カーライフYOU

「44歳、一人暮らしから車生活をスタート。自由でシンプルな新生活に挑戦中。車上生活のリアルな体験談や日々の気付き、工夫をシェアします。」

カーライフYOU

「44歳、一人暮らしから車生活をスタート。自由でシンプルな新生活に挑戦中。車上生活のリアルな体験談や日々の気付き、工夫をシェアします。」

マガジン

  • 44歳車中生活の日々

    44歳で家を手放し、ワゴンRでの車中生活を始めた一人の男の記録。狭い車内での暮らしの中に見つけた小さな幸せ、日々の試行錯誤、そして夢や目標に向かって進む姿をリアルに描きます。寒さや不便さと向き合いながらも、固定費のない自由な生活に挑戦する様子は、心に響くものがあるはずです。人はどこまで環境に順応できるのか?小説風の語り口で綴られるこの物語は、車中泊やミニマリスト生活に興味がある方、そして新しい生き方を模索している方におすすめです。

最近の記事

車中生活22日目:迷いの中の光

冷たい風が車の隙間から微かに入り込み、寝袋の中で縮こまりながら目を覚ました。気づけばもう11月も終わりに近い。車中生活を始めてから、朝晩の気温の変化が日々のリズムの一部になりつつある。この狭い空間にもすっかり慣れてきたけれど、心の中には未だに消えない何かがある。 今日はいつもと変わらない1日だった。どこかで仕事を済ませ、また車に戻り、カーテンを閉めてランタンの光を灯す。それだけの繰り返し。頭の中には「夢や目標」といった言葉が渦巻いているが、それが具体的に何なのか、自分でも分

    • 車中生活21日目:朝陽に照らされた孤独な挑戦

      静かな朝、車の中はほんのりと暖かい。寒さが日に日に厳しくなる中でも、太陽の光が窓を通して差し込み、冷えた空気を少し和らげてくれる。車内という小さな世界で目覚める朝は、家にいた頃のような快適さはないけれど、今の僕には必要な安らぎがここにある。 車中生活を始めて21日。最初は不安や孤独に押しつぶされそうだったけれど、今ではこの生活に少しずつ慣れてきた。困ることは多い――食事、お風呂、電気。でも、それでも僕は不思議と「大丈夫だ」と思えるようになってきた。家がない生活は、一般的には

      • 車中生活20日目 ― 朝の暖かさと自由の定義

        薄曇りの朝。フロントガラス越しに見える街の景色は、どこかぼんやりとしている。車内はいつも通りの狭い空間だが、寝袋の中で温もりを感じながら目を覚ます瞬間は、家にいた頃よりも心地よいとすら思える。人は変化に慣れる生き物なのだろうか。それとも、これは自由への新しい形なのだろうか。 「車中生活は自由だ」と言い切る人もいるが、僕にはまだその答えが出ていない。自由と不自由の境目が揺らぐ中で、僕なりの車中生活のメリットとデメリットが浮き彫りになってきた。 固定費の呪縛から解放されて

        • 「車中生活19日目――小さな空間に宿る幸せ」

          冷えた空気が頬を刺す朝だった。車窓を流れる曇った空の景色をぼんやり眺めながら、僕は寝袋にくるまったまま深呼吸する。エンジン音が遠くから聞こえる。周りの車は寒さをしのぐためにアイドリングを続けているようだ。 けれど、僕はエンジンをかけない。ガソリンがもったいないという理由もあるけれど、それ以上に、この静かな空間を壊したくないのだ。冷えた車内で過ごすのは決して楽じゃない。けれど、そんな中でぬくもりを見つけるのが僕の日常の一部になっている。 今日はふと考えた。車中生活が始まって

        マガジン

        • 44歳車中生活の日々
          25本

        記事

          「冷たい空気と温かい夢」

          車中生活をはじめて18日目。 朝、目が覚めると車の窓ガラスが薄っすらと曇っていた。外はこれまでの温もりが嘘のような冷たい空気。今日はいつもより寒さを感じる。11月の冷え込みが本格的にやってきたのだ。 エンジンをかけると、車内にじわじわと温風が流れ込む。けれど、それも一時の慰めでしかない。この寒さ、簡単には退散してくれそうにない。だが、不思議と嫌ではない。寒さそのものを楽しもうとする自分がいることに気付いた。これも車中生活の一部、そう思うと些細なことすら愛おしい。 夜にな

          「冷たい空気と温かい夢」

          車中生活17日目 - 癒しを求めた男の軌跡

          夜空に浮かぶ満月を車窓越しに眺めながら、俺は今日も小さな家――いや、俺の全てが詰まったこの車の中で一日を終えようとしていた。この狭い空間が、これほどまでに心の安らぎをもたらすとは想像もしていなかった。 一昔前の俺は、きっとこんな生活なんて想像もしていなかっただろう。仕事に追われ、家族と暮らし、当たり前の日常を送る。それが幸せだと思い込んでいた。でも、人生の歯車は音も立てずに狂っていくものらしい。 病という闇と、家族の光 最初はただの疲れだと思った。仕事のストレスもあった

          車中生活17日目 - 癒しを求めた男の軌跡

          車中生活16日目:雨音に揺れるランタンの灯り

          朝から降り続く雨が、仕事の終わりを告げる頃にはさらに強くなっていた。雨に濡れたワゴンRのフロントガラスをワイパーがリズミカルにかき消す。その音を聞きながら、いつもの車中泊スポットへと向かう自分がいた。 「ただいま」と、無意識に心の中でつぶやく。この狭い空間が今や自分の家だ。車を停め、カーテンを引き、ランタンのスイッチを入れると、柔らかなオレンジの光が車内を包み込む。雨の音が遠のき、外の世界と切り離されたような安心感が広がった。ランタンの灯りの中で弁当のフタを開け、箸を手にし

          車中生活16日目:雨音に揺れるランタンの灯り

          「僕のヒーローアカデミア」と雨の夜—狭くも自由な車中生活の日々

          いつものように、車中で目を覚ました。外は暗く、曇った朝の光が窓をぼんやり照らしている。昨夜から続いていた雨は夜の間に止んだらしいが、空はまだどんよりとしたまま。こんな日は、何か温かいものでも胃に収めて少しでも活力を得ようと、インスタントカレーを作ることに決めた。 インスタントカレーが煮えた香りが車内に漂う。狭い空間だからこそ、この香りが余計に充満し、カレーのスパイスが鼻腔に心地よく広がる。これが不思議と「家」らしく感じさせてくれるものだと思う。カレーを食べながらふと感じるの

          「僕のヒーローアカデミア」と雨の夜—狭くも自由な車中生活の日々

          車中生活14日目:44歳の男が選んだ“家を捨てた”物語のはじまり

          曇り空が一日を包み、夜になる頃には静かに雨が降り始めた。窓を少しだけ開けてみると、微かに雨音が聞こえ、周りの世界がしっとりと静まる。今日の1日は特別なこともなく、ただ車内でのんびりと過ごす時間が流れていった。 車の中は、自分だけの小さな城。この14日間でその感覚がだんだんと染み込んできた。少し前までは広い部屋の壁や天井に囲まれていたけど、今はすぐそばにカーテンや窓、ルーフがあって、それがむしろ落ち着く。もともと狭い場所が好きで、子供の頃は押し入れの中に入って遊ぶのが楽しかっ

          車中生活14日目:44歳の男が選んだ“家を捨てた”物語のはじまり

          車中生活13日目 ~意外と慣れてきた不便さと満喫の一日~

          2024年11月13日、車中生活もついに13日目を迎えました。今日は運よく仕事がお休み。普段、移動や仕事でほとんど車の外にいるので、今日は1日車の中で過ごすことに。何をするでもなく、ただゆったりと「家」の中で過ごしているだけなのに、新鮮な気持ちが湧き上がってくるのが面白い。こんな生活の中で、小さな喜びや気付きがポンポン出てきます。自分でも「車生活にここまで慣れるなんて」と驚く反面、不便さに直面する瞬間ももちろんあり、ハラハラしながらも妙に充実している毎日です。 「不便」を「

          車中生活13日目 ~意外と慣れてきた不便さと満喫の一日~

          車中生活12日目:網戸デビューで快適度アップ!これで夜の虫ともおさらば?

          ここ最近、なんだか夜の冷え込みが少し和らいできた気がする。車中生活をスタートした時は寒さ対策を重視していたけれど、予想に反して、ここ数日はむしろ夜が暖かくて窓を開けて寝ているほどだ。だけど、車中生活で窓を開けて寝るには一つ、大きな問題があって――「虫」だ。 そこで、車中生活のスタート時に「これは絶対必要だ!」と思って、まず購入したのが「車用の網戸」だった。この網戸、車のドアに被せるだけでぴったりはまるタイプで、装着もすごく簡単。窓を開けても虫が入ってこないから、安心して夜風

          車中生活12日目:網戸デビューで快適度アップ!これで夜の虫ともおさらば?

          車中生活11日目 — 初めての寝袋体験レビュー!

          車中生活も11日目に突入。やっとAmazonから届いた寝袋と、追加で頼んでいたカーテンを迎え入れて、昨夜はワクワクしながら新たな相棒で初めての夜を過ごしました。寝袋ひとつでどれだけの暖かさが変わるか、これは今後の生活にとっても大事な試金石。といっても、昨夜は予想外に暖かい夜で…もはや暑いくらい! 初の寝袋体験 〜想像以上の暖かさに驚き〜 寝袋を開けた時点で「これで大丈夫かな?」という一抹の不安はありました。特に車中泊を本格的に始めるにあたり、冬の寒さはやはり避けて通れない

          車中生活11日目 — 初めての寝袋体験レビュー!

          車中生活10日目|寝袋とカーテン、ついに到着!初めての防寒装備

          車中生活も早いもので10日目に突入しました。気がつけばもう1週間以上、ワゴンRの中で寝泊まりしているんですよね。最初の頃はベッドのある生活が恋しかったし、思い通りにいかないことばかりで「本当にやっていけるのか?」と正直思っていました。でも、日が経つにつれ、少しずつ車中生活にも慣れてきて、まるでこの小さな空間が自分の「家」になりつつあるような感覚です。 念願の寝袋とカーテンが到着! 今日、ついに待ち望んでいた寝袋とカーテンがAmazonから到着しました!いつも使っている運転

          車中生活10日目|寝袋とカーテン、ついに到着!初めての防寒装備

          車中生活9日目:少しずつ揃う「移動する我が家」の装備

          車中生活を始めて9日目。生活に必要なアイテムが少しずつ揃ってきています。今日は仕事を終えてから車中生活のためのアイテムをネットでいくつか購入しました。まず、ずっと欲しかった「寝袋」をようやくAmazonでポチリと注文。どうやら明日には届くようで、待ち遠しい気持ちでいっぱいです。さらに、車内のプライバシーを守るためのカーテンも注文しました。車内での生活を続ける上で、こうした小さな装備品があるだけで、随分と快適さが増します。 今の時代、ネットショッピングの利便性は本当にありがた

          車中生活9日目:少しずつ揃う「移動する我が家」の装備

          車中生活8日目:心の葛藤と冬の到来を前にして

          車中生活を始めて1週間と1日が経ちました。昨日の夜は本当に寒く、深夜には冷気がじわりと体を包み込み、眠りから覚める瞬間が何度かありました。毛布をきつく巻きつけ、体温を保とうと努めましたが、それでも寒さは容赦なく体にしみ込んでくる。車中で迎える冬の冷え込みがこれほど厳しいものだとは、実際に体験して初めて分かることです。 今日の日中は幸運にも暖かく、冬の厳しさを少しの間だけ忘れさせてくれました。しかし、これからは寒さが日常になるのが目に見えています。夏の暑さも確かに厳しいですが

          車中生活8日目:心の葛藤と冬の到来を前にして

          車中生活1週間目:冬の寒さ対策と快適睡眠への工夫

          車中生活に挑戦して1週間が経ちました。この11月の初め、日中から冷え込む日が増えてきたことを実感しています。まるで季節が急に冬へと変わったかのように感じられ、寒さ対策がこれまで以上に重要になってきたようです。 私は現在、エアーマットと家から持ってきた毛布を使って車中で寝泊まりしています。しかし、今日の寒さで感じたのは、これだけでは十分な防寒対策にならないということです。冷たい空気が車内に染み込み、体温がすぐに奪われてしまうのです。特に夜間は、寒さで目が覚めることもあり、快適

          車中生活1週間目:冬の寒さ対策と快適睡眠への工夫