あるボカロDJの、とある1日と3分の1。

2018年3月15日。
なんの前触れもなく届いた一通のメール。
それはボカニコの出演者としての当選通知。
その文章を理解は簡単に理解が出来たけれど、すっかりどうしたら良いのかが分からなくなってしまって、とりあえず私はとある友人へとDMを送るのでした。

時は遡って2012年7月14日。
その日に行われていた『VocaNicoNight』というイベントと、当時見ていた『ドリームクリエイター』という番組とのコラボレーションが行われるという事で、そのイベントのニコニコ生放送を視聴していました。
当時はまだ中学2年生で、VOCALOIDオンリークラブイベント、通称ボカクラの存在を知らなければ、そもそもクラブというものすら知りません。
そんな自分に飛び込んで来た、絶え間なく続く音のグルーヴの衝撃に釘付けになってしまいました。

暫く時は経ち、高校に入ってから都会に出る事が出来るようになった私は、都内のボカクラに参加するようになりました。
そこでは色んなボカロ楽曲が流れていて、そして自由に音楽を楽しむ事ができる。
本当にそれが楽しくて、チャンスを見つけてはボカクラに参加していました。

高校2年の夏、ついにDJ機材を手に入れます。地元のアニソンクラブで何度か回させていただき、そして初の都内のボカクラで回させて頂いたのですが…その時に丁度機材トラブルが起こってしまい、まともなプレイをする事が出来ませんでした。
大変落ち込んで、DJ機材を修理に出し、そして暫くの間DJをしないまま高校3年生になり、受験の事もあってますます触る機会は減ってしまいました。

そして受験は終わり、大学生になってから、一気に都内に近くなり、ほぼ毎週のようにボカクラに通うようになりました。
今まで参加できなかったオールナイトイベントに参加したり、デイイベントに最後まで参加できるようになり、一気に知り合いが沢山増えました。知らない音楽も沢山知れるようになりました。

そして今、再びDJとして呼ばれるようになって、これから沢山回していける…と思った矢先にボカニコへの出演が決まった訳です。

出演依頼のメールを受け取った時、すっかりどうしたら良いか分からなくなってしまった私は、同じ出演者リストにいた猿。さんにDMを飛ばしました。
猿。さんとは、インターネットで活動をはじめてからの、それこそ6年来の友人で、同時に憧れでもありました。その彼とは暫く会えていなかったのですが、今月頭の某イベントをキッカケによく会うようになり、丁度先週の3/10にボカクラに一緒に参加して、その時に「いつか一緒にDJを回したいね!」と話したりしていました。
その彼と、一週間後に突然、一緒のイベントに、しかも彼と続けてDJをする事になった訳です。
いつか一緒に大きなイベントで一緒に出演したいなぁ…と思っていた矢先の事です。
連絡を飛ばし、そのまま都内で合流して、お互い困惑のまま、明後日の事について話し合いました。

最初にボカニコを、ボカクラを知ってから、もう6年近く経ちます。
あの時からずっと、このボカニコの場で回す事を夢に見ていました。
このシーンを知ってから、沢山の物や事を知り、そして沢山の人と交流するようになりました。

ボカニコに出会ってから人生が大きく変わりました。
もしもあの時、VocaNicoNightを見ていなかったら、今頃どうしているのだろう?
もしかしたら、DJを目指していなければ、今ボカクラで一緒に高まっているみんなとも出会えていなかったかもしれない。
もしかしたら、もしかしたら…

今回自分に用意された時間は25分間です。
ここに、この6年間を詰めれるだけ詰めて、自分の中で1つのチェックポイントにしたいと思っています。
明日は、1人のVOCALOID DJとして、1人のボカクラバーとして、あの現場に立ってDJをしようと思います。

このボカクラのシーンで交流して来た皆さん、本当にありがとうございます。
そしてこれからもよろしくお願いします!

それでは明日、【DJできんの!?ボカニコ!!ロードto超会議 東日本@六本木ESPRIT】で会いましょう!!

ぜってえ優勝してやるからな!!!!!!

#vocanote #ボカニコ

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