【日記】わたしの感じる世界を、分けへだてなく、ぐちゃぐちゃにかき混ぜた

2024/7/12
気温26.1℃ 湿度75% 時間22:12
天気、雨。昨日と同じような天気、空が明るいのに雨が降っていた。

・スカートからこぼれる両脚。まだ温かいと言う男。

・呆然とするわたしを無視したまま男はあの子の足首を掴み、押し広げていく。動きに合わせて、あの子はゆらゆらと揺れて、血液や中身を吐き出していた。

・男がなにを始めるか、簡単に理解してしまったわたしは胃の中身を床にぶち撒けた。

・死んでもなお削られること。

・お昼に食べたペペロンチーノとクリームソーダのしたたりが唇を這う。聞こえるのは男の仲間の笑い声と室外機の振動音。

・流星が見えた。

・わたしめがけて飛んでくる。燃え尽きもせずにここに衝突する。そのエネルギーに触れても熱くなかったけど、わたし以外を破壊し尽くした。

・男。ガラス。皮膚。コンクリート。腕時計。あの子。

・目に見えたのはそれだけだったけど、流星のエネルギーはすべてを撹拌した。わたしの感じる世界を、分けへだてなく、えり好みもせず、ぐちゃぐちゃにかき混ぜた。

・流星。

・辺りに散らばった人間とかの破片なんかよりずっと美しい流星。

・飼い慣らされていないくせに、わたしだけを愛していくれる獣のよう。

・流星は言葉を作る。それはわたしとコミュニケーションをするためだと分かった。

・声帯を震わせ、口蓋で増幅されたわたしの声は彼への命令。

・わたしを守って。

・ここがまだ安心できる場所じゃないことをわたしは知っている。

・暗がりがまだ怖い。見えているし、見られている。これは幻なんかじゃない。

・流星のない腕に抱かれたわたしはあの子の匂いを感じて、まどろんだ。


・はい。説明します。

・3年ぶりにWorkflowyというアウトラインプロセッサ(メモ帳アプリみたいなもの)を起動した。日記のためのメモ残すのにちょうどいいと思ったからだ。そしたらなんか書いてあった、もったいないので日記に上げた。書いた覚えはないが、読んでいたら思い出してきた。撹拌って単語がカッコいいと思って書き始めたんだ。

・こういった文章をインターネットに上げることへの抵抗はある。めちゃくちゃ恥ずかしい。羞恥心回路のブレーカーを落として無心で上げている。今の心は凪だ。

・ただもし、もしも。対面で面と向かって、誰かから「日記を読んでます」と言われたら羞恥の火は燃えさかる、感情は制御不能になる。

・恥ずかしさのあまり奇声を上げ、発言者に尻を向けて排水溝とかビルとビルの隙間へ逃げてくよ。30歳過ぎの成人男性が、火を初めて見た野ねずみのように「チギー!!」って鳴きながら。ホントに、ホントに。マジで。

・……よく考えたら、もっと分かりやすくて、もっとまっすぐに書いた短編小説をnoteに上げてたな。ライトノベル風で自分の書きたいことを最後まで照れずに書き切ったやつが。

・リンク張っちゃお。

・チギー!!(お暇なら読んでね)

#日記


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