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常勝軍団・読売巨人軍の時代は終わったのか

2023年9月29日、セントラル・リーグ3位の横浜DeNAベイスターズが勝利を収め、読売ジャイアンツの2年連続Bクラスが決定した。

ちなみにこの文章は、ちゃんと横浜さんの勝ちを見届けてから書き始めており、決して中の人は諦めてはいなかったのだが。泣きたい。

21世紀最多9度の優勝、18度のAクラスを誇る、所謂「常勝軍団」であった読売ジャイアンツ。

しかし近年、私の感覚では「〇っしょいベースボール」(平仮名は皆さんご自由に当てはめて下さい)あたりから勢いに陰りが見える...

前回の2年連続Bクラス

前回の2年連続Bクラス達成は、2005,2006年シーズンまで遡る。

史上最強打線」と称され、259HRを記録した超重量打線軍団を擁するも、3位に終わった2004年シーズン。

同年から新たに読売ジャイアンツを率いていた堀内氏は、「投手を中心とした守りの野球」を掲げながらもチーム防御率4.50と不甲斐ない成績に終わったため、オフにMLBで抑えの経験が豊富だった「ダン・ミセリ」を獲得するなど、逆襲に燃えたのであった。

...しかしご存知の通り、2005年シーズンはさらに低迷。前年オフの球界再編騒動や一場事件、シーズン中の「空中分解」により、球団史上初の80敗を喫し、5位に終わった。

3年契約のうち1年を残し堀内氏は監督の座を退き、第二次原政権へ。

そしてフロントは大補強を敢行。
投手陣ではオリックスを自由契約となった先発投手ジェレミー・パウエル、FA宣言した西武の抑え投手豊田清、中日からは野口茂樹。

野手陣はロッテから主砲李承燁、守備職人小坂誠をそれぞれ獲得。

清原・ローズ・江藤を自由契約とし、事実上の「チーム解体」を実行、負けられないシーズンの開幕を迎える。

...しかし、こちらもご存知の通り、負傷者が続出する不運に見舞われ球団史上初の4年連続V逸を喫した。

そして迎えた2007年からは...栄光の3連覇を達成したのであった。この話は次の機会に、としておく。

意地を見せてくれ。

...前置きが長くなったが、また2年連続Bクラスを喫した読売ジャイアンツ。この2年間、チームは空中分解もしていないし、不祥事があった訳でもない。

如何にして...というところは、この文章を読んでくれている皆さんの方がお詳しいはず。

まあ、リリーフ陣だろう。

リードが悪いなどというデータの無い分野の批判はしたくない。

冗談はさておき、思えば、2007〜2009の3連覇時も、2012〜2014の3連覇時も、それぞれ「風神雷神」「スコット鉄太郎」といった磐石リリーフ陣を築いていた。

しかし今期は新外国人の不調や前年鮮烈デビューを飾った大勢の故障&不調も響き、リリーフ防御率はリーグ最下位の3.83。

優勝した阪神タイガースさんのリリーフ陣は、防御率2.31を誇っているだけに、大きな差が伺える。

そして、「得点圏打率の低さ」も大きな痛手となった。

↓はセ・リーグの得点圏打率10傑。

セ・リーグって5球団なんですね(泣)

読売ジャイアンツはチーム本塁打数は12球団ダントツ1位の163本を誇るが、得点数はリーグ3位。

単発打線感の否めない一年だった。

2022年シーズン終了後、フロントは原監督の退任を慰留したにも関わらず、補強は外国人数人とベテラン選手のみ。

リリーフ陣の不調も、実質の原因は元を辿ればここにあるといっても過言ではないだろう。

育成と発掘」をスローガンとして望んだようだが、そんなものはどの球団もスローガンにせずともやっている。

貯金があるという話は何処へ行ったのだろうか。

読売ジャイアンツらしく、批判覚悟(ルールの範囲内なんだが)でバウアー、オスナ等契約が切れる投手陣の補強に挑戦して欲しい。それがファンへの「意思表示」であり、仕事である。

明るい材料はある!

しかし、この2年間、山崎伊織、門脇誠、秋広優人、船迫大雅など数多くの若手選手が台頭。

衰えが見え始めてもおかしくない34歳・坂本勇人はシーズン途中の三塁転向も功を奏し衰え知らず。

主砲・岡本和真はMVP級の活躍を見せるなど、前述の2005,2006年よりは格段良いチーム状態だろう。

サヨナラ勝利も多く、楽しい試合も沢山見させてもらった。その点もちろん、選手の皆さんには感謝しかない。

個人的今季のターニングポイントは、坂本勇人の劇的逆転3ランという今季NO.1試合の後に2連敗を喫し、交流戦優勝を逃したところだと考えている。

最後に

つらつら述べましたが、想いは一つ。優勝しましょう。絶対に。

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