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【事実発掘!FACT JAPAN 47 No.8 】熊本県

PRの堀田です。
ここ1年は気軽に旅行に行ける状況ではなかったので、旅行をきっかけにパッションをもらうことが多かった私としては刺激と癒しが足りなくて、辛い1年でした。
旅行に行った際、ご当地ガチャを回すのが恒例になっていたのですが、訪れた先のご当地ガチャで当たった京都の銀閣寺や沖縄のシーサー等の小さいフィギュアを自宅の観葉植物の鉢の中に入れて、植物を森林に見立ててプチ自然を味わうという何とも闇を醸し出す趣味を見出してしまう程、無意識に病んできているようです。
引かないでください!至って前向きです!!むしろ新しい観葉植物の楽しみ方としておススメです。

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そして、旅行だけではなく、各地の出張へも行く機会が減ってしまい残念ではあったのですが、ここ3年くらいの間に偶然的にも熊本でのお仕事が多く、熊本を訪れるたびに益々好きになり、もう少し大人になったら熊本に移住を考えているくらい魅せられてしまいました。
なんだかご縁の多い場所なので、今回は熊本の知られざる事実をご紹介したいと思います。
熊本に訪れたことのなかった3年前の私は、熊本といえば「くまモン」。そして、熊本の人は「くまモン」がものすごく好きである。あと、美味しいものが沢山ある!というとてつもなく浅い理解しかありませんでした・・・
熊本に訪れ、阿蘇を案内してもらった時、視界が“鮮やかな緑”いっぱいになりました。


熊本の人だけではないのかもしれませんが、私が出会った熊本県民は皆、地元のことを良く知り理解していて、歴史や、2016年に発生した熊本地震からの復興における課題等を教えてくれました。
訪れたのは草千里。
くぼんでいる地形だからなのか、異次元に来たような不思議な感覚を味わったのを覚えています。草千里をはじめとした阿蘇の草原は、世界最大級のカルデラ地形の上に広がっていて、独自の景観を生みだし、多様な動植物の生息・生育の場ともなっていることから、1934年には国立公園に指定されています。
平安時代より続いている阿蘇の草原は、そこに住む人々が牛馬を飼い、草を利用した農業を営むために自然に手を加え、維持されてきた二次的自然です。阿蘇は年間2500mm以上も雨が降るため草原が藪や林へと変わらないよう、毎年伸びてきた潅木(低い木)や樹木の幼木を焼き払い、危険を伴う「野焼き」という一見ただの山火事。を行い、千年にわたり維持されてきました。千年ですよ?
また、この草原は約220万人に水を供給する九州の水がめとしての役割や、野焼きをはじめ、盆花採り、干し草狩り、草小積みなどの独自の文化をも生み出し、熊本にとってなくてはならない存在です。
じゃあそんな大切な命がけの草原の維持管理は誰がやっているのかというと、畜産業を営んでいる農家で組織された牧野組合(ぼくやくみあい)が行っています。
ですが近年、農家でのトラクターの普及や機械化、化学肥料の普及、農業以外の職に就く人の増加などの理由から草原の維持管理が困難になってきていて、草原の減少が進んでいるそうです。。そこで、危機感を感じた県民によるボランティアが発足し、今では阿蘇の野焼き面積の3分の一以上にあたる約5500ヘクタールに都市市民ボランティアが協力していて、阿蘇の草原を次の千年に引き継ぐためにも、野焼き支援ボランティアの活動はなくてはならないものになっているそうです。


「自然環境保全」と聞くと、人が介入しないイメージが強いですが、人が自然に手を加えて成り立つ「二次的自然」が身近にある熊本は、“自然と共存”するという本当のサスティナブルの意識が一番強い県なのではないでしょうか?
そして何より自然を愛し、地元の人を愛している一致団結力の強い県だと感じ、羨ましくもあります。
熊本を活気づけるためのリーダーがくまモンなので、そりゃ、みんなくまモン大好きだわ。と、勝手に腑に落ちた私でした。
次回はFACTのボス三寺よりお届けします!

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