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【エクストラ】5000字超・全文無料 いろいろへんげカクレオンの考察

どうも、星見です。今回は大好きなポケモンであるカクレオンの活かし方についていくつかにわけて考察しようと思います。「いろいろへんげ」のカクレオンはスタンダードにあったころから一部で使用されており、独自の強みを持ったカードであるので様々なカードとの組み合わせによってエクストラでも活躍させられるのではと思います。



いろいろへんげとは

簡単に言うと「ついている"基本"エネルギーのタイプになる」特性です。いくつか注意が必要な点があります。
・参照するのは基本エネルギーのみ
 →ルミナスエネルギー等の虹エネルギーは意 味ない
・基本エネルギーを1枚以上つけると無色タイプは無くなる
 →パワフル無色エネルギーなどの打点補助✕
・特性がなくなれば、当然タイプは無色のみに
 →ソーナンスやサイレントラボに注意といった具合です。上ではどちらかといえば欠点的な部分にフォーカスしましたが、強みも勿論あります。主に
①弱点をついて大ダメージを狙いやすい
②タイプ指定のトレーナーズや特性の恩恵を同時に複数得られる
ところです。これらの強みから相性のいいカードを考えていきます。

相性のいいカード

特に相性が良いカード

型に限らず相性の良さそうなカードです。

・「かさねぬり」ドーブル
マブダチのような相性の良さ。バトルコンプレッサーで基本エネルギーをトラッシュに落としておけばどんなエネルギー加速とも組み合せて好きなタイプにできます。たねでHP90以下なのでサーチも復帰もしやすく、どんな型でも入れたいカードだとおもいます。このカードむちゃくちゃ好きです

・バトルコンプレッサー
カクレオンと相性がいいというよりドーブルの「かさねぬり」と相性がいいカードです。さっさと基本エネルギーをトラッシュに落として自由に貼り替えられるようにします。

・カプ・コケコ◇
トラッシュの雷エネルギーを2体に加速できる壊れポケモン。エネルギー加速が少ない型なら入れたい

・ラブトロス
最近カクレオンについて考察するきっかけになったカードです。相手の場と自分の場に同じタイプのポケモンがいると200点でます。相手にあわせてタイプを変えられるカクレオンと相性がいいです。カクレオンの最大の弱点である「環境デッキのレジドラゴVstarに非常に弱い」という点を少し克服しつつ、特性無効系にも強いです。レジドラゴVstarやタケルライコex等、フェアリー廃止後の高HPのドラゴンタイプのポケモンはカクレオンではワンパンどころか3パンすらできないこともあり辛いですが、ラブトロスなら2パンできます。ドラゴン要求のために汎用的なドラゴンポケモンであるシャリタツを入れるといいと思います。
特性無効はおもに「かまんのかべ」のソーナンスと「ダストオキシン」のダストダスになりますが両方ラブトロス自身が要求を満たせるためカクレオンが機能しなくても突破できます。

・レベルボール
特に他のボールより優れてる点として、HP制限内で相性のいいドーブルも対象にでき進化後のポケモンなども手札に加えられることがあげられます。「アビスハンド」のオクタンやジラーチEXとも相性がいいです。

・レスキューキャリー
レベルボール同様、ドーブルとおなじHP90に着目したカードです。2枚を同時に復帰させられます。また、後述の弱点強化枠のユクシーやそれにともなうアグノムエムリットをグッズで2体復帰させられるのがかなり協力です。

・シャクヤ/グラジオ
正直ここにサポート権は使いたくないですが、相手にあった基本エネルギーがサイドに落ちていて弱点をつけませんでした!では意味がありません。基本的にはどのエネルギーも枚数をしぼると思うので入れたほうがよさそうです。

・ピーピーマックス
エネルギー多めのデッキ構成なら検討です。多色構成と相性は悪目ですが、技自体は何色でもいいですし何色がついても「かさねぬり」で好きな色に変えられます。

①弱点をついて大ダメージを狙いやすい

これについては大きく2種類あります。1種類目はポケモンのどうぐで、ばつぐんグラスです。弱点を2倍ではなく3倍で計算できます。カクレオンの「かいてんアタック」は90点ですから、3倍で与えられれば270点でます。Vstarまでは無理ですが一部TAG TEAMまで倒せます。
1枚で3倍にできる手軽さは魅力的ですが、欠点として打点がVstarラインに届かないこと、それをどうぐで補えない(グラスつけてるから)こと、どうぐをサーチできるカードをいれる必要があることなどがあげられます。


2種類目は4倍計算できる特性です。3つ存在しており、さらに2種類にわけられます。共通する利点としてカクレオンに他のどうぐをつけられること(隠密フードやちからのはちまき等)、復帰に必要なのは汎用的なポケモン回収系のカードで良いことが挙げられます。以降2つについてわけて説明します。

1つは2進化ポケモン1体で成立する特性で「たいこのことわり」のカブトプスと「アレルギーパニック」のラフレシアです。両方2進化ですがカブトプスは「ポケモンけんきゅうじょ→カブト→進化」やオムスターVの「げんしのみちびき」などの特殊なルートがあったり、ラフレシアは普通の2進化ポケモンなのでΩ連打エヴォリューションやふしぎなアメによる進化、草タイプなのでモクロー&アローラナッシーGXの「スーパーグロウ」で出すこともできます。
ベンチ消費1面なのでほかのシステムポケモンとの共存はしやすいですが両方とも後攻1ターン目で立ててから攻撃を行うことはできませんし、復帰がやや面倒です(とくにカブトプスはキツイ)。

もう1つはたね3体で発動するユクシーの「ひみつのテリトリー」です。アグノムエムリットがいると発動する特性です。
・リップやスイレンのおせわ等で復帰しやすい
・超タイプなのでソーナンスの「がまんのかべ」の影響を受けない(どうぐが空いてるのでカクレオンに隠密フードをもたせることもできる)
ことがカブトプスやラフレシアとの違いです。が、3体そろってる必要があるのでベンチ枠を多く割く必要があります。

②タイプ指定のトレーナーズや特性の恩恵を同時に複数得られる

ダークパッチやエレキジェネレーターなどスタンダードにもタイプ専用の強化カードが存在しますが、これらの恩恵を受けたいだけ受けられるのがカクレオンの強みです。おもにここでデッキの型を決めて弱点強化枠を調整したほうがいいかもしれません。ここでは基本エネルギーを全色ないし多色入れることを前提にカクレオンを補助できるタイプ指定のカードについて触れます。

・炎
かなり多く、おもに溶接工やマグマの滝壺、ボルケニオンEXがあげられます。マグマの滝壺は2枚目以降の加速専用ですが、溶接工を使うための炎の結晶や火打ち石は汎用よりもパワーが高く強力です。ボルケニオンEXはタネで30点強化でき、マグマの滝壺との相性もいいです。

・水
アオギリの切り札でセグレイブを立てるコンボから無限にエネルギーを加速できます。エネルギー加速に毎回サポートがいらないのは楽です。ただ、アオギリの切り札成立の要件を満たすためのカードやエネルギーを手札に戻すためのカードを使いながら弱点強化を立てるのは要求値が高めです。

・草
エネルギー加速のサポートはナタネの活気、ポケモンなら「はるらんまん」のチェリムや「ボルテージビート」のゴリランダーが挙げられます。チェリムは耐久がかなり低い代わりに1進化のためミツルを使えば後攻1ターン目から立てて攻撃できる、ゴリランダーは山札から直接加速できることが魅力です。弱点強化をラフレシアにするとデッキ全体にシナジーがあるかもしれません。Ω連打エヴォリューションからラフレシアとゴリランダーを両方立てられます。

・雷
全体的に噛み合わせが良くないです。エレキパワーは消費系ですが、ボルケニオン等と違いベンチ枠を食わず高い打点上昇にできます。

・超
次元の谷が強力で、エネルギー加速手段としては「アカシックセンス」のネイティオが無難そうです。エクストラでは超タイプというだけでかなり優遇されて(専用のサーチが2種類ありそれでカプ・テテフGXが持ってこれる、ソーナンスの「がまんのかべ」を貫通できる、次元の谷がある)いますが、さらに弱点強化手段のユクシーと相性がいいです。

・悪
ダークパッチやアンズの秘技のエネルギー加速があり、ブラックマーケット◇はカクレオンをサイド0ポケモンにできます。全体的に攻撃的でパワーの高いカードが多いため、カクレオンを活かしたいだけならムゲンダイナVMAXのデッキでいいかなという気がします。

・闘
エネルギー加速にかなり難のあるタイプです。ただ、打点補助はそれなりにあり格闘道場やストロングエネルギー、ディアンシー◇はかなり強力です。また、きあいのタスキをつけて2回攻撃することも可能です。ちなみに弱点強化枠ではカブトプスが同じタイプですが、特に相性は良くありません。

・鋼
メタルソーサーが強力で、「メタルトランス」のドータクンがいれば1枚目から加速可能です。また、「メタルチェーン」のドータクンもはがねポケモン指定ではないので1枚目から可能とドータクンがとにかく強いです。また、進化前のドーミラーには壊れ特性「ぬけがけしんか」があり後攻1ターン目にドータクンをサポ権を残して立てれます。ただ、鋼タイプは耐久系の強化カードが多くその辺とは相性が悪いので相性のいいカードの数自体は少なめです。

・無色
投稿時点では発表段階の新弾「ステラミラクル」で強化されるタイプです。無色強化というだけでなく多色エネルギー強化もありそうです。ガラスのラッパはカクレオンの元タイプと相性が良く、アカマツは多色要求に答えられるエネルギー加速ということでかなり相性のいいサポートです。ただ、ガラスのラッパはエネルギーがついたカクレオンに加速できないことに注意が必要です。デッキ全体を「無色軸」といえるほど無色系のカードでかためることは難しそうですが、相性のいいカードは増えそうです。

・ドラゴン、フェアリー
ドラゴンは強力なカードが多数ありますがダブルドラゴンエネルギーやワタル◇などは元タイプがドラゴンでないと意味ありませんし、汎用的なカードも少ないです。フェアリーは基本エネルギーはありますが、タイプ指定の強化カードは少なめです。カルネやワンダーラビリンス◇、ワンダーエネルギーは強いですが軸にするのは難しいという印象です。


エネルギー採用枚数について

基本エネルギーを複数種類採用することが前提で、何枚ずついれるべきかという話です。
基本的には全て1枚ずつでいいです。「かさねぬり」があればわざわざ手札に戻さなくてもいいです。サイドに落ちた分はシャクヤやグラジオで回収するほうが上手く割り切りながら枠を削れます。ただ、例えば溶接工などをいれた炎軸の場合は炎エネルギーの枚数を増やすことになると思います。そうなるとエネルギーの枚数がかなり多くなってしまいます。そのため、不必要なエネルギーは採用しないことも検討すべきだと思います。弱点をつけないと確実に勝てない高HPポケモンの量で調整する感じになるかと思います。

優先順位

どうせ弱点をつけないとワンパンできないのでなるべく全種採用したいですが個人的には以下のような感じかなと考えてます。

雷=悪=フェアリー=草>闘>その他

・雷
ルギアVstar等の弱点をつける上に、カプ・コケコ◇で加速できます。カプ・コケコ◇入れるなら必ず2枚以上

・悪
最もHPが高い330点ラインで環境に一定のシェアを持っているのがこくばバドレックスVMAX、ミュウVMAX、リザードンex(悪)ぐらいでうち2つに弱点をつけます。弱点3倍だけなので火力補助か4倍の必要アリです。

・草
リザードンex(悪)の弱点つけます。概ね悪の項目と同じです。

・フェアリー
アーゴヨン&アクジキングGXやガブリアス&ギラティナGX、アルセウス&ディアルガ&パルキアGX(以下略称で書く)の弱点をつけます。アゴアクジやガブギラは3倍でワンパン、三神は3倍+火力補助以上でワンパン可能です。

・闘
多く採用されているデデンネクロバットの弱点をつけます。弱点強化無しの2倍180点でワンパンできるので入れ得感強めですが、ラブトロス等サブアタッカーがいればそっちでワンパンできるという考えもあります。

・鋼
パオジアン、セグレイブとアオギリセグレイブのメインポケモンを両方ワンパンできますが耐久はそこまで高くないのでラブトロス+ちからのハチマキとかでもいいです


終わりに

サンプルリストは順次公開しようと思います。作ってみている感覚としては、かなりデッキ枠が厳しいと思います。投稿時点ではエクストラはサマヨールワンキルによって世紀末のような状態になっていますが、元々はいろいろなカードの組み合わせを楽しめるフォーマットのはずです。カクレオンひいてはエクストラのカードについて楽しいデッキづくりをする人々にとって少しでも面白いと思えるものだったらよいなと思います。

誤字指摘等のご連絡はTwitter:@VjA395までお願いいたします。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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