GOING サブマリン 9
全長7メートル・横幅3メートル!
重量、約1トン!
最大ノット!37(約70キロ)
搭乗可能人数は2人。
45度の角度で潜航が可能で、潜航速度は従来のポッドより大幅にアップしている。
前方の座席付近は見通しの良い設計で
ロングテール型状。
回転式大型スラスターが搭載!
表面には、レッドリヴァイアサンとメガロジャークの鱗素材を使用!
装備には、従来の単装機銃7.7ミリ
53cm魚雷発射管、艦首2門!
偵察型、ドローン!
そして最大火力の電撃弾を撃てる!
ロングバレル電磁砲!
生命維持装置に関しては、従来のポッドと同じ物を使用している。
(パスカル!リックさん!とうとう完成したね!)
3人で見上げるポッドに胸が膨らむ。
(10年以上かかっちゃたけど…じいちゃん出来たよ!)
きっと天国から見てくれているだろう。
(どうや!ワイの自信作!ロングバレル砲!
こいつがあれば大型のモンスターもチョチョイのちょいや!)
(私は途中参加でしたが、2人に協力できて、ここ数年はポッド製作が凄く充実していましたよ)
何より、じいちゃんの力になれた事が嬉しかったんだろう…リックさんがとても良い笑顔をしていた。
(トム!ここまで来たんや!出発は何時にしようかの?)
パスカルの一言に少し考える。
航行に出て、いつ帰ってこれるか分からない!
その事も踏まえて一度、両親とも話をしないとな…
その時はそう思った。
(パスカル、リックさん、両親に話をするから
一緒に来てもらえないだろうか?)
一人では不安な気持ちが言葉にでた。
2人とも快く頷いてくれた。
父
(知らなかったな…オヤジの遺産か…
トム!ありがとうな!…オヤジの夢を叶えてあげてくれ!)
母
(私はもうずいぶん前から、トムの行動に疑問点が多かった事をおぼえてるわ…他の子達とはちょっと変わってるなって思ってた。
できれば危ない事はしないでほしいけど…ここまで準備してきた事もわかったから…気を付けてね!
パスカルさん!息子をよろしくお願いします)
翌日、両親の説得が無事に終わった。
じいちゃんの想いと、今までの僕らの行動で示す事ができた事が大きかった
時同じくして???スクエア…
黒マントの人1
(最近スクエア5付近の様子が変わったらしいな…)
黒マントの人 2
(そうみたいですな!あの水域には人間を近づかせない為に、奴を放っておいたのに…まさか!討伐されたとか?)
黒マントの人1
(魚人であっても、討伐するには難しい種だぞ!
そんな事があり得るのか?)
黒マントの人 2
(と…とりあえず、調査させます。あの水域にはまだ私の部下達がいますから…追って連絡させます)
黒マントの人1
(頼むぞ!我らの計画には奴の存在は必要なのだからな!)
黒マントの人2
(御意!)
(メガシリンダー!稼働開始!
エネルギー充填!
バランサーチェックオッケー!感度良好!
トム!いつでも行けるで〜)
(了解!システム確認完了!パスカル!行こう!)
巡航の準備は整った。
(トム!ノット会長の想いを俺にも見せてくれ!)
リックさんが手を振りながら無線で言う。
(パスカル!帰ってきたら、2人で朝まで呑み明かすぞ!)
(ああ〜リック!ほな行ってくるで〜)
(行きます!)
シュインシュイシンシュイン!大型スラスターと内部のタービンが音を立てる!
目指すは、じいちゃんの手紙にあった座標ポイント!
ここからだとかなりの距離だ。
とりあえず、今日はどこまで行けるだろうか?
そんなワクワクと不安が交互にトムの鼓動を増やす。
初動速度は従来のポッドを超える速さだった。
レバーを倒し水の中に消えた。
(2人共気を付けてな!)
リックは涙ながらに見送るのだった。
第10話へ 潜航
https://note.com/preview/n3ad3139d10db?prev_access_key=3f94198033bca64f8f4bad154b99867f
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