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【ネタバレ有】青い空のカミュ・感想①

エロゲ感想第一弾目は、今年の10月にプレイした作品「青い空のカミュ」
短いゲームですが色々考えながらプレイすると、1~2週間ぐらいかかったかな?他の感想見てると一日で終わったという声もありました。

以下、ネタバレありますので未プレイの方は読まない方がいいかもです。


全体的な感想

プレイ後、どんな話だったかをざっと説明するなら、ゾンビもどきが襲ってくる不条理な世界にいきなり迷い込んだ少女二人が、数々に起こる恐怖体験を『幸運』の力で切り抜け、それぞれの『幸せ』を見つけていく話。

サバイバルを通して彼女たち自身の考えや悩みと、カミュ・宮沢賢治・新美南吉などの文学戯曲の思想を少しずつ織り交ぜながら(私はそっち方面の知識には疎いのでググりながら読んでました。文学に理解があればこの物語をよりたのしめるかもしれません。)少女たちが幸せの意味を考えていく3日間ー。哲学的な部分だけでなくハラハラする展開もあり読んでいて楽しかったです。
最後はアフターエピソードも無くあっけなく終わってしまいましたが、
「そういえばあれってどういう意味だったんだろう」と後から色々考えさせられました。

PRODUCT面での感想

◆CG

まず公式を見れば分かることですが、CGがめちゃきれい。特に青の世界とBGM『貝殻時計』が流れるところは本当に幻想的。
水や光の表現も綺麗でイベントCGも多く「このシーンも一枚絵つけてくれるんだー!」っていう感動が!逆パターンで残念なことはよくあるけど・・。

てかキャラデも絵もシナリオもその他もろもろあらゆる要素を〆鯖コハダ先生がやってるのすごすぎ。こんなことってある?複数人で仕上げるのも大変そうなのに・・。本当にお疲れさまでしたとお伝えしたいです。

◆音楽・BGM

主題歌のタイトル『完璧な世界』ってどういうことや?って最初謎でしたが、プレイしてみたらなるほど・・。燐役の榊原ゆいさんが歌ってるのも
そういうことだったのか、と。
挿入歌の『例えば月の階段で』EDの『青い空のカミュ』どちらも透き通った爽やかな楽曲。作品によく合った歌楽曲でした。
好きなBGMは、先ほど挙げた『貝殻時計』と『アトモスフィア』
世界って綺麗だなぁ・・と感じさせてくれます。
あと余談ですが、ハラハラシーンが去って『荒野のオオカミ』が流れると「あ、もう安心していいんだ・・・」ってなったw

◆キャラクター

ロリィなデザインかわいい!このキャラでシリアスサバイバル系というのも作品の魅力ですね。最後まで読むとわかるけど、ヒロインは燐で蛍が主人公…なのかな。蛍ちゃんはちょっとモジモジ気味で少しじれったい時があったけど、燐は割と行動的なのでそこで上手くバランス取れてた気がする。
それでも最後に現実世界に目を背けてしまったのはアクティブに動いていた燐。どちらかというと座敷童子家系の蛍の方が神様ちっくな非現実的な存在だったのに、現実世界に戻れたのは蛍だった。読んでいくうちに何となく予想は付いていたけど、後から考えるとそれが意外でしたね。

蛍は最終的には、幸福を留める神様の力なんて要らなくて、どんなに苦しい世界の中でも燐のことがただただ大事で大好きだった。
失うものが無かった彼女が、初めて燐という大切な存在を失ったことでどうなってしまうんだろう・・とアフターが見れなかったのは気になりますが、
前を向いて生きていって欲しいと思いました。

◆システム面など

これについては結構うーんな部分がありました。
まずグリッチ演出。クリア後にHPで名前を知りました。
プレイ中「この丸に囲まれた→何?」って思ってテキトーにクリックしてましたがw個人的には無くてもいいような気がしました。
内容も割と重要な要素が多かったので、次のシーンで視点が変わっても
特に違和感はないかと。なぜ飛ばしてもいい仕様にしたのか謎。

あと、セーブした所から始めた時に前の分のバックログが表示されなかったり、バックログから前のシーンにジャンプ出来なかったりと2019年のゲームにしてはちょっと古いかも?

(あと、これは絶対にほとんどの人は気にしない所だとは思いますが・・
立ち絵の蛍ちゃんの乳袋が・・気になる!!
乳の部分だけヒートテックみたいなのびーる素材になってないか?可愛い制服なのに勿体無い。燐が普通だから余計に浮いて見えるというか。乳袋自体は特に珍しいもんでもないですが、この作風には合っていないかなーと思いました。)

以上、ざっとした感想を書いていきました。
最後の部分は乳袋好き派の方には申し訳ないです。

次は「この言葉ってどういう意味だったんだろう?」という部分に
スポットをあてて書いていきたいと思います。

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