逆
世間は騒がしく、パンパンの通勤電車に乗るのも疲れるし、こわい。
元々、オリンピック前から開始されるはずだったリモートワークが、巷を騒がせもう世界レベルで考えなくてはいけない問題の為に、まずはパイロット運転で、わたしのチームから前倒し施行されることになった。
これだって、ちょっと遅いよね、と思ってる。
9時にラップトップをonにして、チームへ始業通達。今に始まったことじゃないが、一週間の売上をみて、やはり愕然としながら、インバウンド様々だったわね、と言いながらいろいろなメールに目を通す。色んな国の人たちが、色んなことを言っている。
情報は溢れているから、もう脳が追いつかない。違うニュースを見たって、どれも心が暗くなるばかりだから、もう聞かないことにした。
どんな形であれ、こんな時でも世界は動いている。
こんなふうにテレビを消音にして、横にある形でラップトップを開き、仕事するなんて滅多にない。ましてや自分の家で、手の届くところに色んなものがある。
案の定、洗濯、台所、などなどついつい手を出しながらの仕事だったから、もっともっと他のことが気になり出す。クローゼットを片付けたい、クリーニングに行きたい、お風呂掃除…などなど、活動的な性格は、こんな時邪魔だ。
気づくとあっという間にお昼、お迎えの時間、夕飯、終了。
会社にいる時よりも、なんだか反対にものすごく疲れてしまった。
はやく収束してくれることを祈りつつ、明日は椅子からなるべく立たない様にしようと心に決めた。
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