歯周病治療と基礎工事(仮)

(工事中です)


歯周病の治療とは?何のためにやるの?
という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

少し分かりやすい例として「建築」で考えてみたいと思います。
写真は当院のものになります。

歯周病専門医と歯周病認定衛生士についてはこちら

もし、我々が家を建てようと思ったら
①地盤調査、土地の整備、基礎工事



②足場、木造の積み立て、屋根



③内装、外観、塗装







④仕上げ、完成、メンテナンス


大きく分けるとこんなような流れになるでしょうか。
実は歯の治療も同じような流れで治療を進めるんです。

歯に当てはめてみると、
①歯周病治療(地盤整備・基礎工事)

基本的な治療3ヶ月後


②根管治療(足場、組み立て)

写真

③被せ物(内装・外観・塗装)

写真

④メンテナンス

写真

つまり、地盤・基礎がしっかりしていないと家が建ちません。
沼地に家を建てたり、崖に建てたり、田んぼの跡地にそのまま建てたり・・・
こんなことは普通はしませんよね。みんな長く住みたい気持ちは一緒ですので
しっかり地盤を固めて基礎工事に時間をかけて・・・が普通かと思います。

歯も同じで歯石だらけで腫れ上がった歯肉、周囲の骨がなくてグラグラ・・・
そこにセラミックで綺麗な歯を作るなんて人はいないでしょう。
ただ、患者さん側が知らずに治療が進んでいるということはあったりします。

治療を最短でやりましょう、すぐに終わりますと言ってセラミックだけ被せる歯科医院があるのも事実です。綺麗な白い歯になったけど歯ぐきは血だらけというのは良くあることです。

いくら外観がカッコよくても、内装が素敵でも数年後に家が傾いてきた、雨漏りしたなんて言っていたら長く住めません。

まとめると、①と②にしっかりと時間をかけてやることが大切です。
建築なら地盤と基礎、そして木材の組み立て。
歯であれば歯周病治療に時間をかけて歯茎を引き締める、そして根管治療を一本一本しっかりとコツコツ仕上げていくことです。

根管治療の大切さに関してはまた別の機会で解説します。
歯周病治療と並んで同じぐらい大切です。

歯周病治療は一生に何度も行う治療ではありません。
1年なら1年、2年なら2年、集中してまずはしっかりと治すことをお勧めします。

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追記
歯の治療を急ぐ方、とにかく早く簡単にやって欲しい方、虫歯だけみて欲しい方
など、患者さんの要望と当院の考えが合わない場合があります。治療をお願いされてもできないこともありますのでご承知おきください。我々の治療のレベルを落としたくない、自分達のコンセプトや臨床理念を大切にしたいためです。

山梨県韮崎市の歯周病専門医 福本歯科医院


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