【日記】さて、あなたは何を差し出すか

2024/10/02
気温、湿度、コメダ珈琲にいるので知らん。
天気、快晴。日差しが久しぶりに暑い。昼間歩くと、シャツに汗がにじむ。

今日、社内のエレベーターの点検があった。階数を表示するインジケーターランプ、つまり赤色LEDの集まりは数字の５を指し示すパターンで点灯していた。弊社は4階建てだ。点検中を示す意味で存在しない回数を表示することは分かりやすいが、非日常的な不気味さがある。

と思ってたら、5に見えていたインジケーターランプは階数を表示している訳ではないらしい。点検終了後にエレベーターの前に立った時、気づいた。階数を表示するランプより少し上の場所をよく見ると、黒い表面に透明なスリットが入っていて、LEDが仕込まれていた。そこが光っていたらしい。

逆に言えば５のように点灯していたそれには、何の意味があるのだろうか。数字の５ではなく、アルファベットのSか？　だとしたら自動車のシフトのように、エレベーターにも運転のモードがいくつかあるのかもしれない。ちなみに、エレベーターのことはよく知らない。

来週の三連休は出張に行く、そのため業務時間中にホテルを予約した。三連休かつ有名なテーマ―パークが近くにある最悪な状況だったので、どのホテルも値段が高騰していた、8000円くらいのビジネスホテルが2万円くらいになっていた。

わたしを含む3人で出張に行くため、ホテル選びは難航した。カプセルホテルはイヤ、喫煙可の部屋には絶対に泊まりたくない。などなどそれぞれの意見が拮抗して、結果的に一時間くらいかかった。その間の私たちは、自分のスマホをポチポチといじくり、楽天ホテルやじゃらんなどのwebサイトを見ていた。ちっとも業務風景じゃない。

例えばあなたに、好きなイラストレーターがいるとする。あなたはそのイラストレーターの展示を見に行く。そして偶然にも作者がいて、会場の張り紙にはこう書かれていた「あなたの持ち物にひとつだけ即興でイラストを描きます」と。

さて、あなたは何を差し出すか。

これはあなたの話ではなく、わたしの話だ。今週の土曜日に個展を見にギャラリーに行こうと思っている(ギョッするが、私は平然とした顔でハイソなギャラリーへ行き、絵を見る性質を持っている)。そこで客が持ってきた私物に即興ドローイング(絵を描く)をするパフォーマンスがある。わたしはその作家が好きなので、私物に絵を描いてもらいたい。

しかし何を差し出すべきか、未だに判断がつかない。

色紙を渡す、それでは場がしらけるのは目に見えている。私物に絵を描くパフォーマンス、その意味を理解していないことが丸わかりだ。しかし、何に書いてもらえばいいのだろうか。妙案が思いつかない。

その作家は過去に何度か同じパフォーマンスをしているので前例がある。前例を上げるので一緒に考えてほしい。

・電子タバコ
・ホタテの貝殻
・赤いギター
・コンクリートの破片

以上だ、かなり難しいことが分かる。ハチャメチャにセンスが試されている。

と書いたが、この気持ちはわたしの人並み以上の自意識から発生している。本当は別に、何を持っていても問題なく、問題があったら断られるだけだ。こっちが勝手に、ハイソサエティでアーティスティックな大喜利だと思っているだけだ。

多分土曜日の日記にこのことを書くと思いますので、わたしが自意識を克服できたか、あなたにも分かるはずです。

#日記