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0446:関西スーパー最高裁決定

 今日は標記決定でニュースが持ちきりだ。

 以前なら全然興味のないニュースだったろう。しかし司法書士試験勉強で会社法をさらっとなぞった今、今回の事件の恐さが分かる。

 この事件は概ね次のような推移のようだ。

①大株主(法人)が委任状で経営統合の賛成票を投じる
②大株主の代理人(個人A)が当日の総会に出席
 ・出席すると委任状は無効になることを彼は知らなかった
  (「傍聴」なら問題なかった)
 ・彼は委任状を出しているからと白票を投じた
③締切後、大株主の投票が白票だったため大接戦に
④Aが事務局に②の状況を説明し、あくまで賛成票を投じたつもりと主張
⑤議長は賛成票と認めて可決成立
⑥それにより不利益を被る株主が、上記経緯を知って「否決の筈だ」と株式交換差止仮処分を申立

 いやー、怖いわ。元組織人としては背筋が凍るような、致命的な「やらかし」。事態に気付いたとき(④)、Aさんの心中はいかほどであったか、想像したくねー。しかも地裁では原告の訴えが認められたのだから。

 しかし高裁-最高裁と、大株主の賛成意思は明らかとして、「やらかし」を無効にして本来の姿に収まった。社会的に穏当な決定だと思う。原告もダメ元の申し立てだったんじゃないかな。先月の高裁決定前くらいに事件のことを知り、息を呑んで推移を見守っていたから、他人事ながらほっとした。さすがに会社の命運を分けるものだから、10月末株主総会(事件)、11月末地裁判決、12月に高裁・最高裁と、ハイスピードで進んだね(「決定」はこれくらいのスピード感なのかしらん)。

 ともあれ、法律に基づく法人の意思決定は、怖い。こういうインパクトのある実例を見ると、会社法の勉強も身が入ろうというものだ。

※深夜にダッシュで「提訴」「裁判」「判決」と書いたけど、「申立」「審尋」「決定」でした、お恥ずかしい……。

--------(以下noteの平常日記要素)

■本日の司法書士試験勉強ラーニングログ
【累積170h47m/合格目安3,000時間まであと2,830時間】
実績142分。不動産登記法4回目、総論終了。

■本日摂取したオタク成分(オタキングログ)
『魔王様リトライ!』第8~9話、ちょっと馴染んできたかも。『ブラタモリ』南紀白浜、なるほど独特の地勢なんだなあ。『消えた200億円と暗号資産の闇』、カナダのこわーいドキュメンタリー。当時カナダ最大のビットコイン交換所のceoが突然インドで死んだとされ、顧客の資産が「取り出せなくなった」事件。当時ちらりとニュースを観て、やっぱり仮想通貨は手を出しちゃいかんと思った。今回の番組を見て、ますます怖い世界だなあと思ったよ。

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