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0164;人類とともにあった皮革。

ども、お昼ご飯を迷う、佑吉です。

今まで届けられるお弁当で、決まったものを食べていたので
自分で自由にご飯をしないといけなくなると
選択肢が増えてしまって、迷ってしまいます。

さて、本日は「皮革」についてお話していこうと思います。
この皮革、ヒトでいえば皮膚の事ですよね。
なので、よく見る牛の本革や羊皮、馬、豚などの家畜に限らず
ジビエなどで食べられる、鹿やイノシシなどの皮革も
財布などの小物になって売られています。
あと、高級皮革といえばワニ、蛇などでしょうか?
この他にもカンガルーやウサギ、イタチ、キツネなんかもありますよね。
今は禁止されていますが、ラッコの毛皮は毛の密度が高く
とても保温性が高かったため、防寒具として重宝されていたそうです。
珍しい所で行くと、魚の皮も使われてきた歴史があるようで
鮭の皮革を靴のようにして使用していたようで
初めて見た時は、とてもビックリしました。
更に、ちょっとグロテスクな話になってしまいますが
先日発掘されたスキタイ人の遺跡から出てきた皮革は
分析の結果、ヒトの皮膚だったそうで
人類は、手に入る皮革はどんなものでも使用していたようです。

このような様々な皮革を、人類は使用してきましたが
今のように柔らかく加工しやすい皮革を使えるようになったのは
19世紀になってからで、薬品によってなめしていました。
その代表として、金属のクロムで行うクロム鞣しが有名です。
この鞣し方法は、軟らかく耐熱性もあり、染色も容易なため
現在、最も重宝されている皮革の鞣し方法です。
この方法が開発される以前は、タンニン鞣しや燻煙鞣しなどがあり
植物の実や皮などからタンニンを抽出し
それに漬けこむことによって行うタンニン鞣し
煙でいぶすことによって行う燻煙鞣し、などがありました。
その更に前の時代、狩猟採集などの時代では
皮革を乾かすことが主な方法だったそうです。

これらの方法によって、少しでも皮革を腐りにくくすることが目的でした。
皮革は、基本的にタンパク質で出来ているため
細菌にとってはとてもいい栄養源になり
適度な熱と水分が加われば、一気に繁殖することができてしまいます。
この腐敗との戦いが、鞣し技術を進化させてきました。

また、乾燥させたり、タンニンや煙で鞣したりするだけでは
皮革は硬く板のようになってしまうため
もんだり叩いたり、更には油を塗りこんでみたり
様々な方法でより使いやすい皮革を目指して戦う中で
編み出していったのが、クロム鞣しです。

このクロム鞣しは、薬品を使用することによって
今まで行っていた叩いたりもんだりして
柔らかくする段階を省くことができ
着色も容易に出来る様になるため
現在、8割近くの皮革がこの鞣し方で製作されたモノだそうです。
更に、他のなめし方を合わせた方法や
革の表面の加工方法なども様々あります。

このように皮革にも様々な歴史があり進化してきて
とても奥深いもので、多く人々が心惹かれるのも納得できます。
これから、革製品を見た時にちょっと思いだしてもらえたらと思います。

ではでは。

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