を何度も何度も体験するが、慣れる
事は無い。その度に自分を疑ってしまう。精神異常者に
近しいほどまで心が消えていく。

私も何度もそういった体験はした。
人を理解するには、色々な事を自分自身で体験している
事によって一番理解できる。

理解はできるが、下手をすれば精神崩壊してしまう。
精神崩壊していった親友も実際に会って話して、理解した。
もう昔の彼は存在していないと思った。

日本は安全だからと言って、口先だけで生きるのは、
自分の首を絞めることになる事にまだ気づいていない。

タクシー業界が落ちる時に、本当に危険なのだと分かる。
一番、経済に対して、密接しているからである。

東京では今、タクシー運転手不足であるので、それは目立たない
ものではあるが、経済が潤っていれば、タクシーに乗る人も
増える。天候もそうだが、基本的には経済に左右されやすい業界
である。

私が地元に帰った時に、タクシーに乗った時、
今日初めての客だと言われた。午後三時を過ぎていたのにだ。

地方の方が車を持っている割合が高いので、
そういう事態になっている。広島市内ならタクシー乗り場で
次々と人が乗っているが、少し離れたら車を持っているのは
当たり前でしかないので、地方の田舎限定で言えば、既に
終わっている業種と言えるだろう。

東京でも今年、突然の値上げをした。全てに対しての値上がり
だったので、迎車でなければ、2,3百円程度増えたようだ。
また今年に1回は値上がりしそうではあるが、タクシー運転手の
意見では、出来るだけ値上がりは避けたいのが本音のようだ。

客足が遠のく恐れを抱いているようで、確かにこれ以上あがれば、
その可能性もあるとは言える。色々な業種に渡って波紋は広がる
一方である。誰もが安心できない世界へと変わりつつあるからだ。

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