見出し画像

「体は心を支配する」

かつて、長く患った痔という慢性疾患による性格や行動への影響を紹介することで、健康である事の大切さを伝えたいと思います。

こりゃ〜、いぼ痔じゃ

中学2年生の時、ある日突然肛門に数ミリのシコリができ、外に飛び出して中に収まらなくなり、すぐにいわゆる「いぼ痔」だという事がわかりました。
翌日になっても消えないので、親に相談すると「見せてみろ」という事で、最高に恥ずかしかったのですが、四つん這いになって見せたら、「あっらぁ〜、こりゃ〜、間違いなくいぼ痔じゃ。若いのにどしたんじゃろのう。手術せんと治らんで。医者行くか?」と言われ、即「嫌じゃ」とパンツとズボンを上げて、自分の部屋に戻りました。
実際、いぼ痔はその後数日で消えたのですが、翌日親が、「どうする?」と聞いて来たので「治った」と答えて以来、もう聞かれることはなくなりました。

断続的に少しずつ悪化

以来、出て消え、出ては消えを繰り返しながら、半年後には消えることはなくなり、肛門半分や全体が外に出て自然に戻ることのない脱肛になって行きました。

当然、長時間立っていたり、歩いたり走ったりすると脱肛するので、学校の行事や部活がどんどん憂鬱な時間になっていきました。

出血追加

そうこうしているうちに高校になると、脱肛に加えて、大便をした時にたまに鮮血がポタポタと出るようになりました。
当然長時間立っているも歩くのも走るのも嫌いになってきて、すぐ休憩して座り込むようになります。

友達にも自分は出不精とか、歩くの嫌い走るのもっと嫌いなどと、動かない怠けキャラが定着するようになり、発言も傍観者的シニカルな物言いが多くなり、性格まで侵食されてくるのですが、当時はそう言う人間だと思い込んでいました。

大学から会社に入ってもそれは変わりません。痔も悪化し続けて、鮮血が出る頻度も高くなってきました。

とうとう手術

14歳でいぼ痔になり、脱肛、大便時の出血から、16年目には仕事中やゴルフの時など何もしていないのに血が流れ出るようになってしまいました。
ズボンを流れる血に驚いて指摘されて気付くところまで悪化してしまったのです。

もう、どうにもこうにもならないということで手術することになりました。
診断は、末期の内痔核で手術しないと治りませんが、手術すれば確実に治るというものでした。

実際に手術して術後のケアも終わって先生の言う通り完治しました。

完治と後悔

完治して痔は生活からなくなった瞬間に性格が一変します。出不精じゃなくなり、歩くのも走るのも、むしろ好きになりました。かったるそうなキャラはなくなり、自ら率先して行動するキャラに変わったということです。

そして、痔という慢性疾患によって出不精の怠けキャラが作られていた。つまり体に心が支配されていたことに気付き、15年間で失った機会の累積に思いを巡らせ、勇気を出してもっと早く手術をしておけばと後悔の念を抱きましたが、15年が戻ってくるわけでもありません。自分への教訓として刻み込んだのです。

まさに体技心、健全な肉体なしに健全な心は宿らない、健康の大切さを実感した瞬間でもありました。

#PPNK
#誇りを持って行きる
#より良い自分
#体技心

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?