がんが発覚するまで

2021年は2月に長女の受験を控えており、夫とともにフルタイム勤務の私は忙しい日々を送っていた。
というか、ずっと残業していた。健康には自信があったし、自分の身体は人一倍無理がきくんだと思ってやってきた。

長女を授乳していたころ、右の乳房にしこりのようなものがある。そう思って、割と名の知れたクリニックで超音波検診をした。そのとき、待ち時間にものすごい恐怖を感じたことを記憶している。
でも、その時の先生の反応は「乳腺炎みたいになってる。授乳期にはよくあることなので、もし気になるようならまた来て。今はマンモは出来ないだろうから様子見で。」というようなあっさりした反応だった。すごくホッとしたのを覚えている。
その後、しこりはなくなり、すっかりそんなことも頭から消えて、子育てに、仕事に慌ただしくも充実した日々を送っていた。

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