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ドラマ「沈黙の艦隊」シーズン1のためのモーツァルト(現在内容更新中)

このドラマ「沈黙の艦隊」は出だしからクラシックガンガンかかっています。実はすべてモーツァルトなんですね。海江田四郎の趣味、という設定です。我が推し海江田艦長のためにも、自分なりに探してまとめてみました。


■物語の始まりにして最後「レクイエムニ短調 K.626」

エピソード1「やまなみ圧壊」にて海江田艦長のクラシックを聞いているシーンからスタートしますが、そこに流れていた曲。誰が誰にもしくはなにかに向けた「レクイエム」ということでしょうか?有名な「怒りの日」にも続く曲なので、よく耳にする一曲だと思います。
エピソード8でもラストシーン「行こう…嵐が待っている」のセリフから「本艦はニューヨークを目指す」までのシーンも「レクイエム」が流れます。消して明るい旅路にはならないであろうことを暗示しているかのような終わり方をします。

Ⅰ.入祭唱   1 レクイエム 0:00
Ⅱ.2 キリエ 6:01
Ⅲ.セクエンツィア   
  3 1.怒りの日 8:52   
  4 2.妙なるラッパの 10:51  
  5 3.みいつの大王 15:15   
  6 4.憶えたまえ 17:47   
  7 5.呪われし者 23:16   
  8 6.涙の日 25:55
Ⅳ.奉献唱   
  9 1.主イエス・キリスト 29:23  
  10 2.犠牲と祈りを 33:39
Ⅴ.11 聖なるかな 38:49
Ⅵ.12 祝せられさせたまえ 40:38
Ⅶ.13 神の小羊 45:52
Ⅷ.コムニオ  
  14 絶えざる光もて 49:47


■エピソード2より「交響曲 第41番 K. 551『ジュピター』」

エピソード2でライアン大佐に勧めた曲として印象的に使われてます。
そして潜航深度を偽装するためにぶちかました「第1楽章:Allegro Vivace」でこの戦闘はいままでの潜水艦戦とは違うぞ、と印象付けられるシーンでもあります。
「第2楽章:Andante Cantabile(08:44)」「第3楽章:Menuetto: Allegretto(17:15)」では穏やかに流れる曲に反して息詰まる潜水艦同士の騙しあいと不気味に横についていくシーバットにピッタリの一曲です。海江田艦長の「食らいつけ」のセリフにしびれました。操艦のシーケンスもかっこいいです。「潜横舵、上げ舵いっぱい」のときの笑みも最高です。
「第4楽章:Molto Allegro」で入江とライアン大佐の大立ち回りがあったりと展開を盛り上げるBGMでしたね。

  1. 第1楽章:Allegro Vivace(00:05)

  2. 第2楽章:Andante Cantabile(08:44)

  3. 第3楽章:Menuetto: Allegretto(17:15)

  4. 第4楽章:Molto Allegro(22:29)


■エピソード4より「交響曲 第35番 ニ長調 K385 『ハフナー』」

エピソード4「戦闘開始」の海江田艦長が魚雷発射の命令を出したところからこの「ハフナー」は始まります。曲の高まりとともに次々に原潜を航行不能に落とし入れていくさまは鮮やかでした。第1楽章が終わるところでフローティングアンテナに掛かる~第4楽章の自重で潜るのながれが気持ちいいですね。

1. 第1楽章:Allegro con spirito(00:03​)
2. 第2楽章:Andante (06:06)
3. 第3楽章:Menuetto (11:24)
4. 第4楽章:Presto (15:17)


■エピソード6、8より「交響曲 第40番 ト短調 K. 550」

まずシーバットが小笠原沖深度900メートルのシーンで流れます。すっかりライアン大佐とも仲良くなって(?)一緒に聞いていますね。海江田艦長も評しているように「陽気な絶望と絶望的な歓喜が混在している」明るい曲とは言えませんが、とても印象的な旋律です。
米海軍の攻撃が激しくなることを覚悟の上で東京湾に乗り込もうとする海江田艦長の決意を表しているのかもしれませんね。

そしてもう一度印象的なシーン、エピソード8で「やまと」はサザンクロスを脱出して本来なら隠密で相模トラフまで抜けていってもいいでしょうに、わざわざMolto allegroをガンガンにかけて脱出していきます。「自由の海に出るには壁を超えなければならない」のセリフが被さり米海軍と腹を探り合い、魚雷を発射、一番盛り上がるバイオリンのストリングスのところに爆発がかぶさるという粋な演出が光ります。

  1. 第1楽章:Molto allegro(00:05)

  2. 第2楽章:Andante(07:52)

  3. 第3楽章:Menuetto. Allegretto - Trio(15:39)

  4. 第4楽章:Finale. Allegro assai(20:05)



■池頼広のサウンドトラックも楽しい

オリジナルサウンドトラックもとても良く出来ていて、ドラマをすべて通しでみるとBGMを聞くだけで、どのシーンか鮮やかに浮かんできます。モーツァルトもよく融合していて聞き間違えそうになりました(笑)
AmazonMusicでチェックされてみると楽しいですよ。曲のタイトルも状況そのままで、見落としがありません(笑)

沈黙の艦隊サウンドトラック 池頼広作曲
アルバム • 38曲 • 1時間26分


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