【日記】きみの色を見た

2024/09/23

気温23.9℃ 湿度61%
天気、晴れ。気持ちのいい天気、最高。ずっとこのままでいい。

実家で起床、13時。天気の項で書いた通りいい天気。歩いて近所のコンビニまで行きパンを買って外で食べる。暖かい陽光と涼しい風のバランスが丁度いい、最高。お腹いっぱいになってベンチでぼんやりと日の光を浴びる。いい天気の中で過ごすのは、何にも代えがたい幸福の一つですね。

自宅へ帰る。途中で立川に寄る。オリオン書房で本を買う。イラストで分かるゴーストの歴史と円城塔のコード・ブッタ。まだ同作者のムーンシャインも読み終わっていないのにも関わらず買う。本ってそういうものだから。

時間が余っていたでシネマシティで映画を見る。きみの色、アニメ映画。長崎に住む(多分)高校生たちの青春もの。キリスト教の学校に通う主人公の女の子がバントを組む話。良かったが、言葉に落とし込むのは難しい気がする。端的に言うと画が綺麗。

主人公は人を色で捉える共感覚の持ち主であることが説明される、それに対する暗喩としてミツバチが描写される。環世界について多分話している。環世界は生物ごとに知覚する異なる(主観的な)世界のことであり、人間にとって花はきれいだと感じるただの鑑賞のために過ぎないが、ミツバチにとっては花は生存に必要な世界を構成する一部だ。

ミツバチの知覚器官はそれを探すために発達している。当たり前だが、世界を感じるセンサーが違うので、人とミツバチは同じ世界(外界)にいたとしても内面に構築される主観的な世界は異なる。

ごちゃごちゃ書いてしまった。映画の冒頭、人を色彩で知覚する主人公が感じる世界を描写するシーンとそのあとの花々とミツバチについて、画が綺麗で良かったくらいの感想だと思う。これは物語を理解するための考察ではないな、何か機能の分解と説明くらい。

あとは何かあるかな、登場するものやモチーフがすごい整って綺麗な印象を受けた、汚れていなくある程度文化的で清潔。バレエ、テルミン、猫、古書、教会、島。すごい、思春期の美しさが美しいままだったと思う。

ストーリーの進め方? 場面の切り替え方が思い切りが良くてばつばつと変わっていた。余韻が残るような盛り上がりの前に各場面を畳んでいく雰囲気? 物語の構造を話せるほど詳しくないので、適当に言っている。

長崎の教会ってあんなに彩度が高くて明るくてさわやかなのか。キリスト教の教会の雰囲気が好きで実家の近所や、京都、韓国などいくつか見て回っていたが、もっと暗く重苦しい、外圧によって己を規定してくるような雰囲気があったような気がする。

場所をどう描こうと、どう思おうと勝手で私の中のイメージと作品で描かれるイメージが異なっていただけだ。機会があれば長崎の教会にも行ってみたい。

全然アニメ映画の感想じゃないな。キャラクターデザインが良かったと思います。何度も描かれる主人公の横顔のデフォルメがいいと思います。特に瞳孔が球体にくぼみがあって穴が開いているような雰囲気がしっかり描写されているところとか。それは横顔のままこちらを見る時の目の動きとかに反映されています。

#日記



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