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0334:(GaWatch映像編006)『フリー・ガイ』

『FREE GUY フリー・ガイ』2021年/アメリカ
監督 ショーン・レビ
主演 ライアン・ロドニー・レイノルズ

 8月も終わりが近いというのに、コロナ第5波は終わりが見えず、夏休みの高一男子はどこにも行かず家でゴロゴロとしている。ちょっとは夏休みイベントでどこかに連れて行ってやろう、と思い立つ。なんか観たい映画でもあるかと聞けば、「フリー・ガイが観たい」とのこと。父ちゃん知らない映画だけど、まあ仰せの通りに。

 というわけで予備知識なく観たのが本作だ。100席余りの箱に我々以外の観客は1名のみ、という状況。

 本作はコメディだ。主人公ガイは、オンラインゲーム「フリー・シティ」のモブキャラで、つまり現実の人間ではない。プログラムに順い、毎日決まったルーティンを生きている。ゲームには様々な人間が「サングラス族」としてログインし、強盗でも殺人でも好き放題に行動している。グラセフ(グランド・セフト・オート)の世界と言えば、分かる人には分かるだろう。ちなみに私はやったことがない。彼はある日、理想の女性と出会う。サングラス族つまり人間である彼女と仲良くなりたくて、彼は少しずつ、ルーティンとは異なる行動を取り始める。自我の生まれたガイは、無法世界の中で善人として振る舞い、ヒーローとなり、世界中のユーザーの注目を集める。ゲーム会社の思惑を超えて。

 このゲーム内世界と並行して描かれるのが、ゲーム会社の人々だ。元々のアイディアをフリー・シティに換骨奪胎された二人が、裁判で勝てるだけの証拠を集めようとする過程が、本作の中心軸となる。

 ゲームを題材にした内容だけに、様々な有名ゲームや有名映画のオマージュ&パロディがちりばめられている。今時のゲームをやらない元ゲーマーの私には元ネタがほとんど分からなかったけれど、高一男子は結構あちこちに反応していた。そして、元ネタを知らない私でも幾度か笑い声が漏れるほど、明るく、楽しく、真っ直ぐな内容だった。善人は善人、悪人は悪人として描かれ、伏線とその回収とか観客を欺くミスリーディングとか抜きで、素で愉しめるジェットコースターエンターテインメント。ポンポさんに叱られそうな115分の尺が、飽きもせずダレもせず眠くもならず最後まで疾走する勢いがあった。

 本作の一応のテーマとして、「ゲーム内でモブキャラが非道く扱われること」への異議がある。そう、私がグラセフなどをやってみたいと思わない理由もそこにある。しかし、本作はテーマに重心を置く作品ではなく、前述のとおり娯楽作品だ。テーマは、決して押しつけがましくなく、さらっと物語に盛り込まれている。見終えてテーマが心に残るわけでもない。それでいい、とガイが言ってる気がする。

--------(以下noteの平常日記要素)

■【累積51h08m】本日の司法書士試験勉強ラーニングログ
昼間の3/4は上記を含む夏休みイベントで潰れ、1/4は昼寝し、夜は昨日の続きでPremiere作業に精を出した結果、今日もノー勉強デー。明日にはPremiere作業に一応の片を付けて少しでも勉強に戻りたい。

■本日摂取したオタク成分(オタキングログ)
『ゴブリンスレイヤー』第8~9話、地上で人間関係が進展。さらっと性を交えてる辺り好印象(克明に描けばいいってもんじゃあない)。『白い砂のアクアトープ』第7話、男の子系列の物語。『はめフラ』第8話、全然観て無かった。『月が導く異世界道中』第7話、やっぱこれおもろいわ。


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