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コスパ最強液タブ!!『Wacom One』をレビュー!!

世の中には唯一無二の存在がある。その1つが株式会社ワコムのペンタブレット。

およそ数十年前よりCGから漫画、同人誌まであらゆるデジタルイラストレーションを支え続けているのがワコムさんであり、ワコムのぺンタブレットである。

かくいう私も〇〇年前からワコムのペンタブレットにはお世話になっていて、ついこの前まで初代『Intuos』を愛用していました。

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うん。年季が入っているね。というか今時なんてものを使っているんだよ……と声があがりそうですが、これが意外と使えてたりするんですよ。すごくない?

初代Intuosって1998年に爆誕したデバイスですよ?
それが令和の時代に不自由なく使え続けるって技術力が化け物すぎます。フロッピーディスクはBlu-rayになり80GBのHDDぐらいだったストレージは4TBのSSDとかになってるのに。

初代と言っているのには理由があって、IntuosはiPodのように世代を繰り返していて(例えば2009年にIntuos4が発売している)今がおそらく六代目。

※ペンタブレットの歴史はワコムさんのWebサイトでぜひご覧下さい。
https://tablet.wacom.co.jp/article/wacom-history

そんな折、なんやかんやありまして『Wacom One』を手にする事が出来ましたのでレビューしたいと思います。

いざ開封の儀

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初代Intuosの頃、1万円程度で購入出来るエントリーモデルで『FAVO』というシリーズがあったんですね。その後は『Bamboo』という名前に変わり、世代によってはどちらか馴染みのある方も少なからずいらっしゃるかと思います。

IntuosもFAVOもBambooも、昔からワコムさんのパッケージってシンプルながらオシャレなんですよね。そりゃクリエイターが使用するわけですから、「ナメられてたまるか」と意気込みを感じます。
今回の『Wacom One』もシンプルながら洗練されたデザイン。Appleにも負けていない!

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これだけなんです!

『Wacom One』は13.3インチの液晶ペンタブレットです。

必要な物は下記の画像だけ。本体とペンとケーブル。めちゃくちゃシンプル。13.3インチというのも絶妙で、ノートパソコンなんかと変わらないため持ち運びできちゃうんです。重さは1kg。ケーブル込みでもトートバッグに入れておでかけできるレベルです。

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自宅とオフィス、学校などで持ち運んで使いたいというニーズには最適解なデバイスだと思います。

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本体上部にはペンホルダーが付いています。布製で輪っかになっていて、そこにペンを差し込む簡易な仕様。でもそれが良いのです。しっかりしたホルダーや素材だと瞬時の出し入れが困難なのですぐに取り出せて尚且つ、持ち上げたり傾けても落ちない快適な使いやすさ。

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① 電源用USB端子とタブレット本体に繋ぐType-C端子
② パソコン用USB端子とHDMI端子


ケーブルについては全てが一体化されています。面ファスナーのケーブルタイが付いているので1つにまとめて持ち運びに便利です。細かな所まで配慮が行き届いている!

さっそく使ってみよう!

まずはパソコンにドライバをインストールします。これは必須なのです。しないと動かないのです。宿命なのです。

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さあ繋ぎました。当然ですけど液晶タブレット言うものは、液晶モニターですのでサブモニターになります。しかも『Wacom One』はIPS方式を採用しているので非常に綺麗です。IPSについては割愛しますが、広い視野角で綺麗なので大半の上位ゲーミングモニター等に採用されています。

お絵描きに精細かつ綺麗な画面はかかせないので当然と言えば当然ですが、リアルにサブモニターとして使っても良いくらい。モニタはやや暗めです。タブレット側で輝度の調節が出来たらよかった。

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肝心の性能ですが、要所はソフトウェアとパソコン本体の性能に依存するものが多いため、凄いパソコンと凄いグラフィックソフトを使ってくれとなってしまいます。

タブレット側での性能で大きいのはやはり筆圧機能でしょう。
筆圧機能というのは、力を入れて描けば太くて濃い線が引けて、逆に力を入れずに描けば細くて薄い線が描けるというものです。

『Wacom One』の筆圧機能は脅威の4096

4096レベルってどういう事なのか言うと、4096段階に筆圧が変わる……そういったレベルなのです。日常生活では絶対に使う場面が訪れないレベル!
なお筆圧機能については初代Intuosからあり当時は1024レベルでした。ぶっちゃけゴミのような落書きしか生み出せない私にとっては1024でも全く困らないレベルでした。

逆に言えばプロフェッショナルな方々にも納得いく筆圧レベルであるという事ですね。

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チルトは19°で可もなく不可もない感じ。もっと立てたい方は別途でスタンドを使いましょう。フラットだとペンタブ感覚になります。描いている時の手首の角度など個人的には不満はないので、スタンドを立てて使うのがデフォルトになっています。

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ところでこの『Wacom One』ですが、Android端末でも使えます。つまりスマホに接続すれば大きなスマホ画面を表示してお絵描きや操作が出来るようになるのです。最近のスマホはパソコン並みに優れた性能なので、下手をするとこれだけで仕事がこなせるレベルです。いや実際こなせると思うな。
但し対応しているスマホは限られているようで、こちらは事前に要チェックです。
https://www.wacom.com/ja-jp/overlays/products/wacom-one-list-of-android-devices-japan

選ぶべきポイントとデメリット

まずは長所ですが……

・持ち運びには最適
・液タブ入門に抜群のコスパ
・液晶や筆圧機能に手抜きなし
・手間いらずの親切設計

短所も0ではありません。挙げるとするならば……

・画面がやや暗い
・合計で4つの端子を接続する必要がある
・Android対応は機種限定

あと一番惜しかったのがココ。

・本体に挿すType-CケーブルがType-C機能を果たしていない!


どういう事かと言うと逆挿しが出来ないんです。ケーブル部分の作りがU字になっていて上下逆に挿せないんです。つまり配線は必ず左側に伸びます。
そう、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、パソコンって大抵の場合は右側に置いてあるんですよ。なので配線が『Wacom One』の上部か下部でぐるっと回ります。
これ端子が本体の右側にあって上下逆に挿せる仕様だったら究極の神だった。実に惜しい……。

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総括

初代IntuosからWacom Oneと5世代くらい一気にすっ飛ばして手にしたペンタブレットでしたが、板タブと液タブの違いもあるものの描きやすさの次元が違う事に感動しましたね。

とりあえずCintiq(プロが使うような液タブの上位モデル)買えないけど液タブ使ってみたい、という方にピッタリな液タブです。

持ち運びも気軽にできて、昨今のテレワーク需要も満たすかなと思います。

液タブでお絵描きしたいという学生さん、テレワークや自宅&オフィスで使いたというビジネスパーソン、ペンで操作できるサブモニターが欲しいという方……いかがでしょうか?

工夫次第で使い方は多岐にわたるデバイスです!

ちなみにこちら、Amazonにて絶賛発売中です。

オマケ

ワコムさんのWebサイトに『Wacom One 使ってみました!』という様々なジャンルの方がレビュー寄稿したものがあるんですが、こちらもよろしければ拝見いただきたいと思います。なんとあの企業公式アカウントが……。
https://tablet.wacom.co.jp/article/wacom-one-display-review

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