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悲しみの日本海

皆さんどうもお世話様です。
Faded old cityのnoteも2周目に突入です。
1周目の記事ではバンド内のリーダーは誰だ!?みたいな初回で書く必要は絶対になかった記事からスタートしてしまって後に続くメンバー達を困惑させてしまい僕はほんの少しだけ反省をしていました。
ってな訳で今回こそはバンドのイメージを保ちつつ僕のスタイリッシュでクールな日常を紹介をする記事を書いていこう。うん、そうしよう。

……そう思っていたのですが
先日、うちの編集長であるYasuから「Leoくん次の記事はこの前財布を落とした話で決定ね。」と指示されました。
なんともまあ、うちは編集長の答えは絶対なんです。
絶対なので書きたくもない話の展開、気に入っていたキャラを早々に退場するよう指示される漫画家の気持ちになりつつ編集長に敵意を剥き出しにしながらスタイリッシュでもクールでもない僕のほろ苦い夏の話をしようと思います。

あれは8月が終わって9月頭頃の出来事です。
(ギリ夏は終わっていないということにしてください)
休日に僕は京丹後にプチ旅行に行きました。
明確な目的があった訳でもないけど、コロナの関係で今年は外出も控え、思い出となるイベントもなかったので閉鎖的な日常を少しでも打破したいと思い、遠出だとブランクもあってドキドキしてしまうので遠い訳でも近い訳でもない京丹後をチョイスし徒歩1分圏内に海水浴場がある宿に宿泊をする事に決めます。

今回のメインテーマは財布を紛失する話なのでそこまでサクッと流れで説明します。
チェックイン→夕飯は宿近くの居酒屋(2件ハシゴ)酒が入る→居酒屋で落選し続けていた任天堂Switchの当選メールが届きテンションアップ→街頭もない街の夜空の美しさにテンションアップ→誰もいない夜の海にテンションアップ→その結果、海辺を猛ダッシュ

財布を紛失するまでサクッとこんな流れでした。
もうなんか嫌な予感してますよね。
おおかた予想がついてる人もいると思いますが、僕はこの猛ダッシュをしていた際、海に財布を落とします。
う〜ん!バカ!
すぐ気付けば回収出来たと思うんだけど、気付いたのがスタミナも尽きて宿に帰ろうって時にお尻が軽くなってることにハッとしたのでもう時すでに遅し。
実は走っている際、かかとに何か重いモノが当たり蹴った記憶はあるのだけど、僕は海に濡れた砂を蹴ったと勘違いしそのまま走り続けます。

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Teenager Foreverごっこの最中ですね。
この後に現金、免許証、クレジットカード等諸々入った財布を紛失するハメになる人の顔ではないです。

財布を紛失してから捜索を始めますが、夜の海は何も見えない!とにかく怖い!見つかる気配がなかった。
がしかし、街中で落としてたらもっとパニックになって必死に探したと思うんですが、落とした場所が田舎&高確率で海中となると人間意外とアッサリ諦めます。
海に流されてたら誰も悪用なんて出来ないしワンチャン明日の朝イチには財布が砂浜に打ち上げられてるんじゃね?と謎の自信がふつふつと湧き始めるので早々に宿へ戻れば温泉に浸かり、部屋でまたお酒を呑みドンチャン騒ぎ。今思えばこれが現実逃避なんだなと知ります。

日の出は早く、もっと寝ていたいが、今回はスピードが命。
勝負の朝、もう一度財布を捜索しますが現実はやっぱりそう甘くない。
どこを探しても見当たらないし海に浮いてる様子もありません。諦めて小銭入れにある残金101円だけで残りの時間をどう過ごそうか考えてる時に足元に一枚の紙が目に入ります。
よくよく見るとなんとそれは僕が利用している美容室のポイント券だったんです。
これを見つけた時は嬉しかった。
欲を言えば一番戻ってきて欲しかったのは免許証。
だけど、毎回会計の際に出し忘れて全然加算されていないポイント券だけ戻ってきてたら僕の中ではめちゃくちゃ面白くてストーリーのオチとして最高なんで満足しちゃいます。
正直言うと本当に免許証が良かったんですけど。

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荒波にも負けずに戻ってきたポイント券、こいつのためにもこの美容室にはずっと通おう、次行く際はこの話をして料金まけてもらうかポイントを倍につけてもらおう。そう心に誓います。

しかしこのまま海に、日本海にしてやられたまま帰る僕ではありません。なので一本の流木を持ち帰ることにします。

なぜ、流木なんだいLeoくん?とお思いの人
お答えしましょう。
それは以前、うちのRomeoが立派な流木をネットで購入していまして、ハッキリとは言わないけど
「うわ…こいつ流木にまあまあ高い金払っとるな……」
と彼に対し引く事がありました。
だがしかし、その考えでいくと流木は金儲けになるのでは?と僕は閃くのです。
日本海に金を持ってかれたなら、僕も日本海のモノを持ち帰って金を生み出せばWin WinでみんなHappyじゃん。これぞ等価交換の法則です。
こういうの思いついた時に金の匂いがする流木を僕は見つけちゃう男なんすよ。そうなればやることは決まってますよね。そう、お土産も何も買えない男が流木だけを持ち帰りメルカリで金に錬成することに決めます。

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値段設定は8,800円からスタート
これは僕が財布を落とす前に最後に目にした金額。
流木一本であの日失った現金を全て取り戻す…!
なんならもっと高めに設定しても売れる自信はありました。なぜなら、さっきからハッキリは言えないけどRomeoがこれ以上の額を払って流木を買っていたからです。
そう僕のバックにはトレンドオシャレマスターRomeoがいるんです。
即完売の自信しかなかったので、「流木 梱包 やり方」とかググって来たる購入者との接触を待ちます。

しかし出品から1ヶ月経っても未だにいいねは0
誰も流木に気を留めてくれません。
僕は大事なことを忘れていました。
そう、うちのRomeoはおかしいんです。
彼が頭のネジ一本外れてる事は前々から重々と知っていたのに財布をなくした事によって僕は正気を失っていた。この世の人間全員がRomeoと同じ知能をしていると思っていたのです。
財布も失い、金にならない流木が部屋にドンと置いてある。

いや〜ほろ苦い、しょっぱい。
新しい財布はなんとか買います。
免許証やクレジットカードもなんとか再発行します。
だから誰か、流木だけでも買ってください!
ご購入希望の方メルカリで待ってます……

嫌いだよ日本海 悲しみの日本海

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