見出し画像

「タバコは体も心も支配する」

渋くカッコいい大人への憧れがあったのでしょう。大っぴらには言えない歳から興味本位でタバコを吸いはじめ、当たり前のように朝から寝る前まで、スパスパやっていました。
禁煙など考えた事もないまま、40代後半のある日の午後に止めると決め、以来吸っておりませんが、自分から吸っているつもりが吸わされている事に気づいた事が止める意思決定に繋がりました。

自分で認識している意思がいかにさまざまなものに影響を受けているかということ。特にニコチンという薬物の影響は極めて自覚しにくい事についてお伝えしたいと思います。

スタバ嫌い。飛行機嫌い。

1980年代は、屋内外どこでもタバコが吸えた喫煙者天国だったのですが、1990年代になると、飛行機の機内禁煙あたりから始まって、オフィスでの禁煙🚭(分煙)、喫煙所が至る所で普及してきました。

憩いの場所だった茶店も、スタバは全面禁煙で日本初出店。当然、スタバ嫌い。飛行機嫌い。ほんとに嫌いという感情を抱いていたと思います。

真綿で首を絞められるようにジワジワと生活圏を奪われていきながらも、常にタバコの自販機の場所や喫煙所をチェックする癖がつき、タバコ部屋コミュニケーションなどと言って結束し、その価値を確認しながらも少しずつ仲間が減って行っても、子供が産まれても、止めようとは微塵も思いませんでした。

ストレス解消のタバコ?
それは間違い

そんなある日、テレビで何処かの医者が、「ストレス解消のためにタバコを吸う?、それは間違いです。ニコチンが切れてくるとストレスを感じさせて、タバコを吸わせるように仕向けているんです」と言いわけです。

私はその言葉にハッとしました。

  • 常に自販機やタバコ屋がどこにあるかをチェックする。

  • 常に喫煙所や灰皿がどこにあるかをチェックする。当然、出張先の空港内の地図を調べて喫煙所がどこにあるかチェックする。

  • 喫煙ルームが空いているホテルを選ぶ。

「確かに、考えてみるとタバコ中心で生活をしている。自分の意思で吸っていると思っていたけど、真実はタバコをタバコに吸わされている。まさに薬物中毒だ。こりゃダメだ」と。

よしっ、止めよう

そんな事を思ってすぐ、オフィスの喫煙所でミーティング前の一服をしていると、取引先の人が入ってきて、「すいません副流煙いただきます」と鼻で煙を吸い込むわけです。聞けば、何度も失敗した禁煙をまた始めたとの事。そんなに大変なのか?と思いながら、「〇〇さん、じゃあ私も今からやめます」と言ってタバコの火を消しました。

完全に回復するのに半年

その時以来、タバコは吸っていませんが、長年、ニコチンの多いショートホープを吸っていたせいか、ニコチンとよく似た神経伝達物質であるアセチルコリンが分泌されなくなってしまっていたようで、会議中やもちろん、電車で吊り革に捕まりながらも、ありえないほどの眠気に襲われて、我慢など到底できずに気が遠くなって一気に眠ってしまうのです。起きたら、よく知らない駅にいる事もしばしばありました。

それでも、ちゃんと睡眠時間を確保できれば、少しづつ眠気の激しさも緩和されて来た頃のゴルフの帰り、どうにもこうにもならなくなって、気がついたら高速もトンネルの壁でドアミラーを吹っ飛ばした事がありました。ほんとドアミラーだけで済んで良かったのですが、結局、アセチルコリンが自分で充分な量が生成され、異常な眠気が完全になくなる。つまりニコチンの離脱症状が完全になむなるには、半年ほどかかりました。

ニコチンは薬物

要するにニコチンは薬物であり、体のメカニズムに作用していつのまにか支配するのです。甘く見たら自覚なく支配されている事になります。

悪いことしかないタバコ。1日も早く、今すぐにも止める事をお勧めします。

#PPNK
#より良い自分

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?