佐々木淳@Fabeee株式会社代表

Fabeee株式会社(ファビー)を代表取締役として創業から14年経営/約250社のDX…

佐々木淳@Fabeee株式会社代表

Fabeee株式会社(ファビー)を代表取締役として創業から14年経営/約250社のDX支援/上流から下流まで一気通貫支援/最近セールフォースの基盤構築とデータ分析増えてきた/5歳からサッカー始めてヴェルディの下部組織や高校選手権で全国出場/最近はゴルフが趣味

最近の記事

変革における失敗と学び:VUCA時代に必要なアプローチとは

これまでコラムでも何度も”変革”という言葉を使い、DXにおける意識や組織、システムのあり方などについて、実際の現場で支援する立場から、わたしの考え、思うところを述べてきました。そもそも変革とは物事の根本から新しく変えることであり、一朝一夕には成しえない大掛かりなプロジェクトです。ゆえに誤解を恐れずにいえば「変革は失敗の連続」と言えるでしょう。 それこそ多種多様な業種・業態の企業とパートナーを組み、DXを推進してきたわたしが失敗を肯定するかのような言い草は、言い訳に聞こえるか

    • ”革新”に翻弄されないイノベーションとの向き合い方

      これまでのコラムを読まれた方ならお気づきかと思いますが「DX」とは、けして最先端のデジタルテクノロジーを駆使することに限定された言葉ではありません。むしろ変革へ向けた個々の意識であったり、組織の体制作りであったりと、「人」を中心に据えたデジタルとは距離を置いた改革の重要性に紙面の多くを割いてきました。 今回のテーマである「イノベーション」は、「DX」とセットで頻繁に語られ、そのほとんどはデジタルに特化した内容です。最先端のテクノロジーを列挙しつつ、その利便性や活用術を知れば

      • 変革を牽引するキーパーソン達の役割とリーダーシップ

         このコラムを読まれている方には、マーケティング関連、経営に携わる方々のみならず、なかにはこの4月から社会人として、新たな一歩を踏み出す方もおられるかもしれません。そうした多種多様な立場でDXに関心をもっていただくことは、デジタルによって大きな転換期を迎える企業を目の当たりにするうえで、その心構えや下準備となる予備知識になればと思っております。  これまで「どのようにDXと向き合うべきか」というテーマを中心に、パートナー企業である我々の「伴走型DX支援」の考え方を差し挟みつつ

        • 効果的なDX推進のために必要な考え方。DXの誤解を解消し、成功への道筋を示す。

           先頃、サッポロホールディングスが、不動産事業に外部資本の導入を検討することを発表しました。不動産の売却を含めた保有形態の多様化を検討し、そこでプールした資金を、ビール事業のM&Aなどに集中させるという構想です。自己資本利益率の中長期的な展望として10%以上を標榜していますが、いずれにしてもカバレッジしてきた不動産収益を見切るというのは、リーダーの強い意志と覚悟を感じます。酒税改定など、ビール事業を後押しする好機と捉えることもできますが、リスクを内包しつつ、かなり大胆な攻めの

        変革における失敗と学び:VUCA時代に必要なアプローチとは

          事業変革の必要性―不確実な経済状況下での挑戦―

          はじめに  現在、世界のあらゆる環境が過去に経験のないスピードで変化し、将来の予測が非常に困難な”VUCA(ブーカ)の時代”(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の頭文字を取った造語)を迎えています。長年当然と考えられていた物の見方や考え方が、わずか1年ないしは2年の期間で様変わりし、 こうしたパラダイムシフトに迅速かつ柔軟に対応していくことは、世界全体に共通する大きなテーマであります。  経済活動において、それはより顕著であり、各企業は刻々と変容する価値観、消費者マインド、

          事業変革の必要性―不確実な経済状況下での挑戦―