マンモグラフィ検診初体験②

随分と日があいてしまいましたが、元気です。
おかげさまで順調に治療し、回復しています。思い出しながら続きを書きます。

その日、職場の電話が鳴りました。
普段は臨時職員さんがワンコールぐらいで電話をとってくれるけど、そのときはたまたま業務で外に出ていた。
そして、職場のひとつ年上の女性が珍しく電話をとった。

「○○(検診機関名)から、○○さんにお電話です!」
やたら大きい声で、伝言された。
悪意はあったと思う。

「○○ですが、先日受けられた乳がん検診の結果、すぐに精密検査を受けることをおすすめします!紹介状を書きますが、行きつけの病院はありますか?」と唐突に聞かれた。
「特にないですが、どこの病院がありますか?」と返した。
「○○病院、○○病院、●●病院などありますが」と言われ、とっさに「●●病院(今通っている病院)でお願いします」と答えた。

このとき、自分はいい選択をした。
今振り返ってもそう思う。
だから、今があるのだと思う。感謝。

その電話のあと、例の年上女性同僚が近づいてきて私に言った。
「胸の検診、受けてますか?私の母は乳がんで。手術して、抗がん剤して、髪の毛も抜けて、大変でしたよー」と。
それ、今言う必要ある?
割と人の悪意などサラリと受け流せる私でも、そのときいやーな感情が一気に湧いてきたことは忘れることはできない。きっとずっと忘れないと思う。

「ありがとうございます」
つくった笑顔でそう答えるのが精一杯だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?