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「3つの型を使いこなしてご機嫌に暮らす」

型の功罪

人それぞれ、生きていく過程において、何かしらの型(やり方や流儀、手順)のようなものをもっていく方が多かろうと思います。
型として意識していなくても、知らず知らずのうちに、いつものやり方のようなものを身に付けて、生活の効率化を図っていることもあるでしょう。
一方、人によっては、その型に固執してしまい、難しい人になってしまうこともあるでしょう。
そんな、使い方によって功罪ある型ですが、実は多くの場合、勘違いしたままだったり、科学の進歩や社会常識の変化によって、間違ったものになったまま正されることなく生活を送ってしまっています。
そんな状態だと、型など持たずに都度都度成り行き次第で行動するほうがいいということになります。所謂ノンポリってことでしょうか。しかし、そのノンポリの実態は「上に言われるがままが得」、とか「お金がすべて」、とか、あまり公にはしたくない裏の型をもっていることがあったりしますが。

2つのタイプ

そんな型には2つのタイプがあります。
ひとつは、生きていく過程で無意識で身に付けてきた「受動的な型」、もうひとつは、意識して作り上げてきた「積極的な型」です。

受動的な型

生きていく過程で無意識で身に付けてきた受動的な型は、経験に裏打ちされ、特に事件事故など失敗がない限り、振り返られることがないので、多くの場合、なんらかの間違った認識に基づく型であっても、事件事故として顕在化しないかぎり、修正されないばかりか、成功体験として積みかさなってしまう恐れすらあります。
そして、年齢を重ねることでは、さらに強固になり、仮に事件事故が起こっても、たまたまの出来事として処理されてしまう、所謂頑固の素になってしまうと考えます。

積極的な型

一方、ある時までは、受動的な型で生きていくのでしょうけど、色々な間違いに気づいて、学習を強化し、意識的に作りなおしてていくことで出来上がっていく型です。
しかし、そのためには、経験を論理空間上に一般化し、友人などの経験などを照らし合わせて検証しながら、一般化レベルを高めていく脳内作業を常時行う必要があり、強い意欲が求められます。
そして、もちろん、作り直すきっかけによっては、反社会的な宗教や過激思想などがインプットとなることで間違った方向に行く場合もあり、積極的な型は必ずしも良い型になるわけではなく、そうなってしまった場合には目も当てられません。
しかしながら、積極的な型は、多くの場合、持つ者の早く適切な判断や行動を支え、高い学習効果による進化・成長サイクルが期待できるものと考えていいと思います。

積極的に作りたい3つの型

積極的に作りたい型は3つあります。ひとつめは、志/信条/矜持を含む場合が多い「判断と行動の型」、ふたつめは、日々の生活をつつがなく効率的かつ創造的に送るための「暮らしの型」、そして、みっつめが、日々の暮らしによって、自然や、書籍やコミュニケーションを通じた他者からの学習によって知識を更新するとともに「判断と行動の型」「暮らしの型」をより良いものに更新する「改善と改革の型」です。
この三つが揃っていることで、時代や自身の変化に柔軟に対応するだけでなく、生きている分だけ成長し、充実した人生を送れると確信しています。

判断と行動の型

生きていく上での基本ルールをいいます。生きる目的が明確な場合には、その目的に沿ってある程度のルール化がされるでしょうし、明確でなくとも、その時々においてどのような状態を良しとするかという、自身にとっての善悪のようなものや、何を大事だと考えるかという基本的な価値認識からルール化がされることもあるでしょう。

そして、この型を作っていくうえで最も重要な要素が、横の弱みと縦の弱みを克服し、自分自身の過去と周囲との折り合いを確立することではないかと思います。
見失い人に判断と行動の型を作っていくことは無理であり、過去に支配されている自縛人には意味がないからです。

横の弱みと縦の弱み
弱みには横の弱みと縦の弱みがあります。
生まれ持った身体や性能の良し悪しを誰かと比較した強み弱みに囚われていたり、それによって劣等感優越感を抱いているとしたら、まさにそれが真の弱みです。

横の弱み:見失い人
つまり、誰かが作った物差しや自分自身の身勝手な物差しによる、他人との比較優劣に囚われて自分を見失い、いつまでたっても今の自分が何者なのかがわからないという、横の弱み。
いわば「見失い人(みうしないびと)」

縦の弱み:自縛人
そして、もう一つは、過去から周囲の人に見せて来た自分や自分の行動の正当化や整合化を図ろうとしている事そのものがもう一つの真の弱み、つまり自分自身の過去に囚われて変われないという、縦の弱み。
いわば「自縛人(じばくびと)」

暮らしの型

日々の生活をつつがなく効率的かつ創造的に送るためのやり方をパターン化したものです。
所謂毎日のルーティンなどを中心としたもので、健康管理や運動などを上手に組み込むことで、より良い生活習慣にすることができます。
しかし、ルーティンに執着しすぎないようにしないと、柔軟性を失うことになり、つつがなくというわけにいかなくなり、創造的にもなれないという問題に陥ります。
したがって、一連の流れで手順化してしまうのでなく、柔軟性を確保するために手順を部品化し、組み合わせ可能にすることをおすすめします。

そして、できることなら、自己認識の壁を越えて非連続成長のトリガーを獲得するためのルーティンを「暮らしの型」の中に組み込んで、改善・改革の型にリンクさせたいところです。

改善・改革の型

学習や情報が入ってくることによって、新たな知識を修得し、知識が更新されること、また、日々の思考の積み重ねなどによる新しい気づきなどによって、「判断と行動の型」「暮らしの型」をタイムリーにより良いものに変更していく思考や検証行動のことを言います。
具体的には、型の作り直しも含めた変更の狙いや、変更ポイントの確認、変更案の設計、変更後の型のシミュレーションや実際の試験的行動による妥当性の検証、新しい型への入れ替えなどの思考と設計と行動のプロセスの型です。

この「改善・改革の型」づくりが、経験的に理解するのが難しいためか、改善・改革のプロセスを一般化することができず、この型を持っているひとは少ないように思います。
大したことでないのに、変わらない、変われない、変わっても一時的ですぐに元に戻ってしまう人が多いのは、そのためではないでしょうかねぇ~。

そして、もちろん、この「改善・改革の型」も運用を繰り返すことで洗練させていくことが大事です。

充実した人生のために

是非、この三つの型を持って、時代や自身の変化に柔軟に対応するだけでなく、少なくとも生きている分だけでも成長し、ご機嫌に暮らし、充実した日々を送ってほしいと思います。

さすれば、発行部数や視聴率しか考えていないマスコミによってルサンチマン(社会に対する被害者意識)を煽られてしまうようなこともなくなって、国も良くなっていくでしょう。

改善・改革の型については、ひとつの例としてひな形になるかもしれませんので、いずれ、ご紹介したいと思います。

#誇りを持って生きる
#より良い自分
#ご機嫌に暮らす

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